教育改革!“覚える”から“創る”へ
〜米の値段は、誰が決めている?〜
「総理! 今、学校給食のコメが高すぎて困ってます! パンに変えようかって議論まで出てます!」
ある日、地方教育委員会の職員から届いた一通のメールが、俺の目に留まった。
コメが高い? なぜだ?
コメは日本の主食で、国内生産も豊富なはずだろう?
俺はすぐ、農水省を呼び出した。
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■米が高い理由——それは「守られすぎた農業」
農水官僚が出してきた資料を見て、俺は唸った。
日本の米価(2024年):1kgあたり500円前後(小売)
生産者への補助金:主食用米に集中
減反政策(※現在は形を変えて継続)
流通:全農などの大規模集約流通に依存
関税:海外産米には高関税(778%)
つまり、「市場競争の原理」がほとんど働いていない。
「守りすぎた結果、価格が高止まりして、消費者が負担してるってことか……」
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■教育に“生きた経済”を!
そこで俺は、次の教育改革政策を打ち出した。
> 「学校に“リアル経済”を持ち込め!」
具体的には——
1. 学校ごとに“農業バーチャル経営ゲーム”を導入
・実際の市場価格、政策、輸送コストを学びながら農業経営を疑似体験
2. 給食費・食材原価から「価格の構造」を学ぶ授業
・生産者→流通→消費者の流れを「身近な米」で理解
3. 地元農家との“コメ契約栽培”を生徒主体で実施
・農業体験だけでなく、「売る・仕入れる・選ぶ」力を育てる
「“食”を知ることは、“経済”を知ること。教科書より白ごはんのほうが、リアルだぞ」
そう言うと、文部科学省も農水省も最初は面食らっていたが、最終的には文科大臣がこう言った。
「……これは“覚える教育”から、“創る教育”への転換ですね。いいですね、総理」
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■今日の学び:「日本の農業は、経済で考えろ」
・日本の米は“高い”のではなく、“高くなるように守られている”。
・それは農家保護のためであり、同時に**競争を回避した“逆の効率化”**でもある。
・だが時代は変わった——**消費者・農家・学生が“選べる仕組み”**こそが次のステージだ。
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俺は日記に、こう書いた。
> 教育とは、知識の配布ではない。“現実を考える力”をつけることだ。
米の値段がなぜ高いのか、それを知る子どもがいたら——
その国は、きっと強くなる。