2 赤い悪夢・1
グロ注意!
基地では、兵士たちの笑い声が響いていた。
「あ〜今日も儲かった儲かった。バカな魔族たちからた〜っぷりとってやったぜ」
「おう!弱っちくて薄汚いよな〜本当。奴隷にしたらなんだかんだで使えるからな。お高くなりそうだぜ」
「ギャハハ!笑いがとまんねえよ。てか今回女いたろ?あれ俺がヤッちまおうかなぁ」
「でも値段下がるぜ」
「どうせ言わなきゃバレねえだろ。ん?あれなんだ?」
そこには、旅人の格好をした女が夜道を歩いていた。顔はフードで見えないが、体つきを見るに美人であろう。見るからにボロボロで、ヨロヨロと歩く女を見て兵士たちは下卑た笑みを浮かべた。
兵士の一人が女に近づく。
「ようお嬢ちゃん、こっちで俺らと飲まねぇ?何、キモチイイこともしてあげるからさ」
そう言いながら女の手を掴む兵士を、他の兵士たちは笑いながら見ていたが、ポト、と音がして、兵士の首が落ちた。
現状を理解していない兵士たちに女は一気に近づくと、一人、また一人と首を落としていく。兵士たちは慌てて剣を構えようとするが、剣を構える前に女に首を落とされ、とうとう最後の一人になった。その兵士は剣を抜くことすらせず、失禁して声にならない声を漏らしながら後ずさりをしていた。その時、女がフードを外した。
「あ!お、お前魔族、魔族なのか!」
魔族は兵士に向かってにこりと微笑む。兵士は慌てて鐘を叩いた。
「魔族だー!魔族がいるぞぉー!!」
魔族はそんな兵士を止めようともせず、兵士が声をかれて大声が出ねくなるのを待った。
「もうおしまい?」
「へ?」
魔族の女は兵士の腹を蹴りで貫くと、兵士からは凄まじい悲鳴が出た。
「な〜んだ。さっきより大声でてんじゃない。待つよりこっちのほうが効率よかったわね」
魔族の女は兵士が事切れて動かなくなるまで待つと、頭を蹴り飛ばした。
「今回派手にあばれろって言われてんのよね。だから苦しませちゃったけど、それに関しては悪かったわ。でも」
魔族の女は手から火を出し、周りを燃やす。基地から出てきた兵士たちは、無残に荒らされ燃えている死体を見て、おもわず怯え、吐くものもいた。そんな兵士たちに気づくと、魔族の女は嬉しそうに無邪気に笑う。
「今回は皆殺しって言われてるから、向こうに行っても寂しくないよ♪」
ルージュ・アスデモウスは楽しそうに笑いながら、兵士に向かって走って行った。
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