隣国のスタンピード
みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
side 主人公
街と砦から離れスタンピードの進行してくる方向と思われる場所を目指す。
わたしもスタンピードの対応ははじめて。討伐の声がかかってくれてちょうどよかったよ。これでどんなものか確認できるし。
もちろん予測不能な災害のようなもの、ということは知っているよ。でも世界に必要なことなのか、そのあたりは今後いくつかスタンピードを見ていけば分かってくると思う。
土煙がもうもうとあがっている。高いところから見ると、近隣に住んでいる魔獣たちが逃げ出しているのが分かる。
スタンピードの来た方向も見てみると、瘴気に穢されているのが見える。あれもあとで浄化しなければいけないなぁ。
「あのう、サブマス。このあたりはよくスタンピードが起こるんですか?」
「うーん、確か50年から100年に1度くらいだったと思うなぁ。そういえば前回のスタンピードからまだ30年経っていなかったような?あれ、だとするとちょっと早いかもしれないね。」
そうなんだ、もしイレギュラーならやってしまっても大丈夫かな。でも何故早まったのかなぁ。それにしてもこの大群、これは千ではきかない、万?そして黒すぎる。モヤモヤが空まで覆うほどなんて、ちょっとまずいと思う。
わたしはこっそり鑑定を発動。なになに、ダンジョンから溢れた魔物、瘴気に侵されているがまだ浄化可能。浄化できればダンジョンに戻る。ただ現在ダンジョンの状態が不良、改善の必要あり。
……って、なに。どういうこと?
わたしはここに討伐に来ているのに、なんだか討伐しちゃいけない感じになってきた?
ええ〜、どうしたらいいの。いや、分かってるよ、まずはスタンピードを止めればいいんだよね。そして浄化、後のことはそれからだ。
よし、よく分かんないけどやるぞ。
side サブギルドマスター???
じっと下方のスタンピードの流れを見ていたリーダーが手を一振りすると、魔物の進路を塞ぐように高く聳える光の壁が一気に広がっていく。
飛行する魔物も越えられないほどの上空まで、キラキラ輝く壁が地平線まで続いているのだ。それもほんの一瞬で。
これってまさか、最上級結界魔法、聖属性最大奥義のひとつ聖域か?リーダーが魔法使いなのは聞いている。ただ属性のことなどは驚くほど話題にならない。これは意図的なことなのだろう。
続いて魔物の上空へなんの躊躇いもなく移動する。当然攻撃されるわけだが、これが全く当たらない。正確には効果がない?相殺されている?それとも無効化されている?あるいは無力感されているのか?あの魔力の膜か、しかし結界も兼ねていたのか?やっぱりリーダーはでたらめだなぁ。
たくさんの作品がある中で
お忙しい中お読みいただきありがとうございます。