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7 赤い悪夢・6
「おりゃおりゃおりゃ〜!」
クルトは暴れに暴れまくっていた。全滅させようとは考えず、ただただ暴れまくる。どうせクルトが暴れたら、全滅するのは必至なのだから。
「きゃっはっは、死ね死ね死ね〜」
クルトは手から魔力を出し、暴れ続ける。
近くにいた男の首をもぎり、女の体を踏みつぶした。
「あ〜、爽快爽快。やっぱいいな〜これ。あ、あっちにいるやつは逃げすぎだな。そぅれ」
クルトはスタートダッシュの格好をすると走り始め村を超えて、数秒もしないうちに逃走者の目の前についた。
「みぃ〜つけた♪せーの、カメカメ波ぁ〜!」
手から出した波動で、一気に逃走者は塵となる。
「あんれ〜、ミルから聞いたのとなんか違うや。ま、いいか。帰ったらもういっかい聞こぉ〜と」
クルトは嬉しそうに子供のようにスキップしながら村へとまた戻っていった。