表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

141/164

海底ダンジョンの他種族のドロップ品

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

side ある公営ショップの店長???


 店員から大量の持ち込みの連絡が入った。ベテランの店員ですら驚くほどの量。やれやれ、久しぶりに大物が来たな。


 ここしばらくはダンジョンの運営は安定している。海底ダンジョンに求める役割も、冒険的な意味より生活に直結した役割の方が主だ。


 ダンジョンのもたらす恵は、この厳しい地域ではなくてはならないほどだ。ダンジョンが人魚族に配慮してくれていても、ダンジョンには変わりないので時には魔物が湧く氾濫が起こることもある。


 人魚族の鍛錬と生活必需品の確保、ダンジョンの間引きなどいろいろな意味でダンジョンと人魚族は密接に関わっている。


 しかしその中でも、他種族のアイテムがドロップする点については賛否がわかれる問題だった。目の前に品物があることによって、想像が掻き立てられたり冒険心を煽ったりされる者たちがいるわけだ。


 多少は仕方ないと思うが、人数のあまり多くない人魚族には人口の流出は種族の存続にも影響がある。そういうわけで、試行錯誤の結果人種のみ公開としている。


 もちろんその上の階層を攻略する者たちもいるが、戦利品であるドロップ品は買取のみで店頭には出さない。


 そのかわり、それらの他種族のドロップ品は部族長たちが買取してくれる。若者の好奇心の発露を絞り込み、行く先をある程度限定することで一定の安全を確保すること。


 人間は数は多いが人魚族は強い。海や水の中ならたいていの困難からは逃れられるはず。そうやって適度にガス抜き目的で国を出る若者たちをフォローしているわけだ。


 この地域に他種族が訪問することは滅多にない。こんな所まで来るような奴らが弱い訳もない。まぁこっちも忘れかけていたから丁度いいさ。いつもだと階層のことやドロップ品について、順を追って説明し理解を得るようにしているのだが今回は外の奴らだしな。いきなりだったのだからしようがねえか。


 さてそれにしても、持ち込み量が多いなぁ。魔法の袋を各自が保有しているとしても、取りこぼしとかなかったんだろうか?まるで根こそぎ刈り取ったみたいだ。


 それにしても、もう少し情報を聞き出せなかったものかねぇ。急いで預けたにしてもちょっとくらい雑談していけよ、と思う。


 まぁ向こうも慎重になっていたようだし、知らない国、知らないダンジョン、知らない店。警戒して牽制するのも仕方ないか。


 ましてや、ここにはギルドはない。ダンジョンはあっても、人の国のダンジョンとはまるっきりの別物だしな。


 どのくらいの滞在かは知らないが、誤解されていると困るからな。説明も兼ねて査定が終わったら俺が行くかな。どのみち連絡がほしいと言われているし。

たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ