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クーちゃんとふたごのあかちゃん

「セイドの双生4」の中盤から「史上初の女性鳥騎族1」の裏側。クラーラ視点。


追記:推敲前の文を誤って投稿していました。申し訳ございませんでした。

お昼頃、再編集しました。



「ふああぁぁぁ〜!」


 おいしいお昼ごはんをみんなで楽しくたべた後、クラーラはお父さまとお母さまと、侍女のお姉さんたちといっしょに、大屋敷のひろばにやってきた。


 ソフィアリアお姉さまとプロディージお兄さま、ソフィアリアお姉さまのだんなさま二人は、今から王子さまとおはなしするらしい。そちらも気になるが、今のクラーラは大鳥さまのことで、あたまがいっぱいなのだ。


 広場には、色とりどりの大鳥さまがたくさんいた。みんな自由に、のびのびと遊んでいる。大人のひとも見えるが、大鳥さまとあそびたいのだろうか。

 だったらクラーラもと、目をキラキラさせながら駆けていく。うしろからお父さまたちの声がきこえたが、後まわしだ。


 ててててと走っていくと、大鳥さまたちが、やってきたクラーラを見つけてくれた。その興味しんしんと言わんばかりの目ににっこり笑いかけながら、お母さまとたくさんれんしゅうした、カーテシーというお嬢さまの礼をする。大鳥さまはえらい神さまだから、ごあいさつはていねいにするのだ。


「はじめまして、大鳥しゃま! クー……あたくしは、クラーラと、もーしましゅ!」


 お口が回らなくてかんでしまったが、なんとかごあいさつと礼をすると、大鳥たちも不思議そうに首をコテリとななめにした後、ペコリと礼をしてくれた。

 ごあいさつをしてくれようとしているのか、大鳥さまたちが続々とあつまってくる。カラフルで、目がたのしい。


「ピ?」


「ピピ?」


「ピーピ」


 クラーラをしげしげと見つめる大鳥さまたちを、ニコニコ見つめかえす。なにかお話してくれているようだが、ざんねんながらクラーラは、大鳥さまたちのことばがわからないのだ。その事にしょんぼりする。


「ごめんなさいね、クー、お話できないわ。それでもクーと、おともだちになってくれましゅか?」


「ピー」


「ピピピー」


「ピピーピ!」


 ごめんなさいする間にも、わらわらとあつまってきてくれた大鳥さまたちの目は、とてもやさしかった。きっと大鳥さまたちも「おともだちになろう!」と言ってくれているに、ちがいない。

 なんて優しい神さまなのだろう。クラーラは大鳥さまたちが、ますます大すきになっていった。


 だからニコニコえがおが、とまらないのだ。


「ありがとうございましゅ! あのねあのね、クー、おーとりしゃまとあそびたいの。あそんでくれますか?」


「ピー!」


 一羽がそう鳴くと、虹色にひかる木の枝がポンっと目の前にあらわれた。広場に植えられている、みた事がないふしぎな木から、持ってきたのだろうか。

 目をまんまるにして、ぷかぷか浮いている虹色の枝を見つめていると、まるで誰かが投げたように、ポーンと飛んでいき、とおくの地面にコロコロとおちた。


 クラーラはパッと笑って、手をパチンと合わせる。


「わかりまちたわ! あの枝をはやく取れた人がかちという、お遊びね! じゃあ、よ〜い、ドン!」


 そう合図すると、またててててと、おぼつかなく走りだす。大鳥さまたちも、ぞろぞろついてきてくれたから、これで正解なのだろう。



 

 多くの大鳥の関心を引き、契約もしていないのに親しげに遊び始める王鳥妃(おうとりひ)そっくりな幼子のクラーラに、鳥騎族(とりきぞく)希望者達は呆気に取られていた。


 パタパタ走る大鳥の側に近寄れない両親と侍女達が、大鳥の中心で楽しそうに笑うクラーラを、オロオロ見ている事しか出来なかったのだが、遊びに夢中のクラーラは、その事に全く気が付かなかった。





            *





「いいですか、お嬢様? 昨日みたいに、走り回る大鳥様達と遊ぶのは、絶対にダメですからね! こっちはいつか踏まれないかと、すっごくヒヤヒヤしたんですから!」


 つぎの日のあさ。おいしい朝ごはんを食べたクラーラは、ソフィアリアお姉さまに大やしきをあんないしてもらった後、ベーネお姉さんとおててをつないで、ルンルンときのうの広場へとむかっていた。


 ベーネお姉さんはクラーラたちと一緒に遊びそこねて、プンプンしているみたいだ。だから今日は、ベーネお姉さんもクラーラと大鳥さまたちのお遊びに、まぜてあげるのだ。

 ベーネお姉さんとも遊べるクラーラは、今日もごきげんで、ニコニコえがおだった。


「じゃあ今日はみんなで、棒ひろいじゃない遊びをしましょうね〜。ベーネお姉さんは、何がいいかなぁ?」


「えっ、あたしも遊ぶんですか?」


「うん! とってもたのしいよ! なにして遊ぼうかなぁ〜。かくれんぼとか、できるかなぁ〜」


「いやいや、大鳥様たち、姿を消せますからねっ⁉︎ 隠れられたら、絶対に見つけられませんって!」


 そう言われて、ここに来たばかりのころ、お姉さまに『お空を飛ぶ時に姿を隠すの』とおしえてもらった事を思い出した。なるほど、きえてしまったら、見つけるのはむずかしそうだ。


「そっかぁ〜。じゃああのにじ色の木にのぼったり、みんなで色さがしも、たのしそう!」


「いやいや、あの木、めちゃくちゃ高いですからねっ⁉︎ それと色さがしは、大鳥様の言葉がわかんないから無理ですって」


「そっかぁ〜。じゃあやっぱり、みんなで木のぼりだね!」


「なんでっ⁉︎」


 ベーネお姉さんは、木のぼりがしたいらしい。うれしくて、お目目をまんまるくしている。だったら今日は、みんなで木にのぼるのだ。


 ルンルン気分で広場に来たら、きのうは見かけなかっためずらしい子たちをみつけた。


「ふああぁぁぁ〜!」


 思わずベーネお姉さんの手をはなして、好奇心のおもむくままに、その子たちの元へと駆けていく。

 後ろで「あっ、ちょっ、お嬢様っ⁉︎」とベーネお姉さんがさけんでいるが、今はそれどころではないのだ。


 その子たちの元へと近づくと、目をキラキラさせながら、近くでみられるよう、しゃがみこむ。


「おおきなひよこしゃん!」


「ピ?」


「ピヨ?」


 みつけたのは、キラキラのきいろいからだに赤いくちばしの、おおきな二わのひよこだった。二わのひよこはクラーラを見あげて、こてんと同時に、ふしぎそうな顔を向けてくる。


 そのすがたが、とってもかわいい!


 キラキラした目で三人見つめあっていたら、ゼェゼェしているベーネお姉さんが、ようやく来たらしい。


「ベーネお姉しゃん! おおきなひよこしゃん!」


「ひよこ違ーう! その子達は大鳥様の赤ちゃん! てか、いきなり走らないのっ!」


 めってされてしまった。しょんぼりである。

 そんなクラーラをみて、二わのひよこ……ではなく、大鳥さまのあかちゃんも、しょんぼりしていた。


「ごめんなしゃい、ベーネお姉しゃん。クーね、かわいいあかちゃんをみつけて、とってもはしゃいじゃったの……」


「ピ……」


「ピヨ……」


「うっ、なんで大鳥様の子供まで……。あ〜、もうしなかったら、いいですよ」


「はい、はんせーします」


 とりあえずペコリと頭を下げると、あかちゃんたちもいっしょに、ペコリとあやまってくれた。

 なんてやさしい子たちなのだろう! クラーラは、このあかちゃんたちの事が、すぐに大すきになった。


 気を取りなおして、クラーラはもういちど、あかちゃんに視線をおとす。じっと見つめていると見つめ返してくれたから、きっともう、なかよしさんなのだ。


「大鳥しゃまのあかちゃんは、ひよこさんより大きいねぇ〜」


「ピ〜」


「ピヨ〜」


「あれ、おいらの双子ちゃん達に、可愛いお友達が出来てる」


 と、とつぜん知らない声がきこえたかと思うと、近くでバサバサと大きなおとと、風が吹いた。


 風でコロコロころがるあかちゃんをあわててだきとめて、声のした方を見あげると、きみどり色の大鳥さまと、背中にはおなじ色のきれいな妖精さんがのっていた。とつぜんあらわれた二人に、ぽかんとしてしまう。


 きれいな妖精さんはきみどり色の大鳥さまからピョンと飛びおりると、クラーラとあかちゃんたちと目をあわせるように、しゃがみこんだ。


王鳥妃(おうとりひ)さんそっくりって事は、昨日来たっていう王鳥妃(おうとりひ)さんのご家族の方っすね? 妹さんっすかねぇ〜」


「はい! はじめまして、妖精さん! クーは、クラーラと、もーします! お年は五しゃい! おーとりひさんは、クーのお姉しゃまでしゅ!」


「ぶはっ、妖精とか……!」


 と、なぜかベーネお姉さんに笑われてしまった。急にどうしたんだろうと首をこてんとななめにした。


 気にしないことにして、もう一度妖精さんをみると、妖精さんはえがおのままだった。まったく、うごかないけれど。


「……妖精さん?」


「いやいや、違うっスから⁉︎ おいらは人間、鳥騎族(とりきぞく)っすよ! はじめまして、クラーラ嬢。おいらはサピエ・ティア・スキーレ。この双子ちゃんの、第二のパパっスよ」


 妖精さん……サピエはそう言うと、クラーラの右手をとってチューのまねをする。

 そのあいさつははじめてされたが、なんとなくしっている。クラーラはうーんとかんがえて、パッと明るくわらった。


「おなまえ三つという事は、こーきなお方でしゅのね!」


 だったら礼は、もっとていねいにしなきゃと、しせいをピッときれいにして、カーテシーをする。サピエは目をまんまるにした後、にっこりわらってくれたから、これでせいかいなのだろう。


「ちゃんとお勉強しててえらいっスね。まあ高貴なのは元っスよ。今はただの王鳥妃(おうとりひ)さんの先生なんす」


「せんせーさん!」


「あと、妖精おじさん」


「ベーネさん、それやめて」


 どうやらこのきれいな人は妖精ではなく、先生らしい。とてもキラキラしているから、うっかりまちがえてしまった。はんせい。


 あと、もっと気になることがある。


「この子たちは、双子ちゃんなの?」


「そうっスよ! まだ生まれて二日目の、双子の赤ちゃんなんス! かわいいっスよね〜」


「うん! とってもかわいいでしゅわ! あとね、せんせーさんは、ふたごのあかちゃんのパパなの?」


 こてりと首をかしげて、そう聞く。このせんせいさんは、妖精さんではなく、人間らしい。なのに、双子のパパなのか。とってもふしぎだ。


 せんせいさんは、嬉しそうに二ヘラとわらう。


「正確には、オイラが契約したウィリっち……そこの黄緑色の大鳥様と、その隣にいる緑の大鳥様が夫婦で、その二羽の赤ちゃんなんスけどね。でもウィリっちはおいらと契約してるから、おいらの子でもあるんス!」


「う〜ん?」


「妖精おじさん、お嬢様が困ってるから、もっと簡単に」


「変なあだ名を定着させないでくださいよっ⁉︎ ……じゃあクラーラ嬢は、鳥騎族(とりきぞく)って知ってるスか?」


 う〜んとかんがえたが、しらないことばだったので、すなおに首をよこに振る。おべんきょうがたりなくて、しょんぼりした。かえったらもっと、おべんきょうをがんばろう。


「オイラとその黄緑色の大鳥さまが、一生仲良しでずっと一緒にいようねっていう約束したんスよ。だからウィリっちの子供なら、おいらの子なんス!」


「うわ〜、端折(はしょ)りましたね〜」


「子供には、これくらいでいいじゃないスか?」


 おしえてくれたことを、うーんといっぱいかんがえたが、仲良しならパパになるというのは、むずかしくてわからなかった。


 とりあえず……


「せんせーさんとウィリっちさまは、とってもなかよし! だからせんせーさんも、ふたごちゃんのパパなのね?」


「あはは〜、そうっスよ!」


「わーい! あのねあのね、ふたごのあかちゃんのパパさん。きょうはこの子たちと、あそんでいいでしゅか?」


「ピ?」


「ピヨ?」


 ゆびを組んで、そうおねがいをする。ふたごのあかちゃも真似をしているし、もうとってもなかよしだから、いっしょに遊びたいのだ。


 せんせいさんはくるっとせなかをふり向いて、きみどり色の大鳥さまをみる。でもすぐにまた、クラーラのほうを向いて、にっこりとわらった。


「いいっスよ! いっぱい遊んであげてくださいっス」


「ありがとうございましゅ! じゃあ、いこ!」


「ピ!」


「ピヨ!」


 そう言って三人、きもちのままにパタパタと走りだした。今日は他の大鳥さまたちは遠くでみているだけなので、木のぼりはこんどにして、三人で追いかけっこだ!


「……契約してないのに、大鳥様と仲良くなれるんスね。なんか注目されてるし。さすが王鳥妃(おうとりひ)さんの妹さんってところスか?」


「昨日なんかあの大勢の大鳥様と遊んでましたよ。全員ポカーンですよ」


「マジッすか⁉︎ くわしく教えてください、ベーネさん!」


 遠くでせんせいさんとベーネお姉さんが、何かをお話している。でもクラーラはふたごのあかちゃんと遊ぶのにいそがしくて、なにをはなしているのかまでは、聞こえなかったのだ。





 たっぷり走りまわったクラーラはつかれたので、ふたごのあかちゃんといっしょに、ゴロンと草のうえで大の字で寝ころがっていた。きれいな服が汚れてしまうかもしれないが、もうヘトヘトで、そこまでかんがえられない。


 からだはつかれたけれど、心はふわふわと楽しくて、とってもしあわせだった。なんだかクラーラは、このふたごのあかちゃんと、ずっとなかよしでいられる気がする。せんせいさんが言ってた一生なかよしとは、こういう気持ちだろうか。


『ねえねえ、クーたん』


『きこえる? クーたん』


 と、お空を見ながらぼんやりニコニコしていたら、どこからかふしぎな声がきこえて、むくりとおき上がる。

 キョロキョロとあたりを見まわしたが、ベーネお姉さんたちも、ほかの大鳥さまたちも、ほかの人たちだって、ずっと遠くにいる。声なんて聞こえないのだ。


 クラーラは視線を落として、ふたごのあかちゃんをみた。


「……ふたごちゃんたち?」


『うん! そうだよ! あのねあのね、クーたん、ピー、おはなししたい事があるの!』


『ヨー、おねがいしたい事があるの!』


「まあ! おはなしできるなんて、すごいね〜。大鳥しゃまは神さまだからかなぁ? おはなしとおねがいって、なあに?」


 どうやらこの子たちと、おはなしもできるらしい。大すきな大鳥さまとおはなしできたクラーラは、目をキラキラさせて、ふたごのあかちゃんのことばをまつ。


 二羽は顔を見あわせて、なにか決めたのか、こくりとうなずいた。そしてまた、クラーラをみあげる。


『クーたんとお遊びできたの、たのしかったの』


『だからね、これからもずっと、三人であそびたいの』


『ピーと』


『ヨーと』


『『契約しよう!』』


 そういって期待するように目をキラキラさせて、クラーラを見つめる。そのキラキラが、とってもかわいいなと思った。


 だからクラーラも、明るくわらって、大きくうなずいた。


「うん! じゃあず〜っといっしょ、とってもなかよしさんの、おやくそくをしよう! これからは、三人もっとなかよしさんね〜」


 当然のように、すなおな気持ちをこくはくする。だって、クラーラもおなじきもちなのだ。

 だからこれからも、三人はずっとなかよし。なんてしあわせなことばだろう。


 ふたごのあかちゃんは目をうるうるさせて、喜んでいた。二人ともまんめんの笑みで、うなずく。


『うん! ずっとなかよしなの!』


『一生、なかよしなの!』


『ねえ、クーたん。おそらを飛ぼう!』


『おそらのおさんぽ、たのしいよ!』


『まあ、おそら! クーも飛べるの?』


 空をとぶということばに、きたいする。ふたごのあかちゃんは大きく、同時にうなずいた。


『『三人いっしょなら!』』


 それだけ言うと、いっしゅん目のまえが、きいろくひかった。本当にいっしゅんで、気のせいかもしれないが。


 目をパチパチさせているあいだに、ふたごは小さなはねをパタパタさせて、クラーラの両手をそれぞれのちいさな足でつかむ。「わ!」とビックリしていると、クラーラはばんざいのポーズになって、足がじめんからはなれた。こうなっても、ぜんぜんいたくない。


「ぅえっ⁉︎ ちょ、双子ちゃん⁉︎」


「はぁっ⁉︎ お、お嬢様〜‼︎」


 だんだんと遠くなる地めんから、せんせいとベーネお姉さんの声がきこえたきがした。だがクラーラは、それどころではない。


 クラーラは、ふたごにささえられて、空をとんでいた。初めての体験に、笑顔がどうしてもおさえられないのだ。


「ふああぁぁぁ〜!」


 空からみるとおくのけしきはとてもきれいで、広くて、たかいからよく見える。

 空にはだれもいなくて三人きりで、ドキドキした。たまにカクってなるけれど、それだってとてもたのしい!


 クラーラにとってはじめての空のおさんぽは、しあわせでたのしいだけのものだった――そう思える人は大人でも少ない事を、クラーラは知らない。


「たのしいね、二人とも!」


『ピーはね、ピーっていうの、クーたん』


『ヨーはヨーなの。人間でいうと、侯爵位なの』


「まあ! ピーたんとヨーたんね。こーしゃくしゃまなんて、とってもえらいのね〜」


 三人は空の上で、しあわせそうにキャラキャラと笑っていた。これからは三人いっしょ、ずっとなかよしさんなのだ!

 



 地上ではそんな三人の事で大騒動になっているなんて、まったく気付かずにいた。



大鳥に好かれるクラーラと、クラーラと双子の出会いのお話でした。本編だとさらっと一緒に遊んでたと流されて、気付けば三人で空を飛んでいたからね。


クラーラはセイドの人間だし、まだ無邪気な子供だし、なんといっても見た目がソフィアリアそっくりなので、大鳥達の関心をすぐに集めました。双子がクラーラに関心が向いたのも、この為です。

棒拾いは、大鳥がどこかの人間と飼い犬の遊びでも見たんじゃないかな……大鳥にとって人間は、愛玩動物みたいなものなので。


ベーネのおかげで妖精おじさんというパワーワードが生まれましたが、クラーラはサピエともこの時点で出会ってました。もちろん、ティア・スキーレが侯爵位だとは知らず、でも偉い人とは認識してましたが。本編後もセイドで、こうやって交流を重ねそうです。


双子はまた生まれたばかりの赤ちゃんなので、判断能力がありません。そこに侯爵位で我が強いという性質が合わさり、なんか人間の女との契約はダメだって言われてるけど、仲良くなりたいからいいよね!なノリでうっかり契約してしまいました。

もう少し大きいか、ヨーピだった頃の記憶があれば、思いとどまったのですが……やってしまったものは、仕方ない。あの王鳥が、きっと遠い目をした事でしょう。

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