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企画参加作品

くまたん と うさたん

作者: 暮伊豆

挿絵(By みてみん)

©︎遥彼方氏

くまたんは うさたんが だいすきです。


うさたんも くまたんが だいすきです。


「さあうさたん もっとたべていいんだよ。」


「くまたん ぼくもうおなかいっぱいだよ。」


「そっかぁ。うさたんはしょうしょくだなぁ。あっ このハチミツいりのこうちゃおいしいんだよ。」


「あ ほんとにおいしいね! くまたんはハチミツとりのめいじんだもんね!」


「てれるなぁ。じゃあまたとりにいってくるね。」


こうしてうさたんは かえっていきました。おいしいものを たくさんたべて おなかいっぱいです。くまたんは いつもうさたんに ごちそうしてくれるのです。



そんなあるひのことでした。いつものじかんに うさたんがこないのです。

そろそろかな とおもったくまたんは うさたんのおうちにいってみました。

うさたんのおうちは くまたんががけをくりぬいてつくった ほらあななのです。いりぐちには うさたんさいずの あながあいてます。


「おうい うさたーん。いるかーい?」


「おうい くまたーん。たすけておくれよう。」


「どうしたんだい? でておいでよう。」


「それがくまたん からだがおおきくなったせいか でられなくなったんだよう。」


「それはいけないね。じゃあいりぐちを こわすからね。さがっておいて。」


くまたんはおおきなうでで ほらあなのいりぐちをひろげました。


「けほけほ たすかったよくまたん。ありがとう。」


「いいんだよ。よごれちゃったね。おふろにはいるといいよ。わかしてあげるね。」


「うん ありがとう。」


うさたんは くまたんのおうちで おふろにはいりました。ぽかぽかしていいきもちです。


「くまたん ありがとう。さっぱりしたよ。」


「それはよかったね。そうだ おふろあがりにはこれがいいんだよ。これをけがわにぬってごらん?」


「これはなんだい?」


「はちみつだよ けがつやつやになるんだ ぼくもまいにちぬってるんだ。」


「へえ そうなんだね。うん ぬってみるね。」


「ぼくもてつだうよ。」


「くまたん ありがとう。」


こうして うさたんのからだには ハチミツがぬられました。


「うーん くまたん。ちょっとべとべとして きもちわるいかもね。」


「そうかなあ とってもおいしそうだよ。」


「ハチミツが? そうだね おいしそ


うさたんは くまたんに たべられてしまいました。くまたんは とってもまんぞくそうです。


「あーおいしかった。やっぱりうさたんのハチミツづけはぜっぴんだね。ようし つぎのうさたんはニンニクづけにしてみようかな。ほらあなも つくりなおさないといけないな。がんばろう。」


うさたんが ほらあなからでられない さいずになったら どうやらたべごろなんですね。びしょくかくまたんのがんばりは これからもつづきます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ほのぼのと穏やかに進んでいく物語、そして残酷さを見せるラストも変わらぬ優しい口調で語られる…… 弱肉強食という重いテーマを物語に昇華させている素晴らしい作品だと思います。 ちゃんとR15…
[一言] う、う、うさたん、この後に出てきたのは何人目なのか…………。 これを最初に読んでたら、この後のお話の印象がぜんぜん違ったでしょうね……。 10年もくまたんと付き合えた最後のうさたんは、いつ…
[良い点] これは、仲が良くても油断してはいけないという教訓ですね。 一緒にいてあくびが伝染らないものとは旅をするなといいます。 片方が心を許しても、もう片方は命を狙おうとしているのかも? 読ませて頂…
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