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地方創生? まず“出戻り”を応援せよ!


「総理、地方が限界です。高齢化、空き家、働き口なし……東京に若者が吸い取られて終わってます!」


いつものように情熱的な若手議員・川島くんが、閣議の場で声を張り上げた。

まるでかつての俺のようだった——地方出身、都会で就職、帰る場所はもうない。


「“地方創生”って言うけどな……何十年も言ってるのに、何が変わったんだろうな?」


つぶやいた言葉に、部屋の空気が止まった。



---


■「若者が残らない」んじゃない。「戻れない」んだ


俺は地方創生会議の初会合で、開口一番こう言った。


「“東京から人を地方に送れ”なんて、無理に決まってる。だが、地方出身の若者が“戻ってこられる社会”をつくるのは……できるだろ?」


その場にいた全員が、目を見張った。



---


■作戦名:「Uターン・プロ」


政策名はこうだ。

“Uターンを前提にした就業・住宅・子育て支援”の一体化政策。


その中身は——


1. 「Uターン就職手当」:地方企業への転職で最大100万円支給+リモート併用も対象



2. 「地元住宅優遇制度」:空き家バンク+改修費補助で地方移住をサポート



3. 「子育て・介護W支援金」:実家で親の介護+子育てする世帯に二重給付



4. 「地元起業スタートアップ枠」:地域特化型の新規事業に税制優遇+自治体支援




「“帰れる選択肢”を国が整える。あとは“戻りたくなる地元”を自治体が工夫する番だ」


俺の一言に、地方首長たちは一斉に頷いた。



---


■今日の学び:「都市一極集中の逆転には、“出戻り”こそ鍵」


実は、日本の若者の**約6割が“いずれ地元に戻りたい”**と考えている(内閣府調査)。

しかし、現実は「職がない」「家がない」「制度がない」の三重苦。


逆に、ヨーロッパの一部では、**“地元回帰型政策”**によって地方経済が再生している事例もある。


> 「人を呼び込む前に、帰ってきたくなる場所をつくれ」

——それが、人口減少時代の鉄則だ。





---


俺は日記に、こう記した。


> 「地方創生」とは、新しい何かをつくることじゃない。

“昔あったものを、今のかたちで再起動させる”ことだ。

故郷は、希望にもなれる。

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