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私の正義のヒーローは 5

今週は毎日更新を行なっております。お読みの際はご注意ください。


本編から39年前。誰も知らない過去の真実。

救いがありませんので、ご了承ください。


※このページには残虐な拷問描写があります。



 執務室で書類に集中して数時間。コンコンコンと扉をノックされた音に気付き、入るよう促す。


「失礼します。あなた、そろそろ休憩しよう? あなたの大好きなフルーツケーキを用意したのよ」


「ありがとう。君も一緒にどうだい?」


「ええ、もちろん」


 執務室の片隅に置かれたソファに腰掛けて、対面に座る彼女をチラリと覗き見る。


 貴族夫人らしく髪をまとめて、上品な室内ドレスに身を包んだ彼女は、とても美しい。

 常に淡い微笑を浮かべ、儚げな雰囲気をたたえたその姿はどこか品があり、貴族夫人として相応しい姿に見える。


 だがその目は虚ろで、現実を見ていない事を知っている。本来の彼女はこんなに落ち着いた人ではない事も、儚げな女性ではなかった事も、本当によく知っているのだ。


 だって――


「美味しいね、トリィ」


「ええ、本当に。でも学園で一緒に食べたあの味には、やっぱり敵わないわね?」


「……そうだね」


 あれほど長い間恋焦がれた、可愛い幼馴染なのだから。





           *





 あれから少し、島都でフラーテの行方を探してみたが、西に向かう馬車に乗り込んだ以外の情報は得られなかった。

 それに、ラーテルにはセイドに帰ってやらなければならない事が山積みで、捜索は早々に諦めて、セイドに帰るしかなかったのだ。


 セイドに帰ると屋敷の前に、トリスとその両親が居た。


 婚約しておいて、相手が結婚前に行方をくらませたのだ。激昂されるのを覚悟していたが、トリスの両親はラーテルにトリスを押し付けると、もう関わりたくないとばかりに立ち去ってしまった。


 あまりの事に呆然としていたが、原因はすぐにわかった。あの日振りに会ったトリスは、すっかり心を病んでしまっていて、まともではなかったからだ。


 明るく溌剌(はつらつ)としていた表情は、微笑とどこも見ていない虚ろな目という仮面に覆われ、ハキハキした気の強い性格は、夢の中を漂っているかのように、ふわふわとしてしまっていた。

 実際、彼女は現実を受け入れられず、夢の住民になったのだろう。現に今だってティータイムにはだいぶ遅い夕飯前の時間で、ラーテルはフルーツケーキが好きでもなければ、トリスと学園で一緒に食べた事なんか一度もなかった――フルーツケーキは甘いものが好きだったフラーテの好物で、一緒に食べたのも、きっとフラーテなのだろう。


 様子がおかしくなった娘を、トリスの両親は事情も聞かず、簡単に捨ててしまったようだ。


 ラーテルもあの日の事を聞きたかったのだが、これでは難しいだろうなと思った。一応聞いてみたが、ふわふわした発言しか帰ってこなかったので、早々に諦めた。結局、今もわからずじまいだ。


 そんなトリスをとりあえず保護すると決めて、両親の反対も押し切り、色々と好都合だったので、そのまま妻にした。


 といってもあんな事があったので、さすがのラーテルも気持ちが冷めてしまい、病んで捨てられた幼馴染への同情心しかないけれど。結婚式もしていないし、ピアスも贈っていないし、触れてもいない。書類上だけの妻だ。


「お仕事、まだかかりそう?」


 遅過ぎるティータイムを終え、トリスはいつも通りふわふわしたまま、そう聞いてくる。


「うーん、そうだね。もう少し片付けておこうかな?」


 夕飯前だったが、もう食べる気もないので、このまま仕事を片付けるかと思い、(うなず)いた。


「だったらあたしも手伝うわ」


「ありがとう。じゃあいつもみたいに、整理をお願い」


「まかせて」


 そう言って本棚に向かい、本を並べ替えたり、パラパラめくってみたり、特に意味のない行動を繰り返す事しかしないトリスの背中を、少し寂しい目で見つめる。


 今はこうなってしまったが、在学中はそこそこ優秀な生徒だったのだ。正気のままなら書類仕事を頼む事だって出来たかもしれないが、今は渡しても内容を理解しないので、ああして好きなように過ごしてもらい、手伝っている気分にさせてやる事しか出来ない。


 いつか正気にかえってくれるだろうか? でもそれは、フラーテにしか出来ない気がする。


 何故あんな事をしたのかわからないが、ラーテルを好きになったというのは嘘だったのだろう。去っていくフラーテの背中をあんな悲しそうな目で追って、今こうやって正気を失うくらい傷付いていれば、嫌でも察する。

 それに騙されて、うっかり舞い上がってしまったラーテルもラーテルだが、トリスも現実逃避なんかやめて、説明と謝罪をしてほしかった。でなければ、許してやる事も出来ない。


 ――それだけで許そうとしているから、ラーテルは甘いんだろうなと苦笑い。


 でも、仕方ない。両親に捨てられ、フラーテがトリスを許す可能性も限りなく低く、もう二度と会えないかもしれないから、一人くらい寄り添ってあげたい。その役目は、騙されていたとはいえ、トリスの企みの片棒を担いでしまったラーテルにしか出来ないだろうから。


 万が一フラーテが帰ってきて、大喧嘩の末トリスとの復縁を望む奇跡が起きたら、形ばかりの夫婦の縁は切って、今度こそ手を離そう。全てはフラーテ次第だが、出来れば、そんな未来になればいい。


 書類仕事をしながら、そんな事を思っていた。


 ふとトリスの方を見ると、何やら本の開いて、同じページを長い時間眺めていた。


 その目の暗さがいつも以上に見えて、首を傾げる。

「何か見つけたの?」


 そう声をかけるとハッとして、慌てて本を直し、まるで隠すようにバラバラと動かしていく。


 本棚に置かれた本は、いつか全てに目を通さなければならないのだが、ああやってトリスが動かしてしまうので、読んでいなかった本がどれだかわからなくなり、まだ半分以上読み切っていない。まあ、最近は少々多忙で、本を読む時間もないというのもあるのだが。

 その読んでいない本の中に、何か目を惹くものでもあったのだろうか? ここにある本は教本か、セイドにまつわる資料しかなかったはずだが。


 結局その答えが得られる訳もなく、ラーテルも仕事が忙しかったので、そんな事があったのすら忘れてしまっていた。


 ――その答えがわかったのは、それから半年後。セイドに帰ってきてトリスと結婚してから、一年近く経ったある日の事だった。


 その日もせっせと仕事を(さば)いていると、今日届けられた郵便物の中に、王城からの封書が紛れていてギョッとした。

 慌てて開封し、中身をあらためると――。


「…………は?」


 一瞬現実逃避したくなったが、後からふつふつと絶えることのない怒りが湧き起こり、それを持って執務室を飛び出す。


 トリスの部屋の扉を乱暴に開けて、相変わらずぼんやりしているトリスの両肩に掴み掛かった。


「だ、旦那様っ⁉︎」


 トリスにつけたメイドが何か言っているが、それどころではない。ラーテルは座っているトリスと目線を合わせるようにしゃがみ込み、怒りの表情を隠せないまま、言った。


「……トリィ、君は既に正気だね?」


 グッと肩を握る手に力を込めても、きょとんとしている。これが演技なら大したものだが、正気でなければ、こんなものが送られてくるはずがない。


 ラーテルは封書の中に入っていた書状を見せつけて、問い詰めた。


「私はフラーの死亡届なんて出していない。筆跡は私にとてもよく似ているが、これに覚えはないよ。それに、ここの癖は、トリィのものだ。……どういう事かな?」


 王城から届いたのは、フラーテの死亡届が正式に受理されたという通知書だった。


 貴族の姓を名乗っている者が死亡した際は貴族専用の死亡届が必要で、王城へと届けなければならない。王城で受理され、屋敷に通知が来て、初めて死亡が確定されるのだ。

 その死亡届は近々使う予定だったので、予備も含めて数枚は執務室にあった。どうやらトリスはそのうちの一枚を勝手に盗み、勝手にフラーテの死亡届なんて出していたらしい。


 本当に意味がわからなかった。フラーテはただ行方不明なだけなので死んでいないし、戸籍上死亡とするメリットなんて何もない。次男なので、ラーテルに何かあってもセイドを継げなくなるだけだ。


 流石にこんな暴挙を看過するほど、生優しくはいられなかった。


 トリスは相変わらずぼんやりしたまま死亡届を見つめているばかりで、何も答えない。だがこんな手の込んだ事、ぼんやりしながら出来る事ではないだろう。だからそれすらも、きっと嘘だと思った。


 ラーテルは全く懲りていなかったのだ。そもそもトリスに嘘をつかれたからこうなってしまったのに、その事実から目を逸らして、また取り返しのつかない事を重ねた。


 自分の愚かさに、ぐしゃりと表情を歪める。


「……お願いだ、トリィ。私は君を、見放したくない」


「ああ、よかった。これでテルはもう、男爵の地位を脅かされなくて済むね。あたしは何も、間違ってなかった」


 笑みを深めて言われた言葉に、怪訝な表情を向ける。トリスは結婚して初めて、くすくすと小さく笑っていた。


「……どういう意味かな?」


「どういう意味? あたしが聞きたいよ。……ねぇ、テル。なんで自分が嫡男だなんて嘘ついたの? 本当は次男のクセにっ!」


 笑っていたかと思うと、突然目尻を吊り上げて、怒りの表情を見せる。目は相変わらず虚ろなままだが、間違いなく、ラーテルに最近見せていなかった感情をぶつけていた。


 だが、言われた意味はわからなかった。


「私が嫡男だよ。国にもそう認められている」


「知ってるよ。でもあたしが見つけたここの家系図だと、フラーが嫡男になってた。どういう事? なんでそんな嘘吐いてたの?」


「…………え?」


 今度はポロポロ涙を流しはじめたトリスに言われた言葉の理解が追いつかない。


 ラーテルはその家系図とやらを見た事がない。男爵を継いだので、そろそろ書き記さなければならないとは思っていたが、忙し過ぎてそれどころではなかったのだ。

 それをトリスは見たという。そこには、嫡男はラーテルではなく、フラーテだと書かれていたという。


 混乱しているのはラーテルも一緒だが、トリスはポコポコと弱い力でラーテルの肩を叩くから、彼女の言葉を聞く事しか出来なかった。


「酷いよ、酷いよっ……! フラーが後を継ぐんだったら、あんな事せず、そのままいられたのにっ……!」


「トリィ、君はっ」


「あたしが男爵夫人でいる為に、フラーを戸籍から外すしかないじゃないっ……!」


 顔を覆ってわんわん泣き出すトリスを、呆然と見ている事しか出来なかった。そして今になって、彼女が卒業式で仕出かした事の真相が見えてきた。


 なんて事はない。いつの間にか彼女は、愛より見栄と世間体を気にする女性に変わってしまっただけ。学園に通って、貴族女性らしい思考に染まりきった、ただそれだけ。


 もしフラーテが王城への出仕を受け入れていれば、下手な田舎の男爵家を継ぐより、ずっと名誉な事だと周りから受け止められる。その妻の座も、羨望を浴びる。

 だが、フラーテは断ってしまった。昔からラーテルを助けるのが当たり前で、これからも男爵を継ぐラーテルの補佐をしてやると、ずっと言っていたから。


 高位貴族ならともかく、男爵家の補佐なんて、ほぼ平民と変わらない。そんな夫の元に嫁ぐなんて、貴族女性から見れば平民落ちと一緒だと見なされる。

 周りから馬鹿にされて、将来が見えて、だからトリスは出仕を断ったフラーテを捨て、男爵家だったが嫡男のラーテルに乗り換えようと思ったのだろう。


 トリスだって貧乏商家の娘――ほとんど平民なのに。


 思えばあの日、フラーテも似たような事を言っていたではないか。けどラーテルはそうだと思いたくなくて、目を逸らした。


 なんだか色々と馬鹿らしくなって、ふっと自笑する。いつまでも現実逃避を繰り返すラーテルも、夫の地位に(こだわ)るトリスも、とても醜悪だ。正義のヒーローだったフラーテに捨てられて、当然ではないか。


 何故か被害者気取りで泣いているトリスに背を向けて、ラーテルは部屋から出る。


 執務室に戻ると本棚を漁って、奥底に隠されるように置いてあったセイドの資料を――家系図を、開いた。

 歴代のセイド家当主とその家族の事が簡略的に書かれた資料の、白紙を除いた一番最後のページ。そこを開いて、絶望した。


「ははっ、なんだよ。私は今まで、何の為に……」


 当主に連なる子供の名前は、生まれた順に記入していく。ラーテルの名前は、フラーテの後に書かれていた。それが答えだ。


 今度はその本を片手に、屋敷の離れに向かう。頑丈にかけられた鍵を開けて中に入ると、据えた臭いが漂う奥へと足を運んだ。

 二つほど鍵のついた扉をくぐり抜け、最後の扉はバンと乱暴に開け放つ。


 その中にいた人物二人を、仄暗い表情で見つめた。


「……どういう事です、父上? 私は、次男だったのですか?」


 中には、鎖で繋がれたボロボロの父と母がいた。二人に近付くと、父の脂ぎった薄汚い頭を足で踏みつけながら、静かに問う。


 この二人は帰ってこないフラーテを汚い言葉で罵倒し、トリスとの結婚の際にも耳障りな暴言を吐き捨て、ちょうどセイドも限界が見えていたので、こうして隠居してもらったのだ。

 少し乱暴に見えるが、セイドをすり潰そうとしていた悪人二人だったので、それに相応しい末路を用意したつもりである。

 だって制裁を下したラーテルは、最近活動していなくても、ちゃんとアーヴの一員だったのだから。悪人は、その正義の名の下に、裁かれなければならない。


 父はふーふー肩で息をしながら、ギロリとした目だけをラーテルに向けて、ニヤリと笑う。


「な……だっ、よ……やく……知った…………の、か」


「ええ、思わぬ形でしたが。私が嫡男だからと、やりたくもない経営学を学ばされ、興味もないセイドの統治を任されたはずですが?」


「ふふっ、だってねぇ……フラーの方が、綺麗だったんだもの」


 しゃがれた声でくすくす笑う、もう一人の悪人を見下ろす。


「なら余計に、やる気もあって地頭も見目もいいフラーに、継がせるべきでしょう?」


「こ……んな、ぶど……う、ひ……とつ、う、まく……そだ……てられな、い……セ……イド、な……んか……を? じょ……うだん……じゃ、ないっ!」


「それは父上の指示で、領民のせいではありませんが」


「フラーをこんなつまらない領地に押し込めるなんて、可哀想でしょう? あの子はもっと大きな所で活躍出来るわ。そしてその恩恵を、わたくし達に運んでくれると思ったの」


 うふふと夢見るような表情を浮かべる母を見て、理解した。


 つまり両親は全てにおいてラーテルより勝るフラーテの方を婿に出せば、より高く売れそうだと思ったのか。たったそれだけの事でこんな……国にバレれば連座は免れない、戸籍の偽造なんてやらかしたのか。


 本当に馬鹿な奴らだ。そのままフラーテにセイドを任せた方が、高く売り飛ばすより、いい恩恵をもたらしただろうに。その場合ラーテルの扱いはかなり悲惨なものになっていただろうが、そんな事どうでもいい。


 ああ、もういらないなと、唐突に感じた。もう少し(なぶ)るつもりだったが、こんな醜悪なもの、これ以上生かしておく必要はない。


 ラーテルは壁に立て掛けてあった()びついた剣を手に取ると、両親の方に歩いて行く。切れ味が悪く、苦痛が長引くだろうが、新しく剣を新調するのも勿体無いので、別にいいだろう。

 両親はひっと悲鳴をあげて後退ろうとするが、鎖に縛られて身動きが取れないようだ。怯え切った表情を見ても、特に何も感じる事はない。


「まっ……て……っ⁉︎」


「いやあああああ」


 長く、何か悲鳴のような声を聞いた気がするが、別にどうでもいいので、耳に入ってこなかった。





 数時間後。ようやく静かになった部屋を見て、血塗れの自分の姿を見て、ラーテルは皮肉げな笑みを浮かべる。


 トリスは学園に入ってその世界に染まり、すっかり変わってしまったんだなと失望したものだが、別にそれはトリスに限った事ではないではないか。


 今やラーテルも不要なものを自らの裁量一つで判断し、切り捨てる事にも躊躇(ためら)いはない。

 大切なものさえ護れれば、言いがかりをつけて周りを蹴落とすのは当然だという思考を持っているのだから。それは、学園に入学当時、嫌味をぶつけてきた奴らと何ら変わりない姿ではないか。


「ああ、でも。世界にたった二つしかなかった私の大切なものの一つは、どうしようかなぁ」


 これからの事を考えながら、刻まれた肉塊が二つ転がった部屋を後にした。




本編でオーリム達が執務室で話し合って、こうでは?と憶測を立てていた事の真相。

実は憶測とはだいぶ違ったのですが、真実を知る人が誰も生きていないので、ラーテルはトリスに執着してフラーテを捨てた、なんて仮説を、ずっと信じていくのでしょう。


後世の人が知ってる情報から推察出来た事と実際にあった出来事が違うが、誰も修正出来ず、間違ったまま後世に語り継がれていくという歪さが、悲しくも面白いなと思ってます(*^^*)


ラーテル突然闇堕ちしたな?と思われるかもしれませんが、学園時代から気に入らない奴等は平気で蹴落とす人なんで、別に突然ではないです。

ただ、ちゃんと描写したのがここだっただけで、わりとサラッと流した所でえげつない事やってます。

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