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天才博士と偏屈博士

作者: 夏雲


あるところにてんさい博士とへんくつ博士が一緒に暮らしていました


天才博士は学術雑誌に寄稿する多くの人に尊敬される博士です

スーツをいつもピシッと着ています


へんくつ博士はいつもボロボロの薄汚れた天才博士とお揃いのスーツを着てボサボサの頭で、目の下に大きなクマがある博士です


近所の人や天才博士の仕事仲間は天才博士が仲良くする奇妙な博士をみて、彼がいることで天才博士の研究の邪魔になっているのではといつも思っています


偏屈博士の頭の中にはいつも新しいことだけが巡っていますでも何か思いついてもぽんぽんと忘れてしまうのです

へんくつ博士自身は思いついたことに満足して居て執着せずにすぐに忘れてつぎへつぎへと頭の中にある新しい考えに手を伸ばします


天才博士が考えたものはひとつだけ

人の頭の中を盗み見る機械だけです

(それはある時天才博士が研究に失敗した時偶然できたものでした)



いつもへんくつ博士が寝たあとその機械を使ってへんくつ博士の奇想天外だが素晴らしい考えに驚きながらそれを自分が思いついたことだと周りの人に発表しています

天才博士は偏屈博士の世話を焼くことで庇護下に置いてると優越感を覚えています

本当はひとりじゃあお茶も入れられない偏屈博士のことがちょっぴり心配なのだけど。


記憶を盗み見る時最初に映るのは偏屈博士と天才博士の幸せな日々です。2人はいつも笑顔でお茶を飲んで、ボードゲームをしています。天才博士は何も知らずに天才博士が大好きで、画面の中でにこにこしてる偏屈博士をばかみたいと思っています。

(こんな楽しい思い出もどんどん忘れちゃうんだな)


ある日偏屈博士の記憶の中に、

天才博士が偏屈博士の記憶を盗み見て、論文にするところがありました

悲しい辛い裏切られた大嫌い

...


この衝撃的な事実さえも忘れていくへんくつ博士

天才博士はどうせ僕が何をしていたって君は気にしていなくて僕のことなんてどうでもいいから忘れるんだと憤怒、今までのことを偏屈博士に激高し怒鳴りつけ出ていってしまいます


でもその事をすぐに忘れてしまう偏屈博士

「天才博士はどこだろう」

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