異世界あれこれ話①~ローラタウンについて~
異世界セブンアルムを構成する七つの国の一つ、最古の王制国家であり騎士の国・ジュワユーズの南部地域にある田舎の港町である。
元々はローランタウンという名前であったが王都が定めた12の主要都市の一つ、辺境都市・ローランと名前が被るという理由でローラタウンに改名させられた。
昔は漁業を中心にそこそこ栄えていたが最大規模の港を持つ海洋都市・オリヴィエが発展していった事と魔法魚の漁獲量が減っていった事からローラタウンに住んでいた漁師達は稼ぎが良いオリヴィエへと移住してしまった事で衰退してしまう。
その後は寂びた小さな港ではあるけど季節毎の魚が豊富に居る事から釣り好きの貴族達の間では密かに人気の釣りスポットとなっている。
また隠居した釣り好き貴族がのんびりと余生を過す場として移住してくる事も。
町民の多くは移住者を歓迎しているが中には移住者を嫌う町民も居る。だが、魔法魚養殖の件以来、移住者に対し距離を置くようになった。
メアリー「昔はローランタウンだったんですね」
マイケル「ああ、改名をしたくなかったが王命だったからな渋々ローラタウンに改名したそうだ」
メアリー「渋々?」
マイケル「初代町長には幼くして亡くなった息子が居てな、その息子の名前から付けたんだ。亡くなった息子の名を永久に残したいってな」
メアリー「ああ、そうなんですね・・・・・・」




