表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/164

わたしはアイスクリームが食べたい

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


(閑話になります)


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

side 主人公


 今年の夏、わたしはとてもアイスクリームが食べたかった。でも、その時はなんとか我慢した。材料が不足していたのと、氷とか雪が必要だったから。


 もちろんわたしなら作れる、魔法で。でもやり過ぎもよくないと思うので冬まで待った。ようやくその時がきた。


 外は雪、鍋にはミルクと砂糖。あとはかき混ぜる。途中で疲れたわたしは、魔法でかき混ぜることにした。試作品は最低限の材料で、成功ならいろいろな味を試してみたい。


 なんとなく出来上がった。洞穴のなかの火のそばで早速食べてみる。まぁ悪くはない。これなら前世のストロベリーや、オレンジ、わたしが好きだったクリームチーズ味や紅茶、ほうじ茶味を目指してもいいかも。


 チョコレートは見つかっていないので、いつか見つかれば嬉しいなぁ。


 わたしは一応の成功をみたアイスクリームを増産するべく、見つけるたびに収穫していた森の果実を用いてせっせとアイスクリームを作った。


 手も鼻も足先もかじかむ季節をものともせず、来るべき暑い日のためにアイスクリーム作りを頑張った。


 前世と同じとはいかないが、かなり近い味のものができてとても嬉しい。おかげで味見だけに抑えられずだいぶ食べてしまった。


 そのせいで真冬にガタガタ震えながら、唇を真っ青にして熱いスープを飲むはめになった。頭から毛布を被り、急遽魔石の温石を作って布団にこもったのはいい教訓だ。


 前世と違い、冬場のアイスクリームは慎まないとダメだった。


 そして夏のある日、わたしは作り置きしていたアイスクリームを満を持して食べる。あぁ、これだよー。


 苦節一年この喜びを味わうために地道に試行錯誤したのだ。この喜びを来年も味わうために、果物をしっかりと確保せねばならん。わたしの決意は固い。


 

たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ