世界の中心で萌を叫ぶ!!
俺は悩んでいた。
「オタクでもいいじゃねーか!!」
俺は雅 信次。高校二年生の健全な男の子。・・・オタクだが。
そう、俺はオタクです。
「ああ〜、なんでオタクが一般人から嫌われてるんだ!!」
そうなのだ、オタクって言うのは一般人から嫌われている。
なぜかと一般論で言うと・・・・・辛過ぎて言えません。
まあ、そう言うこと(説明してない!)でオタクは嫌われている。
「う〜ん、どうやったらオタクが認められるんだろ?」などと一人で考え込む。
その時、不意にテレビの方からメロディーが聞こえてきた。
どんなメロディー言うと、「ろりろりり〜」(一部省略)ってなメロディーです。
「おお〜、これは、魔法使いろりりちゃんではないか。早速録画しないと」
そう、これがオタクが嫌われている理由のひとつなのです。
たぶん四六時中渋谷や池袋などで遊んでいるイケイケの若者ならこうです。
イケイケの若者の場合
「YO〜YO〜、激ヤバ、もう超サイコー」(何が?)
そんな時にあの音楽が流れてきたら。
「はあ?なんだよこれ、うぜ〜、こんなの見んのオタクしかいね〜YO」
(何なの?最後のYOってのは)
「こんなチャンネル変えてして今日の逝けてるアイツ見るんだYO!!」(だから、YOって何?)
と、まあ〜、こんな感じだと思います。
そんな被害妄想に耽っていると、急に俺の携帯がなった。(着信音は勿論ろりりちゃん)
「はい、雅ですけど」
「お〜、雅。明日、ろりりちゃんのフィギアの発売日って覚えてるよな?」
こいつは、下鷹 和也。同級生で・・・・同じくオタクだ。
「勿論!俺がそんな大切な事忘れるはずが無い!!」(威張る事なのか?)
「じゃあ、明日、噴水前に12時集合な」
「分かった」
「また明日噴水前で」
ピッ
「明日か。フフフ、明日が待ちどうしいな〜♪」(フフフは気持ち悪いだろ!)
こんな感じです。
でも、逝け逝けの若者はこうだと思う。(逝け逝け?)
逝け逝けの若者の場合
「YO〜YO〜YO〜YO〜」(YO〜YO〜言いすぎだろ)
そんな時の電話。
「俺だけど」
「YO〜YO〜。明日、渋谷でナンパするからお前もどうYO!」(こいつもYO〜かよ)
「マジ?逝く逝く。じゃあ、明日、ハチ(ハチ公の銅像)前2時な」(逝く逝く♪)
「そんじゃあ。明日ハチ前で」
ピッ
こんな感じですかね?
「よし!決めた。俺はオタク道を突き進む!!」
「シャャャャャ」
俺は気合を入れてオタク道を突き進む事を誓った。(誰に?)
「そうだ!ここで一発伝説を残すか」(そんなに簡単に伝説を残せません)
「ロリロリロリろりり〜♪魔法使いろりりちゃんただいま参上☆」
(俺が歌っているのでかなり逝ってます)
その時、ある事がひらめいたのです。
「世界の中心で萌えを叫ぶってのはどうかな?」
俺は一人で「うんうん」とうなうなずいて、おもいっきり息を吸って叫んだ。
「もえええええええええええええええええええ〜〜〜〜〜」(逝っちゃった♪)
俺は世界の中心で萌えを叫んだ。
スッキリして気分が良かった。
ああ、俺はこれでいいんだ。
そう、俺はオタクだ。
別に人目も気にしない。
こうして俺は世界の中心で萌えを叫ぶ、と言う伝説を残した。
(伝説なの?ってか誰も聞いてないじゃん)