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第十一話:あの海を渡れ!

登場人物:

渋沢吾郎:作家、心理学者

早川:渋沢の知人で元銀行強盗犯

万里子:渋沢行き付けのカフェ店員

ロスチェールド:隣のロスチャイルドと呼ばれていたホームレス

ロックフェラー:本人

ナンシーペロシ : 本人

A氏 : 世論調査専門家

A’氏 : ワシントン在住のロビーイスト

元人身売買斡旋業者 : ポン




 岸田首相が在任中、大事に被り続けていたゴム製のマスクを剥ぎ取って陰謀論美術館の玄関のショーケースに展示した後、石破茂氏がお腹を出したまま、モーニングを着て、新内閣の記念撮影のカメラに収まっていた。


 その日の夜、世論調査専門家の女性がBBCのインタビュー(米大統領選挙)を受けていたTVを観ていた、早川に一つのアイディアが浮かんでいた。


「これしかないか・・」


早川はTVを見ながら、その女性の目の下のクマを見ながら呟いた。


 渋沢はというと、携帯でYouTubeを見ながら、AIに喋らせた、時事ネタのチャンネルと、先週見た同じ内容の切り抜きさんの拡散と広告収入目的のチャンネル及び芸能界から消えたあの人は今!的な!チャンネルをおすすめに表示しないように片っ端から設定するのにムキになっていた。


 そんな時、裏の政府である、バンパイア政府の情報相である、エロリストのキース情報相は、(スマホに保存してあるお気に入りのグラビアのお姉ちゃんの水着姿の画像をつまんで、下半身を拡大して見ながら)水面下で日本政府に対し、国民の精神的弱体化を計る、ネガティブな政策を次々に推し進める為、(オールド・メディアのコメンテーターとして活躍できる権利を勝ち取るための全国御用学者選手権)を開催する準備に追われていた。


 一方、リバタリアン人の間では、リバタリアン人のテーマ曲、吉幾三が歌う、♫おら、こんな村嫌だ♫の替え歌で「政府もねぇ、税金もねぇ、法律も、保険も、年金もねぇ、警察もねぇ、弁護士もねぇ、ワクチン接種の案内もねぇ」という曲が、リバタリアン・ザ・ベストテンの13週連続で1位にランクイン(寺尾聰の『ルビーの指輪』の12週連続1位の記録を塗り替えていた)していた。




 ついでに万里子の近況は、あいも変わらず、渋沢行き付けのカフェで、不定期ではあるが、アルバイトをしながら、早川からのオファーを待っていた。




 次の日の午後、久し振りにマックを食べたくなった早川は、ダブルチーズバーガーセットをオーダーし、隣の席で仕事をサボって朝っぱらから資格試験(行政書士かなんかの)を取得するため、必死に問題集を解いている、営業マンらしき男性が、(勉強に集中する為、AppleのAirPodsを両耳に装着し、「俺!めちゃんこ!頑張ってんだぜ!」的な雰囲気を周りに分かってもらえるように、アピールしているようにしか見えない)サラリーマンを横目で見ながら、渋沢が来るのを待っていた。


「お待たせしました」


と先日、ユニクロの感謝祭で爆買いした、(YouTubeで芸能人がよくやってる、今日の購入品紹介!みたいな!チャンネルを偶々見て影響され、スマホでポチった)白のスウェットの上下を着て現れ、早川の反応をさり気なく見ながら、席に着いた。


「どうしたんですか?寝間着姿で?」


渋沢は一瞬、言葉を失ったが、素早く切り返した。


「この辺りは私の庭みたいもんでしてね、普段着ですが・・・何か?」


こんな下らない事で時間を潰すのは生産的では無いと感じた早川は、厳しい視線を渋沢に向けて、ゆっくりと話し始めた。




「実は・・・来月早々ワシントンに飛ぶことにしました」


「ワシントンで何を?」


「ロビー活動です」


「ロビー活動?」


「渋沢さんも手弁当で手伝ってもらえませんか?」


「しかし、私には国会が・・」


「来月、国会が閉会したら、ワシントンで合流しましょう。とにかく私は先に行って、あるルートから探りを入れておきますので、着いたら連絡して下さい」



 こうして、渋沢と早川は米国でのロビー活動を通して、バンパイア帝国の巨大な力に対抗するために数週間インドで修行をし、「チベットで出家するしかないですね」等と、渋沢が言い出した為、一時的に僧侶になるが、これは宿敵(バンパイア政府)を欺くための作戦で、自民党の有力議員のひとり息子で秘書の長男を言葉巧みに洗脳し、タイの僧侶に出家させ、次の解散総選挙では、カフェでのバイトに退屈していた万里子を無理矢理に広島6区から出馬させ、亀井静香の力を借り見事に当選。


その後早川は、総理の椅子にしがみ付く石破首相のマスク(ハリウッドで特注した)を高市早苗に被らせて、顔は石破でも中身は高市早苗で御座います!第二次石破内閣を組閣させる。因みに早川(林官房長官のマスクを被った)は、民間起用では後藤田正晴以来の内閣官房長官として、敏腕を振るうことになる。




 一方外相に就任した渋沢(岩屋外相のマスクを被った)は、米国のリバタリアン人との同盟関係を結ぶ為、奔走する。渋沢(勿論ここでも岩屋外相のマスクを被ったままの)は米ABCテレビのモーニングショウのブロンドの美人キャスターとのインタビューで脚と脚が触れる寸前の距離で行われ、傍から見ていると、このままもつれ込んで性行為にまで及んでしまうのではないかと、テレビ視聴者をハラハラさせる程の、多忙ぶりであった。


米国主要メディアのトークショウ(The tonight show, Saturday Night Live, Good Morning America, CBS Evening News, Letterman, The Late Show)にも出演し、バンパイア人に支配されている米オールドメディアの実態に精通する御用学者等とも人間関係を深めていた。




 20XX年1月20日米大統領就任式当日、宣誓時に聖書を持った牧師に変装した渋沢が、何故かその場にいた。




今回はここまで。




※今回の登場予定であった、隣のロスチャイルドと呼ばれていたホームレスのロスチェールド、ロックフェラー本人、ナンシーペロシ本人、ワシントン在住のロビーイスト、人身売買斡旋業者のポンは、スケジュールの都合がつかず登場しませんでした。

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