表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

110/164

辺境伯の街の行方不明事件

みなさんの目にとまりお読み頂ければ嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


(閑話になります)


こちらの作品はカクヨムさんでも投稿させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

said 主人公


 危うくお店に迷惑をかけるところだった。ズリズリと男たちを引きずって店から出る。芋蔓式とはある意味お得だが、これから向かう先でお荷物があると困る。何処かに置いておかないと。


 とりあえず人目につかない裏手にまわり転移で森に戻る。森の空き地で結界を張り、ポイっと中に男たちを入れて簡単に尋問する。


 やっぱり人攫いの一味のようだ。大体の規模を聞き出し、潜伏先などを吐かせる。聞き出した事を地図に書き込み、改めて救出に向かう。


 街の中でも治安のよくない辺りに拠点があるようで、辺り一体に子分たちが配置されているようだった。


 わたしは眠りに誘う魔法で1人づつ無力化していく。無力化した子分たちはどんどん拘束して森の結界に放り込んでおく。


 子供たちが捕らわれているという場所は、わたしが地図を見ていて怪しいと感じた場所と同じみたいなのであいつらも嘘は言っていないようだ。


 外に見張りが2人いたので、これまた眠らせて転移させる。外から透視し建物の構造や人の配置を確認する。魔力感知によると、地下に子供たちはいるようだ。子供たちにつけた魔力マーカーはしっかり機能しているみたいだ。

 

 隠密を発動しつつ、面倒くさいので一気に全員眠らせる。敵味方?の区別がつかないからしょうがない。


 ついでに被害者たちがパニックになっても困るしね。皆が無抵抗な状況になったことを確認して堂々と玄関から入っていく。


 一歩踏み込むとすえた臭いが微かにする。思わず顔を顰めてしまった。ハァとついため息がこぼれる。


 さっさと終わらせて帰って寝たいわたしは、そこいら中にクリーンをかけた。よし。


 まずは地下だ。階段があるので降りていくと、薄汚れた感じの男が倒れていた。鑑定すると人攫いの仲間みたいなので、通りすがりに拘束して転移しておく。


 分かりやすく檻の中に何人かづつ入れられていたので、鑑定して被害者の場合は怪我や栄養状態をチェックする。ひどい怪我があれば治癒しようかと考えていたが、今のところ怪我もなく扱いもそんなに酷くはなかったようだ。


 まぁこれから売る商品の価値が下がるようなことはあまりしないよね、不幸中の幸いだね。


 どんどん檻の中を確認して地下は終了。1階には人攫いの一味がたむろしていた。もちろん眠っている。


 2階にも何人かいたが問題なく眠っていたので、鑑定した後は森に皆転移させる。ここは事務所のようになっていて、下にいた連中みたいな腕っぷし自慢の奴らとは違い多少身なりもましな男たちだった。とはいえこいつらも鑑定したらしっかり犯罪者ではあった。


 事務所には隠し扉もあり、中に取引の帳簿みたいな物や資金らしきものがあったのでしっかり押収しておく。


 さて人攫いどもはお役人に突き出すのは確定だが、被害者たちはどうしようか?本人たちに聞くか?


 早く家に帰りたい者やお役人と関わりたくない者、しっかり証言する気のある者。たぶんいろいろだと思うのだ。  


 今は建物には被害者たちしかいないので、1階に皆を転移させ魔法を解除した。


 最初目覚めた時は皆怯えたが、わたしと面識のある子供たちは助けに来たことをすぐに信じてくれて喜んでくれた。


 子供たちの様子から、もう大丈夫だと安心したのか他の人たちも少し落ち着いてくれた。


 わたしはこの後皆どうしたいか聞いてみた。実際今回の人攫いはあまり認知されていなかった。人攫いたちが目をつけたのが、貧しくて身寄りのない、この街にもあまり知り合いのいない者たちを狙っていたため気づかれにくかったからだ。


 わたしはお役人に証言すれば、お金がもらえるかもしれないと話した。盗賊なども討伐すれば報酬が出るから、罪人を捕獲したのだから同様なのではと思う。


 ついでに一筆添えて、かれらに報酬を分配してほしいと伝えるのはどうだろう。今回の件はわたしは顔出しする気はないので名もなき正義の味方として、捕まえた犯罪者どもの分の報酬を彼ら被害者の見舞い金にしてほしいと言えばなんとかなりそうな気がする。


 ちなみにわたしの顔見知りの子供たちは冒険者見習いなので、解放されればまたすぐに採取や狩りで暮らしていけるためか早く戻りたがった。それもありだと思う。


 でも攫われた中には仕事にあぶれた人もいて、例え見舞金が出てもそれだけだと焼け石に水だろう。なんにせよ、ここで放り出すのも気になった。


 鑑定して気づいたことだが、何人かには魔法の才能があった。本人たちに聞くとまったく自覚がないようだったので、才能を活かせる仕事を探したらどうかと言ってみた。


 他の人たちにも今回の件がきっかけとなって仕事の相談に領がのってくれればいいし、だめなら冒険者見習いになるのはどうかと。


 子供でもダンジョンに潜って稼げるので暮らし向きが落ち着くまで冒険者見習いを勧めておいた。まぁ向き不向きもあるし、自分たちはダンジョンで活動しているということを伝えておけばなんとかなるよね。



 


 


 


 

 


 

 


 


 

たくさんの作品がある中で

お忙しい中お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ