博麗霊夢の皮算用
――― 人間の里から離れたとある森…
ズンッ!
霊夢「……彼奴はここにいるはず……。」
キョロキョロ…
しーん…
霊夢「……出て来なさい!! 居るのは分かってるんだから!!!
出て来ないと雑魚の化け狸共々ただじゃおかないわよー!!!!」
カッ!
??「おやおやおや……。
恐ろしい剣幕じゃのう。大人しく出て来てもただじゃ済まなさそうじゃ。」
ふぉおぉぉーー… ボフンッッ!!!!
スタンッ…!
マミゾウ「はてさて、なんの用じゃ?」
霊夢「何をしらばっくれているのよ!
人間の里で起きている異変よ!!
あんたの仕業なんでしょう、マミゾウ!!」
ビシッ!!!
マミゾウ「なんじゃ薮から棒に………いや、薮から幣かな?」
霊夢「どっちでもいいわよ! とにかく、人間の里はとても迷惑しているの!!
はやく食べ物の付喪神達を大人しくさせてよ!!」
マミゾウ「おぉーー、アレか。話には聞いておる。
人間の里の食べ物が動き出したと。大変じゃのう。
しかし残念ながら、今回は儂はこの異変には無関係じゃて。」
霊夢「嘘よ!!! こんなことしでかすのはあんた以外いないわ!」
ば〜〜ん!!
マミゾウ「ふぉっふぉっふぉっ…おぉ、悲しいのう。
ここまで信用されていないとはのう。」
霊夢「根拠があって言っているのよ?
魔理沙から聞いたわ。あんた付喪神を作り出して手下にしているんでしょう?
今回の騒ぎも新しい手下を作るためにあんたが仕組んだ………違う!?」
マミゾウ「違うのう。
まず儂が付喪神を生み出したのなら、もっと上手くやるわい。
新たに生まれた付喪神達を手下の化け狸達に先導させて人間の里から連れ出す。
あのように人間の里に留めて暴れさせるような真似はせんさ。
それはルールに反するからのう。」
霊夢「む゛…。」
マミゾウ「そしてもう一つ。
食べ物の付喪神なんて手下には要らん。
食べ物なんて放っておいたら腐って無くなるようなものを手下にしてなんの意味があるのじゃ。」
霊夢「うぐぐぐっ!!!!! 確かに……。」
マミゾウ「ふぉっふぉっふぉっ。
まぁ儂も普段から素行が悪いからのう。疑われるのも仕方あるまいて……。」
がくぅぅー
霊夢「あぅあぁーー!
絶対にあんたが犯人だと思ったのに!!
こちとら既に異変解決後の宴会の準備の事を考えてたのよ!!?」
ずーん!!!!!!!!
マミゾウ「『取らぬ狸の皮算用』………ってかぁ!!!!!!!!」
ぱちーんッ!!!!!!
霊夢「割るわよあんたッ!!!」
カーッ!!!!
霊夢「あーあ。魔理沙にドヤ顔しちゃったのに空手で帰るなんて恥ずかしいわー。」
マミゾウ「ならば手土産をくれてやろうか?」
霊夢「あん?」
マミゾウ「付喪神と関係がある儂を疑ったお主の勘はあながち間違ってはおらぬよ。
じゃが、儂以外にも……おるじゃろう?
付喪神と深く関係する妖怪……。」
ゴゴゴゴゴゴ………
霊夢「え……。それって…………。」
マミゾウ「こいつにも話を聞いてみたらどうじゃ?
いい土産になるじゃて…。」
ごそごそごそ…
??「むむむーー!! むむむむぅぅーーー!!!」
霊夢「えッ!!!?」
マミゾウ「よいしょ………っと!!!」
ズルンッッ!!!!!!!
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
針妙丸「げほげほげほーっ!!!!
この狸め!! よくも私を尻尾の中に閉じ込めたなーっ!!!
ぜ、全身が痒くて仕方ないわーっ!!!!!!」
ちままま〜〜〜ん!!!!
霊夢「あなた………、針妙丸!!?」
針妙丸「あーーっ!!!! 霊夢助けてーーー!!!!!」
ぷらーん… ぷらーん…




