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始祖の魔導書  作者: 富良斗雫
第一章
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心機一転

短くてごめんなさい。

目を覚ます。


 オレンジ色の夕日が、窓から部屋の中に差し込んでいた。


 身体を起こして、頭をガシガシと掻く。

「もうこんな時間か……」


 半日を無駄にしてしまった。

 しかし、時間が開いたおかげか、幾分か気分は落ち着いていた。


スゥ、スゥーー


 小さな寝息が聞こえる。

 横を見ると、ベッドの横にある椅子でハルカが寝ていた。


「ありがとう」


 眠っている彼女に小さな声でそう言うと、ベッドから出る。


「よし!」


 パァン!ーー


 両手で頰を打ち、気合を入れる。


 これからも旅は続く。

 

 最初の街でこんなになっていてはダメだ。


 明日から、いや、今日から頑張ろう。


 気持ちを入れ替えて。


 もう、僕だけの旅ではないのだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ハルカが起きるのを待ちながら、これからの予定を考える。


 とりあえず、必要なのはお金だ。

 

 あまり行きたくはないが、冒険者ギルドで依頼を受けるのが手っ取り早いだろう。


『あと、始書の素材ね』


 ああ、そうだった。

 結局、何が必要なんだ?


『えっと、まず各属性の魔石。超高純度のやつ。

 次に、エンシェントトレントの木。紙に使うから。

 あと、魔力のこもった粘土。まあ、これは魔術で作れるけど。

 他に、アラクネの糸。高純度のミスリル。

 魔法の魔法陣を直すためのは大体こんなもんかな』


 案外少ないんだな。


『ま、その分レア度がエグいけどね』


 確かに。

 アルは軽く言っているが、エンシェントトレントとかは特にやばい。

 

 なんせ、二千年以上生きているトレントだ。

 五百年しか生きていないエルダーとはレベルが違う。


 エルダーがゴロゴロいる大樹海に行っても、滅多に見つからないだろう。


 そして、魔石もエンシェントほどではないがやばい。


 基本的に、魔石は純度が上がるほど透明に近づき、属性が強いほど、色が鮮やかになる。


 つまり。


 超高純度の各属性の魔石とは、限りなく透明に近く、色が鮮やかな物だ。


 そんなのは、属性竜レベルの魔物の魔石くらいだろう。


 というか、竜はやばい。


 エンシェントトレントと違い、いる所には普通にいるが、その強さがやばい。


 竜は、正真正銘世界最強クラスの生物だ。

 

 巨大な身体と強固な鱗。そして、空を飛翔する翼と強力無比なブレス。


 そのどれか一つを備えただけでも十分強いのに、その全てを備えたのが竜という生き物だ。


『竜と魔石とミスリル以外は、大樹海に行けばあるんじゃない?』


 うん……。ミスリルは、最悪金で買えるからな。

 後回しでいいだろう。


『竜は、火竜、水竜、風竜、土竜ね』


 生息地は全て異なるが、大体山の上にいる。


 この辺りだと、キャメロンの東にある水竜山脈だろう。確か、水竜が生息していたはずだ。


「竜はなぁ……」


 正直、あまり戦いたくはない。


 というか、戦ったら確実に負ける。

 

 なので竜は後回しだ。


 じゃあ、道中で金稼ぎながら大樹海を目指すということで。


『うん。いいんじゃない?』


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