第5話 隠密行動ラプソティ2
2021/07/31追加
推敲をしなかったのは、決して面倒だったわけでは無い。
一行には制限時間が存在していたのだ。
「フォクシさん、ゼルドさん! もうすぐ発車ですよ!」
次の目的地であるマギク州、その方向へ向かう路線は一日一本しか出ていない。
これを逃せば翌日まで、無為な時間を過ごすことになってしまう。
お嬢様はその一日、相方にべったり甘えることもやぶさかではなかった。
だが今は人を雇っている身だ、一日分の報酬も惜しい。
「ああくそ、早めに切り上げたってぇのにギリギリかよ!」
「思いの外、時間を取られていたのだな!」
朝方の報告と、作った文章の確認が終わったときには時間はギリギリ。
即座に四人が分かれて各新聞社へ投函へ向かった。
移動のことも考え、切符の買い方を熟知しているお嬢様が最も近場を担当した。
認識阻害の魔道具に含まれている機能、時刻表示のおかげで時間の把握ができる。
「私の扱いについて、面白おかしく書きすぎたところに無理があります。反省してくださいフォクシさん!」
「興が乗って悪かったよ!」
「その割にエルシィ嬢も割と乗り気だったが!」
「ゼルド、もっと急いで。遅れてるよ。」
ドタバタしているうちに汽笛が鳴り始める。
最後の直線を四人揃って駆け抜け、かろうじて外廊下に飛び乗ることに成功した。
正確な時間を把握できる方が少ないこの世界で駆け込み乗車はありふれた光景だ。
今回も箱部屋席での移動になるが、終点にたどり着くのは日が落ちてから。
「間に合った……。今回は列車内探索に出なくて済みそうだね。」
「やっておきたいことができましたから。まずは指定席に向かいましょう。」
最も早く駅に着いたお嬢様は時間の猶予を利用して、太めの赤い糸を購入している。
夏真っ盛りに相方へ防寒具を作るとかそういう理由ではない。
悪夢の中、槍を使って戦った一幕。
扱っていたのは穂先近くにタセットのつけられた、いわゆる花槍だ。
喪に服する期間はとうに終わっている、そろそろ飾り気も欲しい。
折角時間があるのだから自作することにした。
「……そういや妹弟子も貴族だったなあ。」
「俺が付いていく前後で剥奪されたり返り咲いたり……、エルシィ嬢の人生は随分忙しない。」
本格的な裁縫はともかくとして、簡単な手芸や小物作成は淑女の嗜み。
当然のようにお嬢様もセラから仕込まれている。
以前賊とやりあったときもそうだが、何の工夫もない手槍では柄まで血が流れる。
滑りが良くなりすぎれば、それだけ細かな動きが阻害されてしまうのだ。
極力穂先を攻撃に使いすぎないようにしていたが、そろそろ対策をせねばならない。
「普通のアクセサリなら、その感想も的確だったかもしれません。ですがこれ、手槍の血留めですよ?」
作っているものは大変血生臭く、貴族の娘には縁遠い。
反物屋に寄ったついでに、ペチコートではなくショートパンツも購入した。
飾り立てたいお母様達には悪いが、理由は姉弟子と同じである。
成長した姿をみて、相方にシアンフローで飛びまくった件で苦言を貰った。
「そう言えば、ゼルドは闇組織についてどこまで知ってるんだい?」
手芸に没頭し始めたお嬢様に変わり、相方が疑問を投げかける。
彼はお母様たちとのやり取りの際、知っているふうな口ぶりだった。
「ああ、一時期闇組織から傭兵に変わった者と行動していた時期があってな……。」
眉根にしわを寄せているところから、あまり望んだ関係ではなかったのだろう。
とは言えこれから関わりが出てくるだろう集団のことだ。
事前情報を聞いておいて損はない。
「連邦国は様々な州で成り立っている。貧富の差が大きな所が多く、貧困層の者がその日の糧を得るため、非合法な手段に出ることも多い。」
「その辺りは王国もたまにあんな。子供のうちは孤児院で何とか食っていけるが、うまく職に付けなかったら盗人一直線だ。」
福利厚生なんて言葉はこの世界に存在しない。
職にあぶれればその日糧を得ることすら難しいのが実情だ。
そうなれば盗みや殺しを生業とする者も、少なからず出てくる。
最終的には奴隷落ちして、過酷な肉体労働を強いられることになる。
「この国では王国の比では無いほど数が居る。闇組織とは、そうした者たちが集まった互助組織の総称だ。個別に組織名があるが、地盤によって専門とするものが変わってくることくらいしか聞いていない。」
当時の仲間は、非合法な術式に精通していたらしい。
毎日怪しい魔法をかけられていて迷惑していたとのこと。
三名の頭には即座に術式の正体が浮かんでいた。
ゼルド氏の腕に憑いている聖獣を抑えつける魔法だろう。
今のように手綱がなければ、自分の存在を食われるかもしれない。
その傭兵仲間も命がけだったのだろう。
「とは言え暗殺、強盗、誘拐、諜報、それに捕虜狩り……。どこもそれなりには行っている。」
「取り締まるだけの余裕がねえ所が多いんだな。」
「特に首都周辺は酷いらしい。物理的に上下に分かれているからな、下手に手が出せんとか。」
連邦国の首都、議会都市ステラムは樹上に存在する都市だ。
正確には樹の下も含まれるが、湿度と煙に塗れた場所へ好んで降りるものは居ない。
だからこそ脛に傷を持った者が隠れ住むには丁度いい。
州長達が定期的に訪れるすぐ下は、各州の闇組織が集う裏の首都でもあるらしい。
「……そんな立地で、よく上で事件が起こらないね。」
「いや、頻繁に起きているが表に出ないだけらしい。」
「余計たちが悪いじゃねぇか。」
墓荒らし達と違い、ギリギリのラインをわきまえているということだ。
目を付けられると厄介だが、お嬢様たちの行動上どうしても引きつける。
おまけに墓荒らし達が依頼をしたというのならば、衝突は確実だ。
「いっそ墓荒らしと闇組織の両方が対立すれば……、駄目ですね。王国が滅びます。」
国の権力者が複数所属する墓荒らしがボロを出せば、王国は内側から崩れだす。
今ですら表に問題が浮かび上がらないのがおかしいほどだ。
その水面下では、良識ある面々が必死に身を削っているのだろう。
彼らにさらなる負担を強いるわけにはいかない。
会話をしながら一つ目が完成、赤いタセットが手槍に括り付けられた。
予備としてあといくつか作っておくつもりなので、列車内探索はまたの機会。
「……あん?」
話の切れ間、ぴくりとフォクシ嬢の耳が動いて窓へと張り付いた。
相変わらず外に広がっているのは殺風景な広野と浮岩だ。
彼女の注意は風景の中ではなく、空に向いている。
「フォクシさん? また大型の魔獣でも――。」
問おうとした瞬間、どん、と列車が揺れた。
窓の向こうに落ちた何かの破片が黒煙を上げている。
「今の落下物は……。」
思わず手芸を中断し、手槍を手に取る。
相方が裁縫道具を鞄にしまってくれる間に部屋から出て、外廊下へ駆け出した。
「砲声がしたんだよ、上の方から。」
当たり前の様にフォクシ嬢が隣に並ぶ。
車両屋上に搭載されている砲の仰角はそれほど大きくとれない。
上というのならば、音源は別のなにかだろう。
側におちてきた破片も気にせず列車は進むため、状況の確認は難しい。
「あれではないか。ちょうど列車と並走している。」
先んじて船影を見つけたのは、以外にもゼルド氏だ。
フォクシ嬢が少し悔しそうな顔をしたが、こればかりは仕方がない。
周囲で鳴り響く音が多すぎる、音を頼っての索敵は難しい。
指さされた先、薄い雲の切れ間を走る数隻の船底がきらりと見えた。
先頭の機体はところどころ黒煙を噴いている。
「早馬、いえ、飛行船のようです。大きさから見るに少人数用のようですけど。」
早馬と飛行船の差は、動力を蒸気機関と魔力のどちらに寄せているか。
飛行船は気嚢と蒸気機関を主とするため、魔力による停滞が少ない。
その分機体が大きくなり、乗員定員も早馬に比べて多くなる。
遠目から見るに、頭上を走るのは蒸気機関を主とした次世代機だ。
「エル、鞄置いておくよ。」
最後に追いついた相方は告げるや否や、列車から飛び降りた。
空帝竜へ姿を戻すと、一気に急上昇。
さらに落下してくる破片を片っ端から線路外へ吹き飛ばす。
厄介ごとの最中と察すれば、お嬢様も下腹部に意識を込めて黄金の翼を展開した。
「すみません、私も行ってきます。」
お嬢様の翼は飛行用にできていない。
そこで腰リボンから指揮棒を取り出し、一筆で術式を編んだ。
閉鎖された世界に生み出された奇跡がこぼれ落ち、羽ばたきが揚力を得る。
足元の空気を圧縮して加速すれば、世界への辻褄合わせは最小限で済む。
「……こりゃ途中下車だな。おい馬鹿、この速度から飛び降りて受け身きちんと取れるだろうな?」
「砲弾のように打ち出されることを思えば遅いくらいだ。」
ゼルド氏は、橋での出来事が随分印象に残ってしまったらしい。
残された二名は、減速してくれない列車から飛び降りる羽目になった。
依頼主を置いて行くわけにはいかないのだ。
* * *
浮岩地帯に入り込めば諦めると思っていた。
思いの外あちらの操縦手は粘着質のようだ。
「試験飛行中ですのに、これだから無粋な輩は困りますわ!」
追われている早馬の操縦手は、成長したお嬢様よりやや年下の少女。
眼前に迫る浮岩を、船体を垂直に立てて無理やり回避する。
直後浮岩に追手からの砲弾が着弾する。
既に側面は破片を受けて相当な被害を負っている。
「しつこいですな。州から離れている間が狙い目と思われておるのでしょう。」
側に控える老紳士が眉間にしわを寄せながら、ずらりと並ぶ計器を目で追う。
各所の動力となる蒸気機関は、全てこの場所で管理している。
破損し、出力が落ちた部位は飛行速度を落とすだけ、即座に切り離し操作を行った。
「モルドモ! 火槍はいくつ残っていますの!?」
「残り四門……、三門になりましたな。砲兵の退避は済んでおります。」
「結構! 軽くなった分、卑怯な飛行船とのレースに挑みますわ! 総員適当なところにしがみついておきなさい!」
伝令官を通して飛行船内に声を届ける。
赤い瞳がギラギラと燃え、金の縦ロールがたてがみの様に逆立った。
すぐ真下は列車が走っているはずだ。
まずはこの最悪なコースから逃れる必要があった。
既に主動力のいくつかはやられているため、宣言するような速度は出ない。
「この先の密集地帯を狙えば……!」
それでも一般的な飛行船に比べて速力はある。
浮岩を盾に雲を影に、船体を振り回すことで生まれる慣性は相当なもの。
下手すれば胃の中をひっくり返す操舵の果て、ようやく振り切る算段が見えた。
「先回りですの!?」
「砲兵、迎撃!」
浮岩の切れ間に重武装した飛行船が現れた。
砲門はこちらへ向けられている。
想定していたコースから離れようとすることは読まれていた。
老紳士が即座に砲兵へ指示を出すが、間に合う距離ではない。
全出力を遮断し、自由落下から強引な再起動を行えるか――。
「――なっ!?」
計算していた矢先に真下から暴風が吹き荒れる。
落下しかけていた金属の塊が強引に持ち上げられる。
明らかに自然に発生したものではない。
幸いにもその風が相手にも届いたらしく、浮島に衝突して体勢を崩している。
「なん、ですの、この音!」
操縦桿を握る少女は、魔力を歯車の音として認識する。
がちがちと強引に歯を噛み合わせ、急制動から最高速へ持っていく悲鳴のような音。
魔法にしたって規模が大きすぎる。
それもそのはずだ。
『事前に州の紋章を確認しておいて良かったよ。そっちの飛行船に被害は出てないよね?』
唸り声と共に響き渡る落ち着いた青年の声色。
吹き上げる風と共に乱入したのは、個にして災害と等しい空帝竜なのだから。
体長からして成体に近い。
彼らの意志は自然現象そのものに直結する。
野生の彼らに遭遇すれば絶望でしかないが、幸いにも竜人の相方らしい。
「大丈夫のようです、カイゼル。」
声に応えるように、甘く澄んだ声が操縦室に飛び込んできた。
思わず振り返った少女と老紳士が固まる。
いつの間にか黄金の娘が操縦室に佇んでいた。
死神かと思ったが、槍はともかく手にした鞄は妙に生活感がある。
「勝手ながら助太刀させていただきます。飛行船にあった紋章から、マギク州の方で相違なく?」
「ま、マギク州所属、バシリス・レグル・マギクですわ。」
「バシリス様に仕えております、モルドモと申します。」
「エルシィ・ファウルと申します。では――。」
つい、と娘が指揮棒を振るう。
途端に黄金の歯車が城壁の様に折り重なり、轟音が響き渡った。
物質化するほど高密度に編み込まれた魔力が、砲撃を防いだのだ。
炸裂と同時に撒き散らされた停滞すら即時黄金が染め上げる。
「では、追いかけてきているのは闇組織の方でしょうか。解析した所、見たこともない構造でした。加えて先程の火槍、術式の論理が破綻しています。」
「非合法ですもの! 高出力の代わりに有害燃料! 停滞を加味しない魔法の多様! とにかく高性能なものだけの適当な詰め込み! 美学のかけらもありませんわ! それだけしておきながら二刻も追いつけないなんて、操縦手の腕も知れていますわ!」
こと飛行船に関してこだわりがある操縦手、バシリス嬢。
問いかけに思わず早口で喚き立てる。
黄金はきょとんとした表情から、ふと口元を緩ませる。
金の瞳が、何故か同類を見るような色を含んだ。
「カイゼル、少しお話を伺う事になりそうです。意識して拿捕をお願いしました。」
『エルのお願いなら、意識せずとも。』
空帝竜の咆哮が響き渡った。
その意志のもとに荒れ狂う風が帯電を始める。
浮岩の影に隠れていたもの、追ってきたもの。
一切逃すこと無く破壊するまで時間はかからなかった。
* * *
行動を開始した日には何かが起きる。
これはもはやお嬢様に関わる者が共通して持っている認識だ。
そのため、今回のような出来事があっても驚かなくなっていた。
線路脇に不時着した飛行船は随分と外見損傷が酷い。
紋章部分を死守したのはもはや意地だろう。
乗員数は六名、いずれもあちこちにかすり傷を負っている。
一方、それを追いかけていた闇組織のものと思われる機体。
こちらは相方によって徹底的に破壊された。
『――乗員だけいればいいよね。』
というのが魔王の言だ。
変に停滞を吸収して、お嬢様に加齢を強いたくないのが本音だ。
その乗員のほとんどが、意識を奪う前に自害した。
頭の中を爆ぜさせる即死タイプの術式だ、回復術式も意味をなさない。
ゼルド氏が蔓で魔道具を破壊していなければ全滅していた。
そのままがっちりと拘束まで済ませる。
「闇の者はこれだから気が抜けん。」
「お手数おかけします。」
知り合いが居ただけのことはある。
事前に魔法を編んでいたのだろう、お陰で情報源を失わずに済んだ。
使っていた飛行船の傾向や構造は既に解析が終わっている。
それを足がかりに遡ることもできるが、情報はあるに越したことはない。
「改めまして、バシリス・レグル・マギク。此度の助力感謝申し上げますわ。」
砲兵として乗っていた四人は座り込んでいた。
一方バシリス嬢とモルドモ氏は平然としている。
バシリス嬢が貴族らしく胸を張り、改めて名乗りを行った。
仕立ての良いドレスにも関わらず、あちこちに油汚れが付着して大変もったいない。
側に控えるモルドモ氏は随分と体勢が安定している、中々の手練らしい。
「エルシィ・ファウルです。私の相方と仲間が見つけてくれたお陰です。」
お嬢様もお嬢様らしく、カーテシーで挨拶を返した。
名前と、船体に大きな州の紋章から州長の血縁者だろうと推測できる。
ならば新米押し付けられ領主になったばかりのお嬢様のほうが身分は下。
貴族の世界はこれだから厄介だ、立ち位置を振る舞いで判断しなければならない。
場面にさらなる混乱を招かぬよう、相方は空帝竜の姿から変わらない。
「あーと、フォクシだ。まあ、こいつの姉弟子……かな?」
「ゼルドと言う。……しかし、何故こんなところで?」
列車から飛び降りた二人は、土だらけだ。
仮にも冒険者に傭兵、それ自体は気にしない。
ただ目の前に身分のあるものが居るのなら話は別だ。
礼儀の質を突かれる前にゼルド氏が話題を続けた。
一行はマギク州に向かう途中だったが、その近くの駅にすら到着していない。
この辺りは別の州だ、彼女らがこんなところで追われていた理由が不明だ。
問われた途端、ぎゅんとバシリス嬢の目がつり上がった。
「この卑劣たち、よりにもよって記念すべきわたくしの最新私用挺の試験運転日を狙って、妨害を試みたのですわ!」
「かねてよりマギク州へ、無茶な飛行船技術の特許を求めておりまして。お館様始め一同、到底許可できぬと突っぱねておりました。お嬢様の試験機が墜落すれば、こちらの安全基準が揺らぎますゆえ。」
有害物質を撒き散らし、停滞を生むような技術は認められない。
お父様から当代の州長は頑固者と聞いているが、その判断は当たり前だ。
だから最新の試験機を落とし、安全基準を再度見直させる。
その混乱に乗じて自分たちの意見をねじ込もうとした。
仕込みもしていただろうが、その辺りは捕虜に吐いてもらおう。
操縦手の腕がよく、試験機の性能が高かったため超長距離のレースとなったわけだ。
「ところで、エルシィ様。私共は空帝竜を相方とされている方は一名しか存じ上げぬのです。」
「たしか、王国では男を誑かす魔しょ……。」
「あら、何か?」
情報の伝達速度は距離が関係しているのだろう、少し古い。
お嬢様はみなまで言わせず、にこりと柔らかく重い笑みを浮かべた。
認識阻害を安々と上回り、ずしん、と物理的に場の空気に圧がかかる。
腹を探られるのは構わないが、その呼び方は許容できない。
想うのは相方のみ、それ以外に思わせぶりな態度を取った覚えはない。
「……失礼。」
モルドモ氏が咳払いをし、バシリス嬢が目を逸らす。
下手すれば無礼討ちだが、その圧をどう取ったのかは解らない。
フォクシ嬢が補足を入れないため、追求する必要はないだろう。
竜の口に首を突っ込む趣味はなかったようだ。
「力技で抑えやがった。」
というフォクシ嬢の感想は聞こえなかったことにした。
相方が空帝竜から姿を擬態していれば追求はなかっただろう。
緊急事態だったのだからやむを得ない。




