島?というか諸島
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こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
side 主人公
なんだか皆仲良くなれたので良かった。なにしろ狼さんとハーピーさんには協力してほしいことがあったので、やっとその話ができそうだ。
食事を囲み従属の契約を解除したので、はれて自由の身であるふたりに相談をする。その場には小鳥さんもいるので話を聞いてもらう。
実は魔族であるふたりになら力になってもらえるかもしれないと思っていたのだ。ふたりがほかにやりたいことがあるなら、無理には頼めないがまず相談の内容を聞いてもらえればと思っている。
ふたりが意識していたかは知らないが、ふたりは宝珠を使って回復したとわたしは考えている。ふたりは宝珠を受け取った意識はあるか聞くとあまり記憶がないようだった。
どちらもひどい状態だったみたいなので、覚えていないのかもしれない。まぁそれはいい。じつは魔族や魔物も宝珠が授けられれば、それを使って回復するわけだ。
そうなれば、島に転移することになるわけだ。今までも混乱などを避けるため、種族ごとに転移する島を分けている。
はじめ用意した島は四つ。予備をひとつ、合計五つ。しかし、島の状況をモニターしていてわたしも慌てた。
人種が大部分というのは予想通り。住み分けも概ね上手くいった。しかし、人種以外にも予想より転移してくる者たちがいて、予備の島では足りなくなった。
そこで急遽わたしは無茶苦茶をすることにした。何をしたかというと、島を増やしたのだ。なぜそれほど多くはない人種以外のために島を増やしたか?
それはわたしに魔族や魔物の知識が十分ではないからだ。捕食対象や需要、行動範囲、天敵?など、生態系が分からない。
誰か詳しい人に教えてほしいくらいだったのに、予想外にも戦争が前倒しで始まる気配に対応を後回しにしてしまった。
とりあえず、陸、海、空、湖、河、川、沼、乾燥、森林、草原、山岳、火山、雪山、などパッと思いつく範囲で棲み分け出来そうな陸地を作ってみたのだ。
いざというとき喧嘩になったら困るからちょっと大きな島をいくつも作って、なるべく干渉しあわなくて済むようにしたつもりだ。生活領域が広ければ、互いのことを知らずにすむかもしれないし。
島には転移したらはじめに個室にでるようにした。そこには初期装備を常設してあるので、使う方はどうぞみたいになっている。
初期装備といっても大した物ではないが、例の人種以外にも好評な魔道具のコップや毛布、ナイフや干し肉などの簡単なものだ。他にも人型のために服の用意もある。といっても全てシャツとズボン、ベルト、マント、ブーツ、靴下、下着くらいの物だ。サイズは特大と大のみ、大きい場合はごめんねだ。
あとはご希望の地域を選択して転移陣で移動して各自生活してくださいと、まぁこんな感じだ。
放置プレイ?だって、今まで誰にどんな目にあわされていたか分からないけど、ほとんど身ひとつで転移していくら心細い状況とはいえ、見た目の種族も違う輩の言うことを簡単には信じられないと思う。どうしたって警戒するよね。
というわけで魔族というだけでも、対話するハードルが下がるに違いないと思いたくてふたりに協力してほしいわけだ。
体調をたずねると行動にはなにも問題ないそうだ。おのおの考えていることはあるが、協力してもいいという。もしかしたら同じ種族のものがいるかもしれないし、困っているなら力になりたいという。
では早速と出掛けることになったのだが、小鳥さんはお留守番するか聞くと一緒に来るという。ついて来られるか心配だ、それなら肩に乗ってもらい、疲れたら森に帰って来られるように何かないかなぁ?
そうだ、と小さな魔石を取り出して魔力をこめる。作ったのは米粒ほどの転移石。小鳥さんにつけてもらい、ひとりでも無事に森に帰ってこれるように。
小さな魔石を小鳥さんに見せると、「ソレ、くれるの?ウレシイ。」と羽で器用に受け取り、のど?むね?のところにヒョィッとつける。
どうやったのかは分からないがペンダントみたいについている。小鳥さんが言うには、「ヒトが石をつけているの知ってル。キレイだったから自分もやってみたカッタノ。」だそうで喜んでくれてわたしも嬉しい。
これでいよいよ出掛けられる。戸締りしてお弁当もアイテムボックスにしっかり仕舞った。一応、森の気配や辺境伯領都の様子に意識を飛ばす。あとクランの様子やメンバーたちの気配もサッと確認して大丈夫そうなので出発する。
はじめは転移しようかと考えていたが、土地勘のないふたりを案内する意味でも空から行くことにした。気づくとふたりと小鳥さんが上空にいる。あれっと思いながらわたしも上に上がると、さあ行きましょうと飛ぶ気満々だ。エッ、皆それぞれ飛ぶの?わたしが連れて行くつもりだったのだがこの流れ…どうしよう。
まぁいいか、こっちだよ!と先導する。先導しながらも疲れたら言ってね、と偽装の魔法をかけて皆が見えないように気をつける。
ふたりがどの程度の速さで飛べるのか分からないので、最初はならし程度にしていたがどこに行くのか?とかこんなに遅くて大丈夫か?とか言ってくるのでスピードをどんどん上げることにした。
もしキツかったら言ってくるだろう、まさか意地張ったりしていないよね?
かなりの上空をまぁまぁの速度で移動しているが、小鳥さん含め誰も落伍者がいない。予想以上の飛行能力だ。これだけの速さを維持して移動できるなら、今後の活動範囲もかなり広域でも大丈夫だろう。皆すごいな、これで病み上がりなのだから。さすがは羽つき、飛行種だけある。狼さんもハーピーさんも飛行種でいいんだよね?
1時間ほどで帝国の南の海まで来られた。ここまでくればあと少し。島影が見えてきた。人の航路からは外れた場所にある、外からほぼ干渉されない領海にある諸島。
たくさんの作品がある中で
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