すれ違う恋と神様のいたずら
こんにちは、歌狐です。
やはり、冬は寒いですな。こんな寒さにも負けずに歌狐は頑張っていきますので、読んでくれたらとても嬉しいです!
ちなみに、リリアとアーネストは、これからどんな風にしようか迷い中です。こんな初心者の歌狐をこれからどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
ここは、とある王国の一室といいたい所なんだが、リリア姫は前回の話でお城を抜けて来ちゃいました!
「そうだ、自己紹介していなかったな。」
「俺は、この団の団長こと、ジョン・ハディソンだ!」
「お前の名前は?絵描きって呼ぶのも可哀想だからな。」
「私は、リリアっ!」
「団長!お願いがあるの、私の本当の名前はリリアだけど敢えてシルキーって呼んで!」
ジョンは、何故かは分からなかったが、訳ありなのは分かった。
「何か事情があるようだな、だが、分かったシルキーだな」
「ありがとうっ、団長!」
「いいってことよ、ここの一座はみーんな訳ありなんだよ。」
「そうだ、みんなの自己紹介もまだだから出発がてらに紹介してやる。」
「みんな、新しく入った絵描きのシルキーだっ、仲良くしてやってくれ!」
「初めまして、シルキーといいます、絵描きですが、よろしくお願いします!」
「元気な子だね、私は踊り子のエマよ、よろしく。」
「ぼ、僕は道化師の…」
「ほら、しっかりしなよ!あぁ、ごめんね私はサラ。」
「僕は、ノア、道化師なんだ、ほら良く見て」
「1、2、3、はいっ、どうぞ」
なんと、手に何も持っていなかったのに急にお花が出てきたのだ、リリアはおかしくて笑い初めてました。
「あはははっ、すごーい!何も持ってなかったよね?」
「そう、その顔、僕は人々を笑顔にしたいんだ!」
「あとね、そこで服を作っているのが、カノンだよ」
「あっ、カノン聞こえてないなぁ、おーい、カノン!」
「んー?あー、ごめん?なぁーに?」
「ほら、新しい子が入ってきたから、自己紹介して!」
「んー、うちは、カノンよろしくー」
「私は、シルキー!こちらこそよろしくね。」
そして、カノンとの自己紹介が終わり、ノアがもう一人いるんだと言ってリリアの手を引いた。
「ここで、ライオンを育てているのが…」
「おー新人かぁ、俺は、アレンよろしくっ!」
「シルキーよ、ライオンを育てているの?」
と、リリアはアレンに尋ねた
「おう、こいつらは、シロとクロだ」
そして、出てきたのが小さなライオンだった
「なーんだ、もっと大きいのが出るかと思った」
揺れ動く、車内のなか、団長のジョンが言った
「おーい、もうすぐ、ライアント王国に着くぞ」
「そこの広場で明日公演をするシルキー、チラシを描いてくれっ。」
早速、リリアに仕事が来て、嬉しくなった、そして、元気な声で「はいっ」と返事をした
「ふふふん、ふふふん」
「やけに、嬉しそうじゃないか。」
「だって、初めての仕事なんだもん」
出来上がった、チラシを歩いている人たちに配りながら、宣伝していた
「さぁさぁ、明日この広場で我ら旅芸人一座ダイヤモンドが公演をするよ、みんなこぞってご覧下さい!」
「はい、どうぞよかったら、見に来て下さいね。」
そして、あっという間に日が暮れ始めていました。
「んー、あっという間だったね」
「そうだね、シルキー」
「動いていると、お腹すいちゃうよね」
「二人とも、ご飯だよ」
「はーい」
"そういえば、お父様はどうしているかな?"
そのころ、お城の方ではというと。
「わが娘、リリアよ」
「隣国の王子アーネスト様だぞ」
「初めまして、アーネスト様」
「私は、リリアと申します、以後お見知りおきお」
「初めまして、リリア姫」
そして、シルキーの前にルキアが来て
「リリア様、勉強のお時間です、お部屋にお戻り下さい。」
「分かったわ、ルキア」
二人で部屋に戻った途端にルキアはこう言った
「リリア様は、どこにいるのだか」
「シルキー、どのくらい空けると言っていたのですか?」
「それが、3,4か月くらいは旅をしたいなぁって言っておりました。」
「3,4か月か、それまで、身代わりを頑張れるか?」
「はい、頑張ります。」
「リリアよ、アーネスト様がお帰りになるそうだ、お見送りなさい。」
「はい、お父様」
「気を付けて、お帰り下さいまし。」
「ありがと、リリア姫また来ます。」
そして、アーネスト王子は、隣国のライアント王国に帰って行きました。
その頃の、旅芸人一座ダイヤモンドは、公演の準備で大忙しです。
「シルキー、ごめん髪結ってくれない」
「はーい」
「シルキー、あれどこだっけ?」
「あれって何?」
「ピエロの服」
「それなら、外に干しているよ」
とエマの髪を結いながら、ノアに言っていました。
「よーし、みんな準備終わったな」
みんな一斉に口を揃えて「はいっ」と答えた。
「レディース&ジェントルメン、我ら旅芸人一座ダイヤモンドが遠路遥々やってまいりました。」
「それでは、最初は、天性の歌姫サラだー」
公演が始まって、シルキーことリリアは公演を見ている人たちの笑顔溢れる顔を描いているとアーネスト王子の顔が見えました。
「なぜ、ここにアーネスト様がいらっしゃるの」
「まだ、お城にいると思っていたのに」
「それでは、これで公演を終わりと致します。」
そんな団長の声を聞いて、お金を集めに行きました。
「あっ、シルキー!」
「シルキー?」
「待って!君あの時に会ったシルキーか?」
「なんの事でしょうか?私は、貴方様の事を知りません。」
「なーに?カノン」
カノンに呼ばれたシルキーはカノンの元に行ってしまった。
「シルキーっ、俺は、貴女をずっと思っていたのに」
シルキーのことを見ていたアーネストは、顔を赤くしながら、ため息をついてしまった。
「シルキー、あの人知り合いだったの?」
「知らない人だったよ」
「そう…」
「シルキー」と団長に呼ばれたので団長の所に行くと
「次、行く所が決まったから、明後日に行くだから、明日はここの観光に行こうか」
「団長っ、ありがとう!」
次の日の朝、リリアは、ノアとサラとエマ、カノンと一緒に市場に行っていた。
「市場だぁー、私初めて来たの!」
「相変わらず、元気よね」
「そうよね、なんせ初めて来たらしいのよ」
「そうね、今日は、目一杯楽しみましょう。」
「サラ、エマ!早くこっち来て!」
「はいはい」
リリアは、今日一日ライアント王国を楽しむことにしました。
「シルキー!」
名前を呼ばれて、振り返るとアーネスト王子が立っていました。
「やぁ、シルキー」
「アーネスト様…」
「観光?一緒に回ってもいいかな?」
「行ってきなよ、シルキー」
「えっ?」
「よし、了承を得たから行こうか」
リリアは、アーネスト王子に連れられて、町一面を眺める事の出来る広場へとやってきた。
「ここはね、僕のお気に入りの場所なんだ」
「そうなんですか。」
「そう、だから君を連れて来たかった」
「僕はね、シルキー」
「君の事が好きなんだ、どうかこの気持ちを受け入れてはくれないか?」
「アーネスト様、私は貴方に隠していることがあります。」
「えっ、それって」
「私は…」
「シルキーっ、どこにいるの?」
「ノア、私はここだよ!」
「アーネスト様、私の秘密は次回お会いしたときにお教えします。」
「シルキー、もうすぐ出発だって!」
「うん、分かった」
「それでは、アーネスト様」
リリアは、アーネスト様に会釈をし、町を出る準備をしていました。
「よし、出発するぞっ、次はアリスト王国だ」
我ら旅芸人一座ダイヤモンドは、アリスト王国に向けて出発したのでした。
拝啓おばあ様
おばあ様、私は初めて来た町に感動したり、アーネスト様に告白されたりと、とてもドキドキワクワクした旅になりそうです。
こんにちは、歌狐です!
今回は、ライアント王国編でしたが、どうでしょうか?私自身、ちゃんと出来ているのか分からないのですが、読んでくれたらとても嬉しいです。
こんな歌狐ですが、これからも頑張っていきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m