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スノーのライバル

 年が明けて、一月。いよいよ、仔馬たちが競走馬としての訓練を始める。和馬も、初めて自分の牧場の馬を訓練するということで緊張して日々を過ごしていた。

 まずは、馬具をつけることから始まった。馬を抑え、頭絡を付け、鞍を乗せる――抑えないと、馬が馬具を嫌がり、暴れることもあるので――マス子は激しく抵抗し、和馬と美空、悟朗がなんとかなだめながら馬具に慣れさせていった。逆に、スノーはまったく馬具をつけることに、まったく手にかからなかった。最初は戸惑っていたが、すぐに慣れ暴れることはなかった。

 「いい子だ、スノー」

 和馬は、スノーを褒めてやった。スノーも褒められたのがわかったのか、嬉しそうに和馬に鼻をすりつけた。

 「マス子も、頑張ろうね!」

 美空が、マス子の首を叩いて発破をかけた。するとマス子は、期待に応えるように馬具をつけることに抵抗しなくなった。

 「女って、負けず嫌いだな」

 和馬は、スノーにつぶやいた。スノーも小さくうなずいている。

 「何か言いました?」

 「いいえ――別に……」


 春になり、三回目の種付けが終わるころには、二頭とも人を乗せて歩くまでになっていた。二頭とも、鞍上の言うことを素直に聞いてた。まだ歩いているときに物見をしてしまうが、それも時間が経つに従い解消されつつあった。

 「夏ごろには、そろそろ坂路に入れようか」

 「最終仕上げですね」

 「ああ。それが終わった秋ごろには二頭とも本格的に調教開始だ――やっと、親父の夢が始まるな。頑張ろうな、スノー!」

 「マス子も負けないもんね」

 馬に跨り、一歩一歩、かみしめて歩いていると、その歩みが夢に向かっているのに気づいたのは、和馬が初めてスノーの背中に跨ったときからだった。跨ったときに高くなった視線が、夢に近づいている実感が沸いてきた。

 スノーの背中は温かく、いつも触っているのに、より温かく感じた。そして――当たり前だが――背も、また高くなっていた。華奢に見える体も、実際跨ってみると、たくましく感じる。ユーアンファームで乗らせてもらっていた馬よりも感じが良く、馬に愛着もわく。やっぱり、自分が育てた馬だけに期待も持てる。これはもしかすると、もしか――

 「何考えてるんですか?」

 ボーっとしている和馬に、美空が不思議そうな顔をしてみていた。

 「いや、スノーも大きくなったなって」

 「そうですね。一年経ってこんなに大きくなりましたもんね。来年は、もう競走馬としてデビューするんですから」

 「そうだな……。まるで、我が子を送り出す感じだよ」

 「まだ早いんじゃないんですか」

 「え――そうかな?」

 「そうですよ」

 二人と二頭は、ゆっくりと丘のふもとを歩いていた。すると、スノーが丘の方を見ながら歩いていた。和馬は、気付いて丘を見たが、とくに変哲もない小さな丘だ――でも、この小さな丘は、この牧場に希望を与える丘に見える。なぜかは、わからないけど……。とても、大きなことがありそうな丘だった。


 「やっぱり、スノーはあの丘が好きなんだな」

 「どうしたんですか?」

 運動終わりに、馬たちの体を洗って馬房に戻そうとしているとき、和馬がボソッとつぶやいた。

 「いや――何でもない」

 「変なの」

 二人は、馬を馬房に戻すと、放牧地にいる二頭の新しい仔馬たちを見ていた。

 「あの仔たちも、あんなに小さかったのになあ」

 「人間だけだよ。こんなに成長が遅いのは」

 「だから、いつまでも若くいられるんじゃないですか」

 「そうかなあ……」

 「そうですよ」

 「そんなもんか……」

 「そんなもんですよ」

 二人は、放牧地を元気に駆け回る二頭の仔馬を見ていた。


 暑い夏が顔を覗かせてきた七月初め、久し振りに河内が 牧場に訪ねてきた。

 「お久し振りです!」

 和馬は、スノーの体をブラッシングしながら言った。

 「どう? 馬の調子は?」

 「この仔は、夏苦手みたいです」

 スノーは、夏になると体調が良くなかった。夏バテというか、イマイチ調子が上がらなかった。

 「でも、あの仔は夏なんて関係なく元気ですけど」

 マス子は、美空とじゃれながら体を洗っていた。

 「そうか。二頭とも早い段階でデビューできそうだね」

 「そうですね。あ、そういえば、どこの厩舎に預けるか決めましたか?」

 競走馬になるには、関東と関西のどちらかに厩舎を置く、調教師に預けなければならない。そこでさらに、競走馬としての訓練やトレーニングをし、ゲート審査をクリアしてからデビューとなる。

 どの調教師に預けるかも大切だが、関東と関西のどちらに預けるかも大切である。名調教師と呼ばれる人は関西に多く在籍するが、関東も負けていない――ということは和馬も勉強してわかっていた、実際どちらがいいのかわからなかった。

 「一応、もう決まってるんだ。この前知り合った調教師さんに預けようと思う」

 「どっちなんですか?」

 「栗東だよ。栗東の杉本厩舎に預けようと思う」

 栗東――滋賀県栗東市にある関西圏の調教拠点。数多くの名馬が輩出され、水の質がいいと言われている――でも、杉本厩舎の名前は聞いたことがなかった。

 「杉本厩舎って――」

 「ああ、オレと同じで、新しくできた厩舎なんだけど、その人が、まあよくしゃべる人でさ。でも、調教の腕は確かだよ」

 「でも、できたばかりなんですよね?」

 「自分で言ってたから。「オレは、競馬界のオシム」って言ってたから」

 「どういう意味ですか?」

 「名匠ってことだろ」

 「大丈夫なんですか……?」

 「大丈夫でしょ」

 「どこから、その自信はくるんですか?」

 「勘だよ。か・ん!」

 まあ、勘なら……と納得してしまう和馬がいた。あまりにも、周りが勘、勘って言うものだから言い返す言葉もなく、納得してしまうようになってしまった。

 「秋ぐらいに連れて来るわ。オレもなんとなく忙しいからさ。店の方も見ないといけないし」

 河内は、道内だけでなく、全国に展開するレストランを経営する会社の社長だった。若くして成功した人だ。初めてその事実を知ったとき、どれだけ羨ましいと思ったか……和馬は今になって、ちょっとした敗北感を感じていた――敗北というほどのことでもないが。

 「今度、海外にも出すんだよ。それで忙しくて……」

 「本当にお忙しんですね。馬は逃げませんから、落ち着いたらまた来てください。そのころには、もう調教に入ってると思いますから」

 「そうかい。じゃあ、また来るわ。これから病院なんだよ」

 「え? どこか悪いんですか?」

 「オレじゃなくて、柳の親父」

 「柳さん、体調良くないんですか?」

 「美空ちゃんには言わないでほしいんだけど――」

 河内は、和馬の耳に顔を寄せてつぶやいた。和馬も、固唾をのんで聞いていた。

 「痔だよ」

 「ああ……」

 そりゃ言えないわ……和馬はそう思った。

 「美空ちゃんに言わないでよ。親父に怒られるから」

 「わかりました」

 「じゃあ、仔馬たちをよろしくね」

 「はい。また今度」

 河内は、たばこに火をつけて吹かしながら、和馬に手を振って去って行った。和馬も見送ると、今年生まれた仔馬たちの様子を見に戻った。


 それから二ヶ月が経つと、二頭の馬は、もう人を乗せて元気よく坂路を走っていた。和馬と美空は調教に専念し、悟朗たちが馬の世話をする――それが、マジックファームの役割となっていた。もうここまで来ると、後はケガなく調教師に送り出すことが和馬たちの最後の仕事になる。ここまで順調に来ているが――スノーの方は、少し夏バテをしていたが――ここで、けがしてしまうなんてことのない様、和馬たちは細心の注意をして育てた。

 そんなある日、マジックファームに一本の電話がかかってきた。和馬への電話で、相手はユーアンファームの田中からだった。

 「もしもし」

 (もしもし、久し振り)

 「お久し振りです。お元気ですか?」

 (元気だよ。まあ、ちょっと夏バテ気味だけど。どう、仔馬の育成の方は?)

 「ええ、なんとか手探りですが頑張らせてもらってます。田中さんのおかげです」

 (いやいや、和馬君の努力だよ。それより、明日でもいいんだけど、うちの牧場に来れないかい?)

 「え、どうしたんですか?」

 (見せたい馬がいるんだよ。ちょうど、和馬君たちの馬と同い年だからね。見て損はないと思うよ)

 「……わかりました」

 何か、マジックファームへの嫌がらせにも聞こえるし、格の違いを見せようと言う意地悪さにも聞こえるが、これからいい馬を育てるには、他の牧場の馬を見るのもいい勉強になるといい方へ考え、和馬は承諾した。

 (じゃあ、明日待ってるね)

 そう言うと、田中は電話を切った。

 和馬は、受話器を戻すと、一回大きく息を吐いて仕事へと戻って行った。

 「誰からだったの?」

 麻奈美が、今年生まれた仔馬たちに袖を噛まれながら訊いてきた――今年は、二頭とも牝馬だった。

 「ユーアンの田中さん。明日、ユーアンファームに来てほしいって」

 「何で?」

 「スノーとマス子のライバルを見せたいんだって」

 「何、自慢?」

 「そんなつまりじゃなないと思うけど……」

 そんなところじゃないとつい言ってしまいそうだった和馬は、言葉を慎重に選んで答えた。

 「まあ、明日ちょっと行って来るから」

 「わかった。美空ちゃんも?」

 「いや、オレだけ行くよ。他にも仕事あるし、スノーは夏バテしてるから少しや済ませれるけど、マス子はちゃんと運動させないといけないし」

 「そう、わかった」

 麻奈美が仔馬たちから強引に腕を放すと、仔馬たちは何事もなかったかのように放牧地を走って遊び始めた。麻奈美は、肩を叩きながら自宅に戻って夕飯の支度に、和馬は、美空とマス子の様子を見に戻った。

 「あれ? もう戻ったの?」

 和馬が戻ったときには、美空がマス子を引いて戻るところだった。

 「ええ。昨日けっこう強めにやったんで、今日は軽く流す程度で」

 美空は、ベテラン育成スタッフのような物言いで話した。

 「それは、それは」

 「電話、誰からだったんですか?」

 「ユーアンの田中さん。明日、牧場に来てほしいって」

 「何でですか?」

 「見てほしい馬がいるんだって。マス子たちと同い年の馬だってさ」

 「何ですか、それ? 自慢ですか?」

 「いや……、違うと思うよ……」

 この牧場の女たちの考えることはどうしてこうも一緒なんだ。夕飯のおかずも、好きなケーキも、テレビ番組――男のタイプはちょっと違うみたいだけど――ほとんど一緒で、何かと和馬の意見が通らないことが多い。和馬には、男の立場というものが無いような感じがしていた。

 「だから、明日見に行ってくるから、マス子のこと、いつも通りよろしくね」

 「スノーはどうするんですか?」

 「あいつは、夏バテだから明日も休ませる」

 「了解です」

 美空は、和馬に軽く敬礼してマス子を連れて行った。和馬は、たばこに火をつけて丘を見た。

 陽が沈むのが、最近早く感じ、それと同時に、初産駒の旅立ちが近づいてくる寂しさと期待を感じながら、たばこを吹かしていた。


 次の日、和馬はユーアンファームへ向けて車を走らせていた。

 「ンンン~♪」

 青天の空の下、鼻歌を歌いながら機嫌よく、車は快調に飛ばしていた。

 あっという間にユーアンファームに着くと、田中がちょうど出迎えに出てきたところだった。

 「こんにちは」

 和馬は、エンジンを切り、車から降りて挨拶をした。でも、田中は浮かない顔で軽く手を上げただけだった。

 「どうしたんですか?」

 「ちょっとした期待への不安だよ。そのことで和馬君を呼んだんだ」

 「はあ……」

 二人は、〟不安〝のいる放牧地へ向かった。

 「でも、ベテランの田中さんでどうしようもないのに、オレなんか何の役にも立ちませんよ」

 「そんなことないよ。和馬君は、立派にやってるじゃないか。どう、馬たちの様子は?」

 「まあ、男の子の方は今夏バテで運動を控えてますけど、女の子は元気いっぱいです」

 「夏は牝馬って言うからね。こっちだよ」

 和馬は、田中に促され放牧地の前に立った。

 「あの馬なんだけど――」

 田中が指差す方向に、一頭の馬が、周りの馬を寄せ付けないオーラを発しながら、悠然と草を食べていた。

 「デカっ! あの馬が、うちの馬と同い年なんですか?」

 「そうなんだよ。でも――」田中は、頭を掻きながら、話を続けた。「人になつかないんだよ。馬具すら付けないんだ。この馬は、オーナーが期待している良血馬だから、オレも困ってさ……」

 「でも、僕じゃ何も――」

 和馬も困った顔をしていると、馬が和馬に気付き、ゆっくりと歩いてきた。

 「ど、どうしたんだ?」

 和馬は、自分の前に立った馬を見て怖気づいた。

 その漆黒の馬体は、筋骨隆々でごつく、でも見た目でそのしなやかさがわかる。近い将来、この馬は大仕事をする――そんな予感を感じさせる馬だった。そして、その左後ろ脚にある白斑――皇帝シンボリルドルフと同じ白斑がある――これが、オーナーが惚れ込んだ理由の一つでもあるらしい。

 「珍しいな。人に近寄るなんて……」

 田中が、珍しそうに馬を見ていた。和馬は、その馬体の大きさにたじろいだ。そして、その目だ。人を見下すような、そのまっすぐな目は、和馬ならずとも、目をそむけてしまうほどの強さだった。

 「この子の母親は、イギリスのオークスを勝ったチャンピオンホース、そして父親は、ディープインパクト。その子供にしてこの馬体……。筋肉もしなやかで柔軟だし、心も強い。それだけに、オレたちの言うことを聞かないんだよ……」

 「そうなんですか……。でもこの馬、力があり余ってるみたいですよ」そう言うと、和馬は、馬の足元を指差した――馬は前足で、地面を掘っていた。

 「前かき……」

 前かき――前足で地面を掘ってしまう様子。ストレスや欲求不満などがあるときに出る仕草のこと。

 「今日のトレーニングは終わったんですか?」

 「いや、今やってるよ」

 「ちょっと、連れて行ってみますか。他の馬が走っているところを見たら、何か変わるかもしれないですよ」

 「……じゃあ、ちょっと散歩がてら」

 和馬と田中は、二人引きでトレーニングをしている坂路へ連れて行った。


 やっぱり、大きな牧場だけあって、トレーニングしている馬も多かった。どの馬も鞍上の指示通り調教をこなしていた。いっさい馬にしては、もう完成されていて、いつ調教師のところへ出しでも恥ずかしくないぐらいに仕上がっていた。

 和馬と田中は、坂路を上がってくる馬たちの邪魔にならないように、端っこで見ていた。

 「スノーも早くトレーニング再開しないと……」

 すると、トレーニングの光景を見ていた馬が急に暴れ出した。立ち上がった馬に驚いて、トレーニング中、立ち上がってしまう馬もいた。

 「ダメだ! 和馬君。ここから出よう」

 慌てて、和馬と田中は馬を引き、その場から離れた。

 「危ないところだった! 他の馬がケガするところだった……」

 様子を見に行った田中が、額の汗を拭きながら帰ってきた。

 「でも、この馬には刺激になったみたいですよ」

 馬は、和馬の横で、ずっと首を立てに激しく振っていた。

 「走りたいみたいです」

 「でも、馬具をつけないと――」

 「ここではっきりさせておいた方がいいんじゃないですか?」

 「何を?」

 「人と馬との関係ですよ」

 「人と馬の関係か……」

 田中は、腕を組んで考え始めた。その姿を見て、和馬は思った――こんなベテランでも悩む馬がいる――自分が関わっている仕事は、それほど奥が深いんだと。人と同じようにいろんな個性を持った馬がいる。だけど、人じゃないだけに、コミュニケーションが難しい。本当に心を通じ合わせないと信頼関係が築けない。人相手より厄介な仕事だが、やりがいもある。もっと、もっと頑張らないと――そう思わせる光景だった。

 「……確かに、オーナーの期待の馬だと思うばかり、甘やかせていたかもしれない」

 田中は意を決したように、馬を連れて行った。和馬も、急いでついていった。

 そして、田中は今まで見たことのない鬼の形相で馬と向かい合い、馬具を付け始めた。馬は激しく抵抗した。首を振り、後ろ足を蹴り上げ、激しく暴れたが、田中は、キッと口を結び馬具を付け続けた――それは、まさに格闘だった。

 すると、あんなに暴れていた馬が、スッと悪鬼が去ったように大人しくなり、そのたたずまいは、もう王者の風格さえあった。

 「これで、やっと一歩だ」

 汗を拭う田中の顔は、晴れやかだった。

 「ありがとう、和馬君! 君のおかげだ」

 「僕は何もしてま――せん」

 和馬は、強引に手を掴まれ激しく握手された。和馬は、役に立てて嬉しいのと、激しい握手の痛みで顔が歪んだ。


 牧場から帰ってくると、美空が駆け寄ってきた。

 「お帰りなさい!」

 「ただいま……どうしたの?」

 「どうでしたか、向こうの馬たちは?」

 「やっぱり凄いよ。でも、うちも負けてられない」

 「そうですね! 向こうは向こう、うちは打ち!」

 美空は、鼻息荒く厩舎に入って行った。

 「何なんだ……?」

 和馬は、首をかしげてた。


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