西音寺尊(さいおんじたける)とみことの物語 ~2019年仕事納め~
『西音寺尊とみことの物語』を投稿いたします。
探偵事務所を営む『西音寺 尊』の事務所に、その隣で弁護士事務所を営む『みこと』がやってきた。
「やっほー。」
すると、尊は、机の上を片付けていた。
みこと「あら?尊も仕事納め?」
尊「あ?そうだ。何か用か?」
みこと「電気もついてたし、今年の最後として、いつも通り、与太話の一つでも聞いておこうかなーなんて思ってさ。」
尊「…。」
みこと「何かないの?」
そういうと、西音寺は、片づけをしながら話し始めた。
尊「みこと。『ツキノワグマ』って知ってるか?」
みこと「知ってるわよー。首の下にブーメランみたいな形の白い模様がついている熊でしょ?」
尊「そうだ。じゃあ、『タスマニアデビル』って知ってるか?」
みこと「聞いたことないわね。」
尊「じゃあ、『タスマニア』は?」
みこと「『タスマニア』は聞いたことあるわ。」
みことは少し考えて。こういった。
みこと「『オーストラリア』の近くだっけ?」
尊「そう。『オーストラリア』の本土の南東側にある、南側に向かって、半円から小さめの半円を引いたような形をした島だ。」
みこと「へー。それで?」
尊「『タスマニアデビル』ってのは、『ツキノワグマ』の小さめの体格の熊で、『ツキノワグマ』と同じような、ブーメラン状の白い模様がある。」
みこと「なるほど。それで?」
尊「え?」
みことは少し考えた。
尊「いわば、『ツキノワグマ』は、『丸』だろ?」
みことは頷く。
尊「『タスマニアデビル』は『タスマニア島』なんだ。」
みこと「おー。」
尊は最後に、机の中から、『天眼石』とされる丸い石を取り出し、左の胸ポケットに入れた。
尊「お前もちゃんと、『天眼石』、持ったか?」
みこと「うん。」
尊「さて、帰るか?」
みこと「そうねー。」
そういって、尊とみことは事務所から出て、鍵を閉めた。
一階に降りて、珍しく、二人で帰り道を途中まで歩いて帰った。
引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
別途検討中ではありますが、『小説家になろう』で、『さやそばらすか』名義のものは、これを最後とさせていただきます。
以後、『ことそばらすか』と名称を変更して活動しようと考えております。
以上。
さやそばらすか。