調べ
みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
side 主人公
今日は1日休日にした。外はうっすらと雪が積もっているし、森の洞穴の入り口から見る雪景色を楽しもう。北部は南部よりも日々冬らしくなっている。
しかし転移を使いたい放題のわたしには問題ない。ハーピーさんの食事は、今日1日はおかゆにして明日は具沢山のスープとかにしようか。
狼さんにも肉以外を食べたいか聞いてみる。唸られた。2人のお水はどちらも魔道具なので大丈夫。寒いから、湯冷しが飲めるように温度も調節できるようにしておいた。
2人に説明するが無反応だ。ただ狼さんは気づくとお湯を飲んでいたので、ちゃんと説明を聞いていたらしい。
今日も小鳥がやって来た。この小鳥はどんなに寒い日でも同じ時間にやって来る。一応雪と風よけの鳥小屋を洞穴の入り口に昨年作ってみたのだが、入っているのは見たことがない。素人が作ったから気に入らないのかも。
お昼にハーピーさんに食事をさせている時、そのことに気がついた。指が音楽に合わせて動いている?
少し曲調を変えてみた。すると曲に合わせて指も動く。このところバックミュージックとして穏やかな曲ばかりにしていたが、様子をみるためにも変化をつけてみる。
明るい曲、ワクワクする感じ、ノリのいい感じ、ドラマティックな感じ、荘厳な感じ、前世の教会音楽的な感じ。
どれも気にいったのか指の動きがしっかりしてきた。夕方にはおかゆを食べる量も少し増えた。
狼さんにはうるさいかなぁと思ったが、特に文句は言われなかった。ちなみに狼さんにも試しにおかゆを少しだけ出したら肉と一緒にそちらもなぜか食べていた。
2人と自分にクリーンをかけて寝ることにする。わたしは自分の部屋にしている洞穴に作った寝台のふかふかお布団につつまれながら明日のスープは狼さんにも出してあげようと決めた。
今日はおやすみにしたので陽が出てからはお布団と毛布も干したので気持ちいい。
ハーピーさんと狼さんの毛布も干した。狼さんにも毛布をあげたら敷いて寝ていたのだ。もう一枚あげようとしたら唸られた。
昼間ハーピーさんを日光浴させている時、狼さんも外に出てもらった。そこらを散歩して来ていいというと何処かに行った。その間に毛布も天日干し。
狼さんたちには伸縮結界をかけてあり危険はない。ついでに人間とかも襲えない。そのかわり、捕食に関しては許容している。飢えさせるわけにもいかないので。
今日はとくに狩はしなかったようだ。しかし気分転換はできたみたい。とにかく狼さんとはコミュニケーションがとれて、人間への敵意が多少はおさまらないと解放できない。
弱肉強食なので襲われたら人間を排除することも当然あるだろうから、自衛についてとやかくは言わない。
狼さんには帰る場所があり、群れのことも心配だと思うので早く帰らせてあげたいのだが。
翌日は辺境伯領の冒険者ギルドやクランに顔を出し、島にも行って様子を確認する。昼には一度戻り、ハーピーさんに食事をさせる。今朝はパンのほかに予定通りスープにしたので、2人にも出してあげた。
冒険者ギルドの方はとくに問題はないようだった。クランも問題ないと報告を受けた。島の人々の育成も順調みたいだ。
顔役の側近の人によると、スラムの方も食べ物もあるのでなんとかやっているようだ。素材の買取額が十分なら各自の判断で古巣に支援してもいいと伝えておく。
島の指導員の報告では、皆レベルアップもしっかり出来ているようで、狩猟や採取も安定した成果をあげているようだ。これなら冒険者としてやっていくこともできるだろうとのこと。
午後は帝都の令息のところに行ってこよう。ちょっと頼み事があるので。
side ある帝国の皇太子???
あれっ、令息はどこだ?なに、リーダーが来ているのか。
えっ、楽器を売って欲しい?どの楽器?1種類づついろいろ?って、リーダーは楽団でも作るの?
いいよ、1種類づつなら。この魔法の袋に入れて持っていってあげて。いくらかって?いいよ、リーダーは生命の恩人だし。
えっ、そう、ねぇ誰か、楽器っていくらか知ってる?全部で金貨100枚くらいかなぁ?じゃぁそれで!
side ある帝国の大公爵家の令息???
ではリーダー、金貨100枚みたいですよ。丁度ですね、毎度ありがとうございました。
そんな呆れた目で見なくても。庶民の対応とか褒められるのですよ。
皇太子殿下がこれをどうぞとのことです。袋の返却はいつでもいいですよ。それにしても、いろいろな楽器をどうされるのですか?
心の病の治療?音楽療法ですか、へぇ覚えておきます。
side 主人公
さて帝国の楽器ってどんな物が入っているなかなぁ。えぇ、なにこれ?
なんと魔法の袋の中には50種類を超える楽器が入っていた。しかも素人の自分がみても分かるほど高そうな楽器がいっぱいある。
その上、大きな物もかなりある。洞穴の部屋の半分くらいを占領する大きさの物まである。たしかにどれひとつ同じものはない。
しかしこれで金貨100枚のわけないだろう。鑑定しよう。うわあー、名工の傑作とかまである。これはもらえない、返しにいかないと。
結局、笛をいくつかと太鼓、龍頭琴という三味線や馬頭琴みたいな形の楽器、鍵盤楽器をもらうことにした。
鑑定で極めて普通のものだけ選んだ。それでも金貨100枚以上みたいだが。後日帝都に高価な楽器は返したよ。
選んだ楽器を持ってハーピーさんのところへ。ひとつづつ手に持たせてみよう。うちにある絃楽器に反応していたので龍頭琴から。
ハーピーさんの手が楽器を撫でている。しばらくそうしていると、抱えるようにそっと持ちポロンポロンと音がする。
頬擦りするように抱きしめているのでそっとしておく。
その間にもバックミュージックは静かに流れている。わたしたちを見ていないようなふうなのに、狼さんはこちらをしっかり見ているのだと思う。
夕飯まではそのままにしていたが、ハーピーさんにはごはんを食べてもらわないと。楽器をはなさせて、お椀を持たせる。スプーンをもう片方に持たせるとなんと自分でたべられた。
おかわりをよそい、それも食べられたので楽器を返してあげる。いつでも好きな楽器を手にとれるように、寝床のわきにならべる。
狼さんもスープを完食。器をさげようとしたら、毛布をもう一枚よこせというので一枚あげた。あれつ、話せる?と思っていると従属の首輪の効果だという。
ん?じゃぁ、ハーピーさんは?と思っていると、無理矢理結ばれた従属の契約では表層的な関係しか結べないらしい。深いところまで届かないのだという。
わたしは狼さんに手当たり次第に人間を襲ったりしないなら解放するし、住処の近くまで送るからと再度説明した。
狼さんはしばらく考えているようだった。そしておまえはわたしの復讐に協力すると言ったがそれは本当か?と確認されたので本当だと言った。
するとそれなら従属ではない新たな契約を結ぼうという。それはわたしが復讐に協力する代わりに狼さんもわたしに力を貸してくれるというものだった。
わたしは狼さんに、帰らなくていいのか聞いた。狼さん曰く、あいつらを野放しにしていたら群れはもちろん、それ以外にも被害が多数出るだろうから先に片付けるという。
わたしは従属契約を解除して、契約を結び直した。
たくさんの作品がある中で
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