西への旅は
名古屋大丈夫かな?
「最後に一つだけ願いが叶うとしたら、どうしたい?」
「え、どうしたの、いきなり。」
「最後に一つだけ願いが叶うの。」
「どんな願いでも?」
「そうだよ。」
「そうだね···」
私は女友達と、そんな不思議な会話をしていた。なぜ彼女はこんなことを言うのか。
「私死ぬ前には、いっぱいお萩とか、ラーメンも食べたいの。」
「私も。」
「でも最後にはね、私はこの世で一番強い人に会ってみたい。」
「そう。」
私はその東の街に居るその男を少し知っている。
その男、名古屋に来たことがあることを皆に隠している。
確かにスケベなおじさんだが、とても正義感のある男だった。
私は、こっそり寝ている間に泣いている。なぜ世の中にはお金があるのだろう?
私の住む街もとてもお金のことで苦労している様子だった。とても子供には話せないことも多い。
涙は、海へと続いているのだろうか?私の問いに答えてくれる人はいない。
「困ってるんだってね。」そう言う。
私は、またあの男に貸しができるのだ。返すのが大変だが、返す気にもならない。
きっとまた帰ってしまう。
「また東へ帰るのか」
また来るよ、と言い少し恥ずかしそうに帰っていく。また来るよ、と謂うので待っていたくない。
青空が、きれいだ。ああ、このまま暗い人生かとも思われたのだが、結局何かしら救いはあるのかなと、少し安心した。




