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メモリーズ・マギア  作者: 雨乃白鷺
混沌の章が終わってから!
91/166

番外編7 柊桐花のプロフィール

今回は桐花のプロフィールになります!

これで主人公たちのものは最後になりますね。

それではどうぞ!


 キーンコーンカーンコーン。


 起立、礼!

 よろしくお願いしまーっす!

 着席!


「さあ、様々な情報を授業風形式で露番外編のコーナー! 最後はトウカだよ!」

「満を持して登場ってヤツだね! やっほーみんな見てるー?」

「……いや、分かってたけど。そうも簡単に向こう側を認識可能とは……」

「え? 何かまずかった?」

「い、いやそういうわけじゃないけど……こほんっ! それじゃ改めて説明を! ここでは地の文を黒板、またはパネルのように使っていることを想像してくれれば分かりやすいと思うよ!」

「それじゃ、授業開始っ!」

「ちょ、それ僕の台詞なんですけど!?」



 ~1時限目 自己紹介~


「ほいっと。書き終わったよ!」


【名前】(ひいらぎ) 桐花(とうか)

【性別】女

【誕生日】2月29日

【身長】165cm

【趣味】遊ぶこと! あと音楽鑑賞!

【特技】勘が当たる!


「……普通だ」

「ちょ、最初の言葉がそれ!? もっと他にあるでしょ!」

「そうだなぁ……遊ぶことっていうのは具体的にはどういうことをするんだい?」

「んー、一緒に遊ぶ人によって変わるかなー。恋とは運動とか外での遊びが多くて、紗百合とならゲームが多いね」

「そうなんだ。一人で遊んだりはしないのかい?」

「うーん……一人だと全然楽しくないんだよね。やっぱり寂しいし、みんなで遊ぶのが一番楽しいと思う!」

「それは僕も同感だね。もう一つの音楽鑑賞だけど、どんなジャンルを聴くんだい?」

「これといって拘りは無いかな。邦楽もロックも好きだし、オーケストラみたいな演奏だけのも好きだよ!」

「なるほどなるほど。あとは特技だけど……これはもう言うまでもないかな」

「ちょ、私の数少ない特技をそんなぞんざいに扱う!?」

「決闘祭で存分に発揮されたからねぇ……特に言及する必要ある? って感じだし。そもそもトウカの“勘”って、言ってしまえば感覚器官から得た情報を超高精度シミュレータに入力しているのと同義だからなぁ……」

「だからこそ、だよ! 私の勘をもってすれば、にわか雨だろうと確実に察知して回避出来る!」

「例えがイマイチで凄さがみんなに伝わりにくくない……?」



 ~2時限目 青の魔法少女~



「さて、ここからは魔法の話になるんだけど……トウカ、なんでそんなに目を輝かせているんだい?」

「いやぁ、魔法少女の格好も好きだから。変身すると気分が舞い上がるの!」

「気に入ってもらえたなら何よりさ。それじゃ解説に移ろう!」


「まず、トウカの武器は両手剣! 厚みのある銀色の剣身が特徴的で、見た目的には刀って表現の方が正しいかな? メモリアの装填スロットは二つだよ」

「まさに敵を叩き潰すって感じのサイズが堪らない! 振り回してて楽しいよ!」

「あっぶな!? ちょ、なんで今振り回すの!?」

「あ、ごめん。全く気にしてなかったや。イイ子のみんなは周囲に注意するように!」

「普通はそんな事しないよ……」


「コホン、それでは気を取り直して。魔法少女としての見た目は戦士ってイメージが強いね。敢えて言うなら、装備がレンと似てるってくらいかな?」

「戦闘スタイルが同じ近距離だからかな? それよりも、この腰に付いてるヒラヒラ気になる。タコ足みたいで可愛いからいいけど」

「た、タコ足って……もうちょっといい表現なかったのかい? というか納得はしてるんだね」

「うん! だって飛び跳ねしてるとドレスの裾みたいに回って綺麗だしね。まぁタコ足ってイメージは変わらないけど」

「何にしても、満足しているならこっちとしてもありがたいよ」



 ~3時間目 桐花の魔法~



「さて、ここからはトウカの魔法についてだよ!」


・エンチャント……刀身で魔力を吸収、斬撃威力を強化する。

・ブースト……魔力消費量に応じて強化する。

・ディバイド……対象を二分割する。

・ファンタズム……対象生物が抱く願いを起点とした夢を見せる。

・グラビティ……一定範囲内に重力場を発生させる。


「まずはエンチャント。武器である機械刀に魔力をチャージすることで斬撃威力を強化できる。さらにさらに、外部から魔力を吸収できるっていう特性もあるんだよ!」

「私が一番助かってるのは魔力を斬撃として撃ち出せたり斬撃を延長できることかな。やっぱり攻撃手段が機械刀だけだとキツイものがあるからねー」

「必殺技はマキシマム・インフィニティ。魔力で刀身を拡張し、高威力で目標を薙ぎ払う技だよ。その威力は消費した魔力によって変わるんだ」

「準決勝のシルヴィアちゃんに使った時は大体三割くらいだったかな。やろうと思えばもっと強く撃てるけど、魔力切れで倒れちゃ元も子もないしね」

「そこら辺はしっかり気を付けて運用しなくちゃね。トウカの腕の見せ所だ」


「二つ目はブースト。斬撃威力や身体能力、はたまた視認している他人の能力まで強化できる魔法だよ。でも、トウカはあまり使わないよね?」

「んー、そもそも使う必要があんまりないんだよね。確かにゴリ押し出来るのは強いんだけど、効果を上げようとすると魔力消費が跳ね上がるのが痛い。中途半端に強化するくらいだったら別の魔法にスロット割いた方が良いし。育君みたいに魔力消費一定なら嬉しいんだけどなー」

「トウカの強化は瞬間的な火力っていう面では強力だけど、継続的に使用するには向いていないんだよね。一長一短あるってことだね」


「三つめはディバイド。対象を二分割する魔法で、粘土を真っ二つにするイメージかな。その気になればビルだろうと地面だろうと真っ二つに出来るけど、トウカは機械刀を分割して手数を増やすっていう使い方をしてるね」

「さっきブースト使わないって話になったけど、こっちの方が取り回しやすいからっていう理由があるんだよね。個人的には二刀流の方が慣れてるからさ」

「そういえば、トウカもレンやサユリと一緒に武術をやってるんだったね」

「そうそう。私が二刀流剣術で紗百合が槍術、恋が徒手格闘術をやってたんだよ。だからどうしても二刀流の方が戦いやすいんだ。ま、状況に応じて一刀流の方が良い場合もあるけどね」


「四つ目はファンタズム。対象の生物に対して願いを起点にした夢を見せる精神系統の魔法だよ。夢を見せられた相手の精神は現実世界から乖離し、その間肉体が動かせなくなるんだ。要するに相手を催眠にかけて無防備な状態にする魔法ってことだね」

「願いっていうのは要するにその人が抱いている理想のこと。相当な精神防壁を張っているか強靭な意志の持ち主じゃないと防ぎ切れない……で、合ってる?」

「うん。相手を無力化するっていうことに関しては最高クラスの魔法だね。僕が使う『精神支配(マインド・ジャック)』に並ぶくらい凄い魔法なんだ」

「おー……? うん、凄さが分からん!」

「まぁ、相当に強い魔法ってことを認識しておけばいいよ」

「うん、分かった!」


「最後を飾るのはグラビティ! 後発型特有の飛行可能魔法だよ!」

「意識した範囲の重力を操る、以上っ! 難しいこと考えずに使える私好みの魔法だよ!」

「あはは……。代わりに詳しく解説するけど、この魔法は引力と斥力(せきりょく)を操作してるんだ。これによってトウカは多数分裂させた機械刀を浮かせたり弾丸のように射出したりしてたんだよ」

「おお、そんな仕組みだったんだ。イメージしたらその通りになるからそんなこと考えもしなかったよ」

「まぁ、メモリーズ・マギアは理論面が理解出来なくても魔法が使用できるようになってるからね。どちらかというと扱う感覚(センス)の方が大切だから、トウカの使い方で間違いは無いよ」

「あ、そう? よかった。ただでさえ勉強苦手なのに魔法でも勉強しなきゃいけないって身構えちゃったよ~」

「そこら辺は強要できないからね。……というか、トウカの場合勉強の必要は無いよ。想いのまま力を振るえばいいのさ」

「おっけー! それこそ私の得意分野だよ!」



 ~HRホーム・ルーム



「さぁ、これで一通り終わりになるけどトウカから何かあったりする?」

「特に無し! 楽しかったから満足だよ!」

「よし、それじゃあこれでみんなのプロフィールは終わりだね。次回の番外編からは少し趣向を変えてお送りしていきます!」

「そうなんだ! みんなも楽しみにしててねっ!」

「……うん、もう何も突っ込まないよ僕は。それじゃ、また次回で!」

「チャオー!」


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― 新着の感想 ―
[一言] 当然のようにこちらを認識している桐花さん……流石っす……
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