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始祖の魔導書  作者: 富良斗雫
第一章
14/24

過去

短めですが、キリのいいところまで出来たので投稿します。

僕は、何時間もそのまま泣き続けた。


 そして、いつのまにか眠りに落ちていた。




 夢を、見た。


 小さい頃の夢だ。


 僕は、閉じこもっていた。

 自分の殻に。

 

 外に出るのが、怖くて、嫌で。


 殻の中は真っ暗闇だった。


 そのまま、何年も過ごした。


 そんな時間が一生続くと、そう思っていた。


 

 でも、違った。


 

 殻に、ヒビが入った。


 そこから、光が差し込んでいた。


 僕は、嫌だと思った。

 

 外に出るのは、嫌だ、と。


 このまま、引きこもっていたい、と。


 でも。


 ヒビが段々広がって。


 殻は。


 割れてしまった。


 

 否応なしに、目の前に開かれた、外の世界は。


 やはり汚くて、怖くて。


 でも。



 美しく、優しい光に、満ち溢れていた。


 

 そんな夢だった。

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