8 赤い悪夢・7
「みんなやってますね〜」
フィールはあくびをしながら言った。
フィールは魔樹の上に乗って、のんびりと辺りを見回した。
「ルージュちゃんは魔法派手に使うんじゃなくて剣で暴れてるんですか〜。最近運動してなかったぽいですしよかったですね〜。ヴォルジーノさんは大型になって暴れてますね〜。一番派手です。コルドちゃんは〜、うわぁ人操ってるんですね。絶望させてから殺すなんて、人間に魔物の強さを植え付けるのは派手にすることの意味とあっていていいです〜。それに最後に残ったやつをアンデットにしたりしたら強い兵士ができます〜。蟲毒っていうやつですね~。ミナルドくんは、へぇミル様がいたところのエイガというものを真似ているのですか〜。ミル様から聞いた話を利用するなんて趣味がいいです〜。それにミル様が言っていたアンデットのサンプルも取れることを合わせて純粋な恐怖でベリ〜グットです〜。リリーちゃんは、魔獣の量産で食糧問題も解決しようなんて頭いいですね〜。魔獣は人間には扱えませんから警備問題も解決ですし。えへん、魔樹だって魔族にしか扱えませんし木の実をつけたり燃料になるんですからリリーちゃんに負けないです。クルトちゃんは純粋に遊んでいるんですか〜。楽しそうですし目的も果たされてますからいいですね〜。さてと」
フィールが周りを見渡すと、たくさんの魔樹が暴れまわっていた。
人間は殺されるか魔樹に食べられるかで、それを見たフィールはにこりと笑う。
「えへへ〜。殺したのは肥料になりますし食べたら栄養になります〜。肥料ができたら土地が潤うのでリリーちゃんより私の勝ちですね」
フィール・ベルフェゴールはクスクスと小さく笑うと、魔樹たちに進むよう指示を出すのだった。