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第69話 美少女コンテスト(前編)

 ユウキにとって辛い日々が続く。


「ユウキ、おはよう。まだ寝てるの? 昨日はユーリカ、今日はユウキが主役なんだから準備して。お風呂も沸かしてあるよ」


「カロリーナ、ボク、お腹痛い。今日は休む」

「ウソばっかり。ホラ、準備準備。遅れちゃうでしょ」

「ホントだよ。ホントにお腹痛いんだもん」


「(……これは仮病だわね)わかった」

「ホント! 休んでいい?」

「治癒魔法で直しなさい」


「え…」

「治癒魔法を使いなさい。今すぐ。それで治るはず、さあ!」

「……起きる」

「最初からそう言えばいいのよ。ほら、早くスッポンポンになって風呂入ってこい!」

「うう、鬼! 悪魔! 無乳!」

「言うに事欠いて、このアマ! 貧乳ではなく無乳と来たか! 心に大きな傷を負ったじゃないのよ!」


 お風呂から上がったユウキをマヤ、フィーア、カロリーナの3人がかりで髪を整え、化粧を施す。


「ユウキっていい匂いがするわね。これってフェロモンってやつ?」

「ユウキさん、15歳になりましたよね。15歳でこの色香、末恐ろしいです。しかも、アソコはつるつるぴかぴか。フィーアも真似しようかな」


『ユウキ様、少しおっぱい大きくなりましたね』

「なに、聞き捨てならん! 私の胸は微動だにしないと言うに、また大きくなったと申すか!」

「フィーア、置いて行かれたようで少し寂しいです」


(風向きが怪しくなってきた…。ここは沈黙を守るのが正解)


「準備できましたか。そろそろ学園に行きませんか」とユーリカ。

「服と水着は学園で着替えることになるから、私が持ったからね」


「カロリーナ…、大丈夫だよね。また、ボクに恥ずかしい思いさせないだろうね」

「ん~、大丈夫だと思うよ。恥ずかしいと思う気持ちは人それぞれだから」


「不安しかない!」


 ユウキたちは一度クラスに入って出席の報告をしていると、フレッドが寄ってきた。


「ユウキさん。今日は頑張ってね。昨日はユーリカさんが準優勝だし、ユウキさんが優勝したら1年Cクラスとしては鼻が高いよ。今日は販売もあるから全員は難しいけど、交代で応援に行くからね」


「う、うん、ありがとう。ボクがんばるよ。(ホントは逃げ出したい…)」

「さ、ユウキ。控室にって着替えよう」


 会場の講堂内の控室に入ると、ユウキに厳しい視線が向けられてきた。見ると、各クラスから選抜された美少女たちが目線で火花を散らしている。


(何これ、コワいんですけど…。ゴブリンキングと戦った時よりコワいんですけど)

 ユウキは早くも女たちの戦いに恐怖を覚えていた。


「ユウキ、こっち来て。着替えるよ」

「うん、わかった…」


「こ、これは…。凄く大人っぽいけど、ボクに似合うかな」

「バッチリだよ。私服披露は1年生からだし、どうせみんな同じようなキラキラのヒラヒラした服だから、こういう見た目インパクトのある、男心をくすぐる服じゃないとね」


「そうなのかな? まあ、思ったほど、どぎつい服じゃなかったからよかったけど」

「そう? その胸のぱっつんぱっつん度なんか、結構強烈だと思うけど」


「そういえばフィーアは?」

「うん。マヤさんがユウキの晴れ姿を見たいっていうから、門まで迎えに行ってるよ」

「え、マヤさんも見に来るの? 大丈夫かな…」


「大丈夫でしょ。おお、そろそろ始まるね」


「レディース&ジェントルメン! 只今より学園祭最大のイベント、学園美少女コンテストが間もなく始まります。さあ、学園一の美少女は誰か! みなさんの投票により決定します」


「司会は私、2年Dクラスのコレッタです。そして、解説はマクシミリアン様にお願いしました。それからなんと、本日のコンテストには国王様とフェーリス王女様がお見えになっていまーす。これは盛り上がること必死ですね! マクシミリアン様」


「はい、私も今日と言う日を楽しみにしていました」

「さあ、美少女たちの熱い戦い! 女たちの狂宴! 辛抱たまらんですが、もう少々お待ちください!」


「お父様、お兄様からユウキ様が出られるって聞いて無理してお願いしましたけど、本当によろしかったですか」

「ん。ああ、大丈夫だ。たまにはこういう息抜きも必要だからな」

「ああよかった。実はフェーリス、楽しみだったんです」

「そうか、よかったな。(私も午後の部が楽しみだとは言えない)」


「げっ、マクシミリアン様だ。国王様やフェーリス様まで…。来るんじゃなかった」


「ユウキさん。ほら、最前列にマヤさんとフィーアさんがいますよ。ちゃんと貴族席用意してたんですね。ユーリカ、手を振っちゃいます。おーい」


「プレッシャーが半端ない。心臓がドキドキしているよ~」


「どれ…、ヤダ! 心臓動いてないじゃない。鼓動が感じられないよ!」

「あの、カロリーナ、そこ心臓じゃなくて、おっぱい…」


「さあ、時間です。マクシミリアン様、どうぞ」

「学園美少女コンテスト、ここに開催します!」


「始めは自慢の私服で自己PR!」


「事前に受け取っていた文を私、コレットが紹介します。その後、自分の言葉で会場の皆さんに、美少女PRをしてください。では、1年Eクラスからどうぞー」


 いよいよ学園祭最大のイベント、女の熱き戦い、美少女コンテストの幕が切って落とされた。

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