閑話 竜との交流とは
閑話になります。
本日、2本目の投稿になります。
どうぞよろしくお願いいたします。
こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
side 主人公
竜とは?
思っていたのと全然違う。竜は長生きなので、わりと暇なため遊びを考えるのが好きらしい。
魔力が多く魔法が得意なため、新しい魔法を作ることも竜の一般的に普及している遊びだという。そうなのか!
とにかく暇つぶしは大歓迎なので、ケンカ騒ぎも大目に見られているそうだ。地形をかえて遊ぶこともあるとか。遊びのスケールが違い過ぎる。もっとこじんまり遊べないのかな?
というわけで、楽器を渡してみたら流行ってしまった。もともと気が長く、凝り性なうえに器用な種族なのでやたらと大掛かりなイベントにまで発展することになる。
熱が入るあまりファンや奏者同士で乱闘に発展することもあり、結局力と力がぶつかり合うのね、と諦めた。
竜は、番ができると人族の大陸に行くことが多い。
なぜか?
番に貢ぐためにお金を稼ぐためと、いろいろ人族の国でお買い物するためである。
竜の国にも商店はある。しかし人族の国のように多岐にわたる品揃えではないようなのだ。人族はつぎからつぎに、新しい物や珍しいものに飛びつくので竜の国より変わった物が手に入るようだ。
なので番のためにせっせと人に擬態して働く竜さんたちが一定数いるのだとか。ヘェ〜そうなんだ。
番のいない竜さんたちの楽しみとは?
武闘会というのが定期的に開催されているそうで、剣の大会、弓の大会、槍の大会、格闘技の大会、魔法魔術の大会、となぜかあまり竜らしさのない競技も多い。
ほかにものど自慢大会とか、チェスや囲碁のような盤上の競技、魔道具を作る大会、詩を競う大会まである。詩はなんでだ?と思ったら、番に捧げるそうだ。
番に想いをいかに伝えすぐに婚姻を承諾してもらえるか、意外と必死な理由だった。
強い種族だけに単純な力の勝負は王道ではあるが、時代によっては古いと言われて人気が落ちることもある。そのような場合、変わり種も考え出されるが気を衒いすぎると受け入れられずすぐ消える大会もある。
ほかにも料理大会も盛んで、お菓子の部、肉料理の部、飴の部など分かれていたりする。食通だからというのもあるのかもしれないが、下手したら一生生肉しか食べない場合もある竜が料理しちゃうのはやっぱり番のためらしい。
驚きなのは、裁縫や掃除の大会まであることだ。番にいかに家庭的かアピールするためで涙ぐまいその努力にこちらまで泣きそうだ。そしてかわいい。
これらのお話は空を飛んでいる時に竜の老たちから聞いた。竜の種族のおもしろ話はほかにもあるようで、またぜひ聞かせてほしいと思った。
たくさんの作品がある中で
お忙しい中お読みいただきありがとうございます。