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放課後の戦1

 帰りのホームルームが終わった。部活に、帰宅に、親しい友人のところに、クラスメイトは三々五々散っていく。俺はというと、夕飯のことを考えつつ、鞄をつかもうとしたときだった。

「警吾、ひさびさにこれやりに行かない? 今日から新作が稼動するんだよ」

 ライカが左手でワインを持つような仕草をし、右手でボタンを叩くような動きをする。俺は瞬時に格ゲーのことを指しているとわかった。

「「 アル5のことだよね(な)。行く!」」

 俺と警吾の声が重なる。

 警吾がなんであんたも返事してんのよ、という風に俺を見る。またも、山王警吾のつもりで返事をしてしまった。ライカがあまり気にしてないから、もうこのままでいいんじゃないかなという気分になってきた。

 それよりも驚いたのは、あのジェスチャーで格ゲーだとわかり、ゲームのタイトルまでをも正確に言い当てたことだ。

 ライカはちょっぴりの戸惑いの色を浮かべながらも、爽やかに微笑んだ。

「僕たちが行こうとしているのはゲーセンだけど、薬院さんも来る?」

 俺はこくこくと頷くと、ふんすと鼻を鳴らし、目を輝かせた。

おうぅ。しかし、警吾は目からついてくるなビームをガンガン飛ばしてくる。周囲の、主に女子からの視線もどことなく冷たい。

「警吾も別に構わないよね?」

「えっ……あっ、うん。ライカ君がそういうなら仕方ないわね……」

消え入りそうな声で渋々といった風に警吾は了承する。

「決まりだね」

 俺たちはゲーセン目指して三人で下校することになった。

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