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小鳥さん

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

side 主人公


 昨日小鳥さんにハーピーさんのことを頼んだけれども、まさか本当に見守りしてくれるとは思わなかった。


 朝いつものようにパンくずを手に外に出ると、小鳥さんが早々にやって来た。わたしの手からはまだ食べたことないので、下に置こうとすると洞穴の中に入ってきた。


 なんと…。驚きつつ様子を見ていると、奥に入っていきハーピーさんの枕元にとまる。えぇ〜、やっぱり羽仲間は強いね。


 用意していたパンくずはお皿に入れてそばに置いた。来てくれてありがとう。ハーピーさんのことよろしくねとそっと声をかける。


 あっ、狼さん。静かに狼さんの様子を見るともう起きていたので、小鳥さんを食べないように頼む。


 狼さんは食べるか!と答えつつ、わたしが朝パンくずをあげているのを知っているそうで襲ったりしないという。


side ある森の小鳥さん???


 わたしはこの森に住んでいる。いつからこの森にいるのか覚えていない。大きな生き物もたくさんいるけど、森には小さな生き物もたくさんいる。


 おかげで食べ物に困ったことはない。わたしは小さくても素早いし、目からは何か光線みたいなのが出るし、羽をバタバタすると物を吹き飛ばしたり、切り裂いたりもできる。羽を飛ばしたりもできるのよ。


 冬場は雪という白いのがたくさん降ってきてたくさん積もるけれど、わたしの寝ぐらは暖かいし、わたしは暑さにも寒さにも強いみたいで気にならない。


 それにあんまり雪が深くて地面に落ちたり埋めたりした木の実を探すのに困るなという時は、身体に力をこめてウーンとりきむと身体から光がでて周囲の雪が一瞬で溶けるから問題ない。


 この森は夏は涼しいみたいで、近くの泉でいつも水浴びしている。とっても気持ちいいの。


 というわけでわたしは小さくても、ここでは快適に暮らしている。


 ある時、この森に小さい住民が増えたみたい。気配がいきなりひとつ増えたから。この気配、敵ではないみたい。敵意とか害意とかがない気がするから。


 それからその気配は無事に森に住みついたみたい。小さいとすぐに消える気配も多いの。


 わたしは昼でも夜でも好きな時に飛びまわる。暗くても困らない。小さい気配は毎日少しづつ強くなっている気がする。


 強くなると敵に変わることもあるので、注意が必要なの。だからわたしは、気づかれないように観察することにした。


 遠くから見た小さな気配は、わたしよりは大きいみたいだけどやっぱり小さい。それに見たことのない生き物だと思う。あんなふうに動くのは不思議?


 鳴き方もちがう。でもわたしと同じで小さくても平気、だってあの気配のコも切り裂いたり光を出したりできるもの。


 あとわたしはできないけど、黒いモヤモヤを消すことができるの。わたし、黒いモヤモヤには近づかないことにしている。なんだか嫌な感じがするから。


 観察していたら、あのコ、わたしの知らない物を食べている。だからどうしても我慢できなくて近づいてしまった。


 わたしに気づくと、食べていた物を分けてくれた。わたしは用心深いからすぐには近寄ったりしないのよ。


 でもなんだか毎日行くようになった。それで食べている物を分けてもらうの。食べたことのない物で美味しい。


 あのコはほかにもいろいろ食べているから、わたしもあのコと同じほかのものを食べてみたいの。でもどう伝えたらいいか分からない。


 ずっとそんな日々だったけど、ある時また気配が増えた。時々気配は増えるけど、気になるほど強い気配はあまりないし、あのコの時のように気になる気配もあまりなかったのに。


 今度の気配は二つ、結構強い。それがあのコのそばにある。こういう時にも観察は大事。よく気をつけておけば困らない。


 あのコの近くは何かの音が聞こえるの。森では聞いたことがない音。聞いていると気分がいいから近くでそっと聞いている。

 

 あのコのそばで聞こえる音をたてているのは、わたしと同じ羽のある気配のほうだ。


 羽があるなら、お話ができるかも。お話できたら今まで言えなかったことをあのコに伝えてほしいの。いつも食べているものをわたしも食べたいって伝えたい。


 ねぇ、お願い、わたしとお話してくれない?


side あるハイパーピーの青年???


 枕元にただならぬ気配を感じて否応なく目が覚めた。見れば枕元に小鳥みたいなのがいる。昨日も来ていた鳥だ。


 リーダーはどうやらまったく気づいていないようだが、魔狼は気がついているだろう。


 こんなに近くにリーダーも魔狼もいて、もしかしてわたしが目覚めるのを待っていたのだろうか?


 しかしなぜリーダーはそんな羨ましそうにわたしを見るんだろう。まさかこの鳥のせいか?まさかリーダーはただの小鳥とか思っていないだろうか?


 これは、とてもただの小鳥ではないぞ。見た目はただの小鳥っぽいが。昨日も戸惑った。なぜこの小鳥は小鳥のように振る舞っているのか?手のひらにのせたパンくずを啄む姿に微笑むリーダー。


 しかしわたしはいつ手を喰われるか、気が気ではなかったのだが。わたしが内心ブルブルしているのを魔狼が笑っている気がする。


 何しに来たのだろう。パンくずを大人しく啄みながら、ときおりこちらを見つめて首をかしげるその姿は傍目にはかわいい。


 リーダーが小さな声でよろしくとか言っているが、よろしくされたくない。なんでリーダーはよりにもよって、この小鳥にわたしのことを頼むのだ。


 魔族ではない、精霊でもない、ハッキリと正体は掴めないがあまり関わらない方がいい存在だと思うのに。


 リーダーと魔狼はそれぞれ外出するようだ。リーダーは、果物と菓子を用意してくれて仲良く食べてね、とか言っている。


 つまり小鳥と2人でここに留守番が確定した。小鳥に菓子の皿を差し出してみると、よくやった!みたいな目をされた。


 えぇ、食い物目当てなのだろうか?


 


 



 


 


 


 



たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

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