表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/6

0001 イケメン死神を追って死神界に入ったら

私は今、死神に恋をしている、、、。

死神の神イケメン、桜乃 阿須都さまに、、、。

だが私は死神界に迷い込んだちゃんとした「人間」だ。

その方を追ってきたのに、何故か私は見習い死神(大がまも黒服も着られない一見人間死神志望の死神だ。)の秘書に成っている。

「おーい!そこの人間さーん。」

「あの、、、、。」

「なーに?」

「何で私は秘書をやらないといけないのでしょうか?」

「え?」

「もっと一流の死神、、、大がまを持ったドクロで、黒服の、、、。」

「え?今時そんな死神いないよ。」

「どういうことですか?」

「死神にも流行っていうものがあってね。」

「はい?」

「人間界に流行っていうものがあるように、死神にも流行りが有るんだ!」

「はあ、、、。」

「これぞ、「死神カタログ」!今はね、ドクロファッションが流行りなんだぁ~」

「ドクロファッション?」

「そうそう!ドクロにでる骨の陰陽をメイクで付ける、「ドクロメイク」と、ドクロの内臓そっくりに作られたドクT!」

「ドクTって、Tシャツのパクリでは?」

「まあ、まあ、いいじゃないか!今、僕たちは人間に復讐をしている!」

「人間の目の前で言っていいのですか?」

「た、確かに、、、。」

「ふーん、、、。でも、いいですよ。だって、何か歴史でもあるのでしょう?」

「そのとーり‼この、「死神人間交流史」を見ればわかる!」

「え?だって、死神は長年人の魂を奪ってきたのでは?」

「ぬぬぬ、、、。」

「言い返せないのなら、「死神人間交流史」とか言う奴みせてくださいよ。」

「これだ。」



            *            *

死神人間交流史 作・死神 神奈


我、死神は人間に奴隷扱いされた。

それは大変悍ましく怖い事だったのだ。

我死神達の姿が人間に気づかれるのは長い長い月日が経った。

そう、我死神は床だったのだ!

人間に奴隷扱いされるのはもう飽き飽きだ!

さあ、反抗するのだ!

我永遠なる死神殿!

もう、人間の床になるようなものは無い、、、。

そう、人間が下を見れば奈落の底なのだ人間!

いいか、死神の諸君、人間は床が無くなれば運命が終わる、、、。

さあ、人間を奈落の底に突き落とすのだ!

だか、もうそこまで待つのは飽き飽きだ!

人間の魂を奪い、殻になった人間の死面を見に行こう!

さあ、行くのだ!死神の諸君!

次に床になるのは人間だ!

踏みつぶすのだぁ~!!


                *           *


「ひどい本ですね、、、。」

「俺も、元人間だから分かるよ!」

「え!そうなんですか!」

「もちろん!俺だって人間さ。」

「はあ、、、。」

「もしかして、信じてない!!」

「信じれている方が凄いです、、、。」

「床だなんて、信じる奴がどこにいるんだよ、姉さん!」

「え?」

「何?」

「この、「死神 神奈」さんの弟さんなんですか?」

「うん、そうだけど。それがどうかした?」

「では、親の教えかなんかですか?」

「ううん。神奈の通っていた死神スクールが問題だよ。

「へ?」

「死神の養成学校だよ。」

「はいィ?」

「死神界に居る人はいずれ死神になる!」

「ということは、、、。」

嫌な予感しかしない、、、。

「そう、君も何時か死神になる!」

「拒否権というのはないのですか?」

「ないでーす!」

嫌な夢を見せられそうな見習いの秘書になってしまったようだ、、、。

「それで、あなたの名前は?」

「死神 亜宮兎だよ。そっちは?」

「大隅 藍那です、、、。」

「なんだよ!そのやる気なさげな返事!」

「この仕事でやる気出る人のお顔を拝んでみたいです、、、。」

「もお~!!」

はあ、これは疲れそうな仕事についてしまったようだ。

私は死神の神イケメンを追って死神界に来ただけなのに、、、。

まあ、頑張りますか!

こうして、私の謎過ぎる死神秘書生活は始まったのでした、、、。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ