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8 七つの大罪とロリ魔王

お久しぶりです!今回結構長いです。

「あ〜も〜疲れた〜」


へルはあくびを噛み殺しながら文句を言う。


「だいたいさ〜なんで魔王介抱してんの〜僕ら魔王倒しに来てんだよね〜なにこの状況〜。………………………てかほんとなにこの状況!?」

「うるさい!文句言ってんじゃねぇ!」


今の状況は、ヘルとフィアが魔王たちを介抱し、ミルが呪いを解いていっていた。

他の魔物はミルたちがとっくの昔に全て吹っ飛ばしてしまっているので、白にはミルたちと七大魔王しかいなかった。


「うぅ、なんだ?」


魔王の一人が目をさますと、他の魔王たちもだんだんと目を覚まし始めた。


「お〜、起きたかお前ら。でも一応まだ動くなよ〜」

「…お前は何をしている?」

「見て分かんない?看病してんの」


魔王たちが訝しんでいると、ミルはスタスタと魔王たちの前にやってきた。


「はい、おはようございます、テメェラ。早速だけどここでぶっ飛ばされるか私の手下になるか選んでください」

「「「「「「「…………………は?」」」」」」」

「あ。あとお前らにかけられてた呪い解いたから。これで引きこもりじゃなくても生活できるよ良かったね〜」

「「「「「「「…………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」」」」」」」


魔王たちがぽかんとする中、ミルはニコニコと微笑んでいる。


「…どうやって呪いを解いた。あの呪いは解けないはずだ」

「そりゃあ私チートだから?結構簡単に解けたよ?」

「ならなぜ私たちを生かした?私たちを生かして得はないだろう」

「お前らバカ?だーかーら味方にしたいんだって言ってんじゃん」

「お前はわかってるのだろう」

「うん。知ってる。お前らもう長くないんだろ。呪いの影響で」


その言葉にヘルは驚いた顔をするが、フィアは真剣な顔でミルを見ていた。


「ならなぜ………」

「俺がお前らの命助けてやるって言ったら?」

「!そんなことが可能なのか」

「うん」

「命を助ける代わりに手下になれというのか」


魔王は悔しそうな顔でミルを睨みつける。

するとミルはフッと笑い、壁に向かうとパンチで穴を開けた。


「こ〜んなジメジメしているところにいるから具合悪くなるんだ」


ミルは空に向けて手をかざす。


「『シヴァ』!」


ミルの手からは光線が出る。その光線は空に昇り、爆発して凄まじい光が溢れ、全員が思わず目をつむった。

しばらくして、恐る恐る目を開けると、そこにはどこまでも広がる、美しい空があった。


「これは…………………」

「な?世界って案外捨てたもんじゃないだろ?」


気がつくとミルは隣でニコニコと笑っていた。


「なんでこれを私たちに見せた?」

「べっつに〜。ただお前らの目が全員死んでたからさ。つまんなかったんだよ。私も元はそうでさ、だから目が死んでる奴ら見ると拾いたくなるんだよね〜。ヘルもフィアも元々は目が死んでたんだぞ?」

「え!そうなの!?」

「やはり、ですか」

「なぁ、それでさ。どうだお前ら一緒に来ない?世界中の綺麗なもん、もっといっぱい見ようぜ!」


驚いた表情の魔王たちの中、龍の魔王は急に笑い始めた。


「クッハッハッハッハ!面白い面白いぞ!こんなに心の底から笑ったのは何年ブリであろうか。よし!われは貴様についていこう!」

「ふふ、そうかもね。いいわ、楽しそうじゃない。私もついていこうじゃないの」

「わっちは結構あんたのことが気に入りやした。わっちもあんたについて行くでありんすよ」

「そうですね。汚れていたのは私達かもしれません。私もあなたについて行くとします」

「なるほど。確かに良いかもしれませんね。では、私も行くことにさせていただきます」

「はいはいは〜い!私も!私も行くぞ!」

「え、あ、ちょっと待ってよ〜。わ、私もついてくんだから!」


ミルは魔王たちのキラキラした目を見てクスリと笑う。


「へぇ、ずいぶん綺麗な目じゃねえか。では、お前らに名と能力を授けよう!」


ミルが腕を振ると、そこから七色の光が出てきた。


「悪魔の魔王、お前の名はルージュ。ルージュ・アスデモウス。ルージュ、お前には我が色欲の力を与える!」

「龍の魔王、お前の名はヴォルジーノ。ヴォルジーノ・サタン。ヴォルジーノ、お前には我が憤怒の力を与える!」

「妖の魔王、お前の名はコルド。コルド・レヴィアタン。コルド、お前には我が嫉妬の力を与える!」

「巨人の魔王、お前の名はミナルド。ミナルド・マモン。ミナルド。お前には我が強欲の力を与える!」

「魔獣の魔王、お前の名はリリー。リリー・ベルゼブブ。リリー、お前には我が暴食の力を与える!」

「魔人の魔王、お前の名はクルト。クルト・ルシファー。クルト、お前には我が傲慢の力を与える!」

「妖精の魔王、お前の名はフィール。フィール・ベルフェゴール。フィール、お前には我が怠惰の力を与える!」


ミルが言い終わると、光はそれぞれの体の中に入っていった。


「よし!ルージュ、ヴォルジーノ、コルド、ミナルド、リリー、クルト、フィール。私はミル。ミル・フルアーデンだ。これからよろしくな!」

「「「「「「「はっ!我ら七大魔王、ミル・フルアーデン様に永遠の忠誠を誓います!」」」」」」」


こうして、この世界に一人、ロリ魔王が誕生した。その名はミル。チート転生者である!


一応これでこの章終了です。次は、人物紹介入りまーす。

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