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島の魔獣たち

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

side 主人公


 雪人ちゃんと話もできて少し落ち着いと思う。竜さんも帰ったし、敷けるところには転移陣も敷いたので、何かあってもすぐ対応できるだろう。


 この島々の多様な気候風土に関しては、宝珠の影響がまだ読めないのであと何年かは維持しようと思う。行って帰って来たら、島の魔獣の頭数が若干増えていたのだ。


 まだ転移してくるかもしれない。一応定期的に、野生に戻す努力は続けている。だが尻込みして帰ろうしない個体やなんだか懐いてくる個体があり、気長に巣立ちを待つことにする。


 これからは拠点としている辺境伯領や森の洞穴と島々を行ったり来たりする予定だ。


 とりあえず、辺境伯領の冒険者ギルドに顔を出しておこうかな。なんだかいろいろあり過ぎて久しぶりに思えるね。


 わたしは皆を連れて一旦森の洞穴に転移した。そこで身なりを整え、魔族さんたちには人間のふりをお願いする。


 洞穴の中にそれぞれの部屋を用意した。やはりプライバシーは大事だ。それは子供でも同じ。鬼人の少年のための部屋も早速作った。そしてもちろんわたしにもプライベート空間は必要なので、今回、各部屋の前に廊下を作り出入り口を設けた。今までは壁を抜けるとつぎこ部屋に繋がっていたので、当面扉はつけないが、のれんのように布で仕切って様子をみよう。


 食事スペースでお茶の支度をしていると皆が集まってくる。やはり一息つきたいのは一緒らしい。お湯を沸かしてハーブティーを入れる。魔狼さんも人型になってもらっている。


 一緒に街に入るには大きな狼の姿ではお断りされるだろう。お茶を飲みながら軽くつまめる物も出すと皆手を伸ばすので、意外に小腹が空いていたらしい。


 クッキーもどきの手作り焼き菓子、以前屋台で買った串焼き、普通のパンなどを並べたのだが魔狼さんと鬼人の少年は串焼きだった。並んでいるのは全部違う屋台だ。余りものを出したからか、どこのが好きだとか、また食べたいとか品評しあっている。ハーピーさんはお菓子を優雅につまんでいる。


 久しぶりに洞穴でのんびりしつつ在庫などを確認し、どうせ街まで行くのなら足りない物も補充しようかなと思う。幸い人手はあるから荷物もちには困らない。鬼人の少年の服も買わないと。


 皆魔法で姿を変えられるので助かる。でも辺境伯や冒険者ギルドのギルドマスターには種族のことを話しておこう。あと竜さんたちのことも。もしかしたら今後竜さんが訪ねて来るかもしれない。そうなった時、慌てないためにも話しておかないとめちゃくちゃ怒られそうだ。


 でもなぜだろう、今回のことを話すとまた呆れられそうな気がする。そして、厄介ごとを抱えて!みたいにお説教されそうな気がする。でも成り行きだったし、しょうがないよねぇ。竜の国に知り合いが出来たのは、結果的には良かったと思うよ。だって知り合いになろうとしてなれる相手ではないと思うから。うん、やっぱりこうしかならなかったよ、きっとね。


 



 


 

 

たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

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