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隣国のダンジョン

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

side 主人公


 スタンピードって討伐だけじゃなく浄化も必要なのかぁ。大変だなぁ。…あれっ?でも浄化のことって話にでていたかなぁ?あまり問題になっていなかったような?


 「サブマス、スタンピードっていつもこうなんですか?」


 「…?いつもこうって?」


 「はい、えっーとですね、予想より規模が大きかったり?討伐と浄化がセット?だったり、です。」


 「あぁ、うーん、そうだねぇ。もちろん規模の大小は予測とは違うこともある。経験や過去の記録と合わせて判断するから、たまに大きく外れることもあるね。でも想定外も考えて対策をたてるから、たいていは何とかなるものだよ。皆で協力しないとどのみち乗り切れないことだから。でも今回は、瘴気が強い…というか、瘴気まみれというか、こんなに浄化が必要なことははじめてだね。今までのスタンピードでも多少の魔物は浄化する必要があっても、ここまでひどいことはない。これではスタンピードが通った跡は死の大地になりかねなかったから、浄化してくれて助かったよ。」


 やっぱりここまでひどいのは珍しいことなんだ。聞いていたスタンピードと印象が違ったからね。スタンピードを警戒していても、皆どこかに自信が伺えた。


 今は移動速度はそれほど速くない。空を飛びながら周囲を確認しているし、魔物たちや地域の浄化で取りこぼしがない方を優先している。


 取りこぼすとかえって後始末が面倒なので、ここできちんと浄化しておく。それに結界を張ったから、スタンピード自体は押し留めることができた。


 あとはスタンピードの解消と気になる原因の除去だ。無理矢理発生したと思われるスタンピード。故意に起こされた事件ならば、それに関わった者たちの罪は重い。


 国を超えて周辺に与えた損害と恐怖は人の国にとどまらず、生態系をも脅かし混乱させた。幸い浄化が間に合いそうなので、自然界への被害も少なそうだが冒した罪はなくならない。結果が周りの努力と、たまたまの幸運のおかげでなんとかなっただけであって、罪は罪、情状酌量の余地はない。大地に消えない傷跡を残こし、世界に負担を強いた罪は万死に値する。この騒動の責任からは決して逃がさない。


 なぜまるで人間が原因のように思っているかって?魔物たちからは魔法の気配が残っていて、それが人種の使う魔法の系統だからだ。


 あとは、この魔物たちからは人種への憎悪が感じられる。ダンジョンの魔物は本来特定の感情など持っていないというのに。


 さらにいえば、今までわたしの拠点にしている森で起きる事件に関わる人間たちと共通の匂いがする。それだけだってもう十分だ。


 こいつらは潰す。

 

たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

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