今日も正義の味方?は忙しい!
みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
(閑話になります)
こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
side 主人公
今日は王国の国境をこえて隣の国にお邪魔しております。冒険者はギルドカードを見せれば、国の移動は難しくないらしい。
もともと国をこえた組織なので、その辺りは柔軟だという。だがわたしはいつも国境を通っているわけではないからじつはよく知らないのだ。
今日も飛翔や転移で時短してここまで来ている。目につく黒いモヤモヤを浄化で払いながら、景色を堪能する。
地図と照らし合わせたり、自分で見つけたことや気になった事を書き加えるのはこの世界に来てからの習慣っぽくなった。
無理に続けているわけではない。この世界に来て地図も本もないところからスタートした時、観察したことや気がついた事を書き留めるようにしてみたら意外に役に立ったので続けているのだ。
その後無事に地図を入手した後も、自分で得た情報を時間を見つけてはまとめている。どこで浄化したかとか、盗賊を討伐した場所やそのアジトの場所とか。
何かの役に立つかは分からないが、記録することは続けている。ほかにも何人くらいの集団だったとか、貴族と繋がりのある盗賊だったとか、どの国に攫った人たちを連れて行こうとしていたとか。
ちなみに、手掛かりがある時はその国まで乗り込んで暴れている。だって知ってしまったら放っておくこともできない。気分的に。
まぁ、そんなに大変じゃないからこそやる気にもなるのだが。なにしろわたしには柵がない。相手の国への配慮とかも必要ない。身分も気にしなくてよいし。
どこの国か分かったらピューんと飛んで行き、街に入ったらそこら辺の人に場所を聞いてみる。場所が分かれば気配探査や魔力感知とかを使いながら様子を探る。
隠密を発動しながら近づき、透視と鑑定を同時に発動して選別する。鑑定して死体を残した方がいいと感じた時は心臓を止める。
チリにしない場合、血の処理とかに困ってしまうので、しばらくアイテムボックスに入れていた時期があった。あとから考えよう!みたいにしていたら貯まりすぎてしまったため、処理方法を編み出さざるを得なかった。
そうしてできたのがタブレットだ。ゴミは捨てるしかない。結局魔獣や魔物に食わせることにしたが、液体だと扱いにくい。
クリーンと浄化をかけた後鑑定し、悪影響がないことを確認した上で固形にした。後は魔獣や魔物がいるところでばら撒いている。
恐る恐る経過観察しているが問題なさそうだ。ちなみに今年は、魔獣の数が例年より多いそうだがたぶん関係ないと思う。…たぶん。
正直、自信がないのでせっせと討伐している。被害さえでなければきっとセーフだ。もしかしてわたしのせい?とか間違っても考えてはいけない。
狩った獲物はアイテムボックスの中へ、時間経過がないので本当に便利。獲物はいざとなったら、ひもじい思いをしている人たちに分けてもいいのでせっせと間引いている。
話がそれたがサクッと息の根を止めて中を物色する。証拠品などは確保し捕らわれている人たちは解放するわけだが、その場の状況次第で対応が異なる。
すぐさま人前に出られそうなら、信用できそうな人たちのいる場所に案内する。例えばその国の冒険者ギルドや騎士団、自警団とか?
手始めにギルドや騎士団が信用できるか鑑定しに行く。だめそうなら保護してくれそうな他所をあたるのだが、その前に腐敗しているなら縄をかけておく。二、三日放置しても死にはしない。
街を歩いてみて軒並みダメなら、目につく端からお縄にしていく。あとで隣の街のご領主さまや話が通じそうなどこかの組織に密告するのがこのパターン。
怪我人が多いとか獣人が多いとか、とにかく訳ありの被害者の場合は一旦森に保護している。治癒をしたり事情に合わせて対応するので、これが少し大変だ。
ただ食糧は肉だけはたくさんあるので問題ない。帰る場所がある人たちがほとんどなので、比較的すぐに解決する。
帰る場所がない人たちに関しても、わたしの小規模な人助け程度なら街に紛れ込ませるのも容易だ。以前と違い、街に入るためのお金も各自に用意してあげられる。
このための資金は、人攫いや人身売買の市場で押さえた資金から分配している。もちろん妥当と思われる分だけである。ちなみに資金使途について書き置きは残している。後ろ暗いことはないので堂々と?
身なりを整えお金を渡したら、その後はそれぞれが自分で働き口を探して生活してもらえばいい。一度に大勢でなければ、誤魔化しもきくしね。
働ける年齢の場合はそれでいいのだが、もっと小さい場合はもう少し気を使う。
単純に親が口減しした場合は、また売られるだけかなと思うので孤児院に保護してもらう。この場合の一時金も人攫いたちのお金で賄う。
攫われた場合は親に連絡をとることになる。この場合も信用できると鑑定にでた場所(ギルドや騎士団)に仲立ちしてもらう。
それ以上の手に負えない事情がありそうな時は、手に負えそうな人たちを頼ることになる。そのためにも辺境伯をはじめ、冒険者ギルドのギルドマスターとか信用できる知り合いがいて良かったよ。
あちらは災難?だって。気のせいだと思うよ。
とにかく自分用にもともと何ヶ所か治安の良さそうな場所の目星はつけてある。いざという時、身を隠せるように探しておいたのが役に立った。
変に目立って追われたりしたくはないが、何があるか分からないから用心は必要だ。でもこんなふうに使うことになるとは思っていなかったが。
こうしてときどきは、ただの討伐がちょっと面倒なことになる事もあるけれども、ささやかな人助けは気持ちがいいものだ。
見て見ぬふりは心が痛いものだから、結局自分も楽しくない。だから自分のためにやっている。まぁ身勝手で周りにも面倒をかけているのは分かっているから、皆には頭が上がらないんだけどね。
こんな感じで、わたしは結構忙しい。他にも潰したいところがあるから、明日はそっちをやろうかな?
たくさんの作品がある中で
お忙しい中お読みいただきありがとうございます。