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第87話 夏の浜辺でビーチバレー

「わーい、やってきました臨海学校。美しい海! 白い砂浜! 雲ひとつない青空! 今回もいい天気でよかったわー」


 ユウキとララが早速着替えてやってきた。ララは楽しそうにはしゃいでいる。


「ユウキ、どうしたの?」


 ユウキは去年と同じ、レモンイエローの生地に濃いブルーの縁が入ったかわいいトライアングルビキニを着ている。


「う、うん。少しビキニがきつくて…」

「ああ~、そういえばユウキ、身体測定で胸が少し大きくなっていたもんね。去年と同じサイズの水着じゃそうなるよ」

「そうだった…。でも我慢できないほどじゃないからいいかな、ちょっとお胸が目立っちゃうけど」


「ユウキ、ララ…」

「やっと来たねカロリーナさ…ん?」


 ララが声のした方を向いて固まった。カロリーナの水着は布面積の極少ない可愛いメイドビキニ。ツインテールの頭にはメイドの髪飾り。ユウキが学園祭で着たものをマヤが手直ししたものだ。


「夜寝る前に確認したときは、普通の縞々のビキニだったんだけど…」

「やられたね、今回の被害者はカロリーナだったか。でも凄く可愛い。カロリーナの体の線にぴったり合ってて、貧乳娘がこんなに可愛いなんて」


 ユウキが少し悔しそうに言う。


「あの…」ヒルデがやってきた。


 ユウキ、ララ、カロリーナの3人はそのビキニ姿を見て言葉を失う。

 トップは胸の先端をささやかに隠す程度で前を結ぶタイプ。パンツも布の部分がギリギリ前と後ろを隠し。脇の部分を紐で結んでいる。色はライム色。ユウキのビキニより際どい水着だ。


「夜寝る前に確認したときは、水玉模様の普通のビキニだったんですけど…。これ、恥ずかしすぎます!」

「同じセリフを2回続けて聞いたわね」

「しかし、このエロフ、体の破壊力が半端ないわね。サッキュバスが1匹増えおったわ」


「おーい、みんなー」


 手を振りながらフィーアとユーリカがやってきた。


「うわ、ここ凄いですね。他の女生徒たちとは一線を画す異様な雰囲気です。見てください、男どもがケダモノの目をしてこちらを見つめています。流石のフィーアも怖いです」

 同感とばかりユーリカが頷く。


「カロリーナ、凄い格好だね。趣味なの?」

「あ、シャルロット」

「どうよ、貧乳でも生きて行けるのよ。シャルも私みたいな恰好をしてみなさい」

「絶対イヤ」

「そーですよねー、めっちゃ恥ずかしいのよコレ。泣きたい…」


「さて、何して遊ぼうか。シャルもいれて7人いるし、ビーチバレーでもする?」

「おお、いいね。でもボールがないよ」とシャル。

「そういうこともあろうかと。持ってきましたー。空気で膨らます皮のボール!」

「流石カロリーナ、準備がいいね。じゃ、人数分けはどうする?」


「ハイ! 私に提案があります」とフィーア。ユウキはイヤな予感がしている。


「巨乳チームと貧乳チーム。丁度3対3ですね、中間派の私は審判をします」


「イヤな分け方だね…」

「ララ、シャル、あの超乳力娘どもを叩きのめすよ! ブラを飛ばしてポロリさせるのよ」

「いいけど、カロリーナこそポロリしそうだよ」

「そうだった…。激しく動くとヤバいよコレ、色々見えそう…」


 ロープを使って長方形を作り、真ん中の両サイドに棒を立てて、棒の上にロープを張って、即席のコートができた。


「さあ、サーブは巨乳からね。始め!」


 フィーアの合図で巨乳と貧乳、熱き女たちのビーチバレーが今始まった! ユーリカの強烈なサーブが貧乳3姉妹に飛ぶ!


「誰が貧乳3姉妹よ!」カロリーナが最小限の動きでレシーブ!


 シャルがトスして、ララがスパイクするためジャンプするが、高さが足りない! 結局山なりのボールで返してしまう。これをチャンスと見たユウキがダイレクトスパイクし、貧乳組のコートに深々と突き刺さった。


「1-0」


「何なのよ。はっきり言って体格差で勝負にならないわ。おまけに男ども、奴らのおっぱいが揺れるたびに歓声を上げやがってえ、負けたくない! 絶対に!」


「ララ、シャル聞いて。ユウキとユーリカにボールを集められると厳しい。でも、奴らにはヒルデと言うウィークポイントがあるわ。ヒルデに球を集めましょう。そしてポロリを狙うのよ」

「わかった! でもカロリーナ、胸のさくらんぼ、少しはみ出てるよ」

「うぎゃあ、恥ずかし~。この水着小さすぎるよ~」


 再びユーリカのサーブが飛んできた。


「シャル! レシーブ!」

「おっけー」

「ララ、トスして!」

「ハイ!」ララが上手にトスを上げる。

「よっしゃー! 砕け散れー」


 カロリーナが高々とジャンプし、スパイクをヒルデめがけて打ち込んだ!


「ひゃうっ!」


 ヒルデは持ち前の運動神経のなさでおっぱいで受けてしまい、自軍のコートにボールを落としてしまった。揺れるおっぱいに男たちの視線が集中する。


「1-1」 


 女たちの熱い戦いは続く。

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