表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

118/164

辺境伯の街を食べ歩き

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


(閑話になります)


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

side 主人公


 前から街のお店を見る機会を作りたいと思っていた。この世界に来たばかりの頃、こっそり偵察していたから街の全体像はだいたい把握しているし、冒険者になってからは買い物もしているから多少はお店も利用している。


 でもここで言うお店を見るというのとはちょっと違うのだ。この間は屋台巡りをして、買い食いを楽しんだ。串焼きを1本づつ買って制覇してみたりと楽しかった。


 街の物価とかを調べるために、市場や商会もいくつかは見てきたし、おかげで物の値段とかは大分わかったよ。


 でもね節約も兼ねて自炊が多かったから、食べ物屋さん系はあまり知らないのだ。少し前に酒場には行ったけど、その時はお客さんとして入ったわけじゃなかったしね。だいいち子供が盛り場に出入りするのは変だからノーカウント。


 なので今日は、食事処とカフェ系をまわろう。格好もウエストを締め付けないワンピース。下にはスパッツみたいなものを履き、お出かけ仕様だ。


 お腹をすかせるために、森から街へ向かう途中から歩いている。でも結局転移で冒険者ギルドの宿舎を経由するのだが。


 ついでにギルドに寄って、卸しているポーションや魔石の在庫を確認する。また少し補充した方がいいかもしれない。


 大通りには人気のカフェがある。昼時まで時間があるので足を休めに寄ってみる。


 高級感のある店構えで、真っ白なクロスが眩しい。ちょっと気後れしそうだが、今日の目的を果たさねば。


 給仕の人にテーブルに案内される。メニューにはケーキセットや軽食が並んでいる。お店の人に人気メニューを聞きそれを注文する。


 あと持ち帰りで各種ケーキを頼んでおく。お茶とケーキセットをゆっくり楽しみながら、ここのケーキは当たりだと思った。


 お会計をして持ち帰りのケーキをアイテムボックスへしまい、本日のメインである食事処を目指す。昼より少し前を狙い、混雑しないうちに席を確保したい。


 今回の目指すお店は、ガッツリだけど野菜もたっぷりという評判のお店だ。


 1番人気は、野菜とお肉がたっぷりのこくうまシチューだ。黒パンがついて不動の年間一位である。続いて特製香草ソースの厚切りステーキと季節のスープのセット。お高めでもガンガン注文が入るらしい。


 第3位は、お肉たっぷりミートパイ、ミニサラダとスープ付きでバランスもよく皆満足とのこと。よし全部頼む。お皿のお代を払うか、移し替えて持ち帰ろう。


 わたしが持ち帰りたいと話すと、快く入れ物はあるか尋ねられ、なければ有料で器ごと持ち帰っていいと言われた。


 でも基本的には移し替えてほしいそうだ。ということでアイテムボックスから皿やスープカップを取り出して、せっせと移し替える。


 「あらっ、可愛いわねぇ。こんなカップ見たことないわぁ。」


 と店員さんが言う。それもそのはず、このお皿やカップはわたしの手作りなのだ。女神さまの用意してくれた食器は白くて品がいいのだが、ずっと使っていたら少し遊んでみたくなって作ったのだ。


 今アイテムボックスからだしたのは、淡いピンクの花びらを集めたようなカップやお皿。わたし用にカップとソーサー、大中小のお皿にスープカップ、サラダボールに深皿、スプーン、フォーク、ナイフのセットだ。


 野薔薇シリーズと名付けて普段使いしている。本物の花びらのように可憐なので、大人になったら使えないかもと思っている。


 しかしその前に割れてしまうかもしれないし、せっかく作ったので気兼ねなく使うことにしている。お店のお姉さんは、テーブルの上のカップとお皿を感心してみていた。


 自分で魔法を使って作ったと話すと、すごいわねえ、と驚かれた。今食べられる分だけ取り分け、あとは片付けしまう。


 混み合う前に注文の料理がきて良かった。そしてやはりこのお店も当たりである。といってもまだ1番人気のシチューセットを半分しか食べていないのだが、とても美味しい。


 他にもたくさんのおススメの店を聞いたのだが、まずはこの店からだと強くススメられたのだ。この後の予定は、パン屋さん巡りをする。


 パンは女神さまがたくさん用意してくれたけれど、異世界の手作りパンは気にならないはずがない。


 ほかにも目についたカフェに寄り、大満足の1日だった。



 


 


 

たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ