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メモリーズ・マギア  作者: 雨乃白鷺
混沌の章が終わってから!
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番外編6 柊紗百合のプロフィール

お待たせしました!

サブテラー編も終わり、番外編一発目は紗百合になります!

それではどうぞ!


 キーンコーンカーンコーン。


 きりーつ!

 礼!

 よろしくお願いしまーす!

 ちゃくせーき!


「さあ、様々な情報を授業風形式で露わにしちゃう番外編のコーナー! 懐かしの異次元教室セットからお送りしています!」

「本当に学校みたい! ……それにしても、ベネトってば何処に向かって喋ってるの?」

「そこら辺は気にしなくていいの! さてと、ここで見て頂いてる皆様にご説明を! ここでは地の文を黒板、またはパネルのように使っていることを想像してくれれば分かりやすいと思うよ! それじゃあ久しぶりにいってみよーう!」

「うーん。どこにもカメラとか無いなぁ……」



 ~1時限目 自己紹介~



「ほいっと。書き終わったよ」

「よし。それじゃあ見てみよう!」


【名前】(ひいらぎ) 紗百合(さゆり)

【性別】女

【誕生日】6月1日

【身長】153cm

【趣味】読書、アンティーク集め

【特技】暗記


「身長はイクよりも小さいんだよね。たった一センチしか違わないけど」

「そうなんだよ! それがちょっと悔しかったりするんだよね」

「そこら辺はこれからに期待って感じかな。趣味の読書は分かるけど、このアンティーク集めっていうのは?」

「そんな上等なものじゃないけどね。私が集めてるのはアクセサリーになるような小さいものばっかりだから。種類でいうと、鍵とか歯車に魅力を感じる!」

「なるほどなるほど。ちなみに、サブテラーで何やら買い込んでいたのは?」

「うっ……それはまぁ、物珍しいものがいっぱいありまして。えへへ……」

「収集癖はいいけど、散財はほどほどにね」


「特技にある暗記っていうのはそのままの意味だよね?」

「うん! やっぱり本を読んでも内容を忘れちゃ意味ないと思うんだ! だから頑張って記憶するようにしてたらそのまま暗記するのも得意になったって感じ!」

「なるほど。好きでやっていたことが転じて他にも生かすことできるものになったんだね。読む本に拘りとかってあったりするのかい?」

「うーん、基本は雑食かなぁ。あ! でもファンタジーとか童話は好きだよ! だから魔法が本当にあってびっくりした!」

「元から神秘に対する関心が高かったんだね。それだったら魔法少女に誘ってよかったって思えるよ」



 ~2時限目 黄の魔法少女~


「ここからは魔法の授業だよ! 既に変身は終わらせてもらってるよ」

「うん! 戦闘じゃないのに変身するのもちょっと変なカンジだけどね」

「まぁそこは我慢してもらって。それじゃあ解説に移るよ!」


「まず、サユリの武器は鍵の形をした銀杖! スロットは三つで、レンたちと比べても一番多い数だね」

「すっごく使いやすくて助かってる! 魔法の組み合わせを考えるとお兄ちゃんたちみたいに二つだと一気にカツカツになっちゃうから……」

「そうだね。それに関しては次の時間にでも合わせて話そう。サユリは槍としても使っている節があるよね?」

「それに関しては私が槍術を習っているからだね。そのおかげもあって近距離戦もばっちりだよ!」

「決闘祭でも、その実力は発揮されたね」


「見た目はまさに魔女っ子っていう感じだね。基本はレンたちと変わらないけど、装甲はほぼ無いね。その代わりに装衣が頑丈に編まれていて、装甲と同じだけの効果が期待できるよ。トレードマークは大きな黄色のリボンが付いた帽子だね」

「私としてはこっちの方が魔法使いって感じがして好きだよ! お兄ちゃんたちのは魔法使いっていうよりも戦う者って感じがするから」

「宇宙生物との戦闘を視野に入れたシステムだからね。後発組のサユリとトウカの物は、レンたちのデータを参考に調整が入っているんだ。性能が向上しているのもそのおかげだね」

「なるほど! お兄ちゃんたちには感謝だね!」


「それじゃ、次の時間はお待ちかねの魔法解説だね。頑張って行こー!」

「お、おー?」



 ~3時間目 紗百合の魔法~



「ほいっと。サユリの魔法はこんな感じだよっ!」


・シュート……魔力弾を射出する。

・プロテクション……六枚一組の盾を作成する。随意操作可能。

・チャージ……魔力を圧縮して保存できる。最大六回まで。

・ゲート……空間の二点間を繋ぐ門を創造する。

・フライ……一対象を空中に浮かせる。


「順番にいくよ。まずは紗百合の唯一の攻撃手段であるシュートだね」

「魔力弾を発射して攻撃するシンプルな魔法だよ。でも威力、速度、攻撃軌道なんかは全部自分で設定して使わなくちゃいけないんだ。それだと大変だから、私の場合は威力を一律にして速度と軌道操作だけ変えるようにしてるよ」

「必殺技はエクスセリオン・スマッシャー。圧縮した魔力を解き放つことで繰り出す砲撃だね。後述するチャージと併用することで威力を六段階まで上げることが出来るんだ」

「まぁ、五段階目からは反動が強すぎてまともに使えたもんじゃないんだけどね……。でも、決闘祭の決勝戦では逆に利用してロケットみたいに使ったよ!」

「あれには思わず脱帽したね。まさか砲撃以外で使い道があるとは思わなかったよ」

「えへへ。でしょ?」


「次はプロテクションだね。そのままだと雪の結晶を思わせる盾だけど、六つの双四角錐に分離することが出来るんだ。加えて随意操作可能で、魔力の攻撃なら反射できる特性があるんだ。勿論物理攻撃に対する頑丈さは損なわれていないよ」

「これがもう大変なんだよね。魔力弾を操作しながら盾も操作しなくちゃいけないんだもん。訓練最初の四日は頭の処理追いつかなくて知恵熱出しちゃったし」

「情報の多並行処理は慣れていないヒトにとっては途轍もない負荷になるからね。幸い、紗百合は多並行処理が向いていたからなんとかなったけど、普通ならあそこまで早く上達はしないよ?」

「あー、それは一時期ボードゲームに嵌ってた影響かな? お姉ちゃんと一緒にチェスと将棋を同時指しとかしてたから」

「……僕が言うのもあれだけど、サユリって意外と変人さん?」

「ちょ、魔法の住人にそんなこと言われたくないんだけど!?」


「三つ目はチャージ。杖に用意されたストレージに魔力を圧縮蓄積することが可能だよ。蓄積可能回数は六回までで、それ以上は使用不可能。シュートと合わせて開放することで砲撃も出来たりできるんだけど、最も重要なのはメモリア・ブレイクに連結使用することで砲撃の威力を極限まで高めることが出来ることだね」

「散弾で牽制したところを一気にドカン! って感じで使うのが一番多いかな。圧縮した魔力は通常の魔力消費よりも力が大きいから使い得なのもいいよね。それでもスロットを一枠使う事には変わらないから注意は必要だけど」

「気を付けることといえば、チャージしている途中でスロットからメモリアが弾き出されると蓄積していた魔力も無くなってしまう。使うタイミングもなかなか気を遣う魔法だね」


「四つ目はゲート。空間同士を繋ぐ門を創る魔法だよ。サユリ自身が移動するのは勿論、攻撃を転移させることで意表を突くなんてことも出来るね!」

「その代わり、距離を伸ばせば伸ばすほど魔力消費が跳ね上がるんだけどね。だから基本的に長距離では使用しないかな。でも、相手の認識外から攻撃できるっていうのは魅力的だよね」

「それが上手く作用したのが決勝だよね。まさに流れ星って感じの攻撃だったよ!」

「ありがと! もっと練習して、更に上手に使えるようになりたい魔法だね」


「そして最後はフライ! 後発型の目玉である飛行魔法の一つだよ! サユリの場合は浮力を操作することで物を浮かせることが出来るんだ!」

「決闘祭ではルールで飛ぶことは出来なかったけど、その性能を活かして杖を浮かせて手元に戻したんだ。今度は空も飛んでみたいなっ!」

「やっぱり折角の魔法だからね。その性能を十全に発揮したい気持ちは分かるよ」


「それじゃ、一度ここまで出てきたサユリの魔法を分類化するよ!」


・攻撃系……シュート

・防御系……プロテクション

・特殊系……チャージ、ゲート、フライ


「割合は攻撃一、防御一、特殊が三。イクと同じだね」

「攻撃に使える魔法が多いから意識してなかったけど、分類ではそうなるんだね。確かに攻撃手段っていえばそこまで多くないや」

「サユリは典型的な砲撃型魔法使いなんだよね。シンプルだからこそ使い手の技量が如実に表れるから、魔法に関しては修練あるのみだよ!」

「その為にも並行処理の練習をもっとやらないとね! でも、ゲートとか特殊な魔法もあるからなぁ……もっと上手い使い方を研究しないと」

「そうだね。サユリは槍術も身に着けてるからそっち方面でのアプローチもいいかもしれない。何にせよ、サユリの力量はこれからの努力にかかってるからね!」

「うん! 一生懸命頑張るよ!」



 ~HRホーム・ルーム



「さて、そんなこんなで今回は終わりになるけど、サユリからは何かある?」

「そんな大それたことでも無いんだけど、やっぱり決勝で追加魔法を使えなかったのが悔しい! あれ以来透明なカードがケースにあるだけなんだもん! でもルルちゃん相手にメモリアを入れ替える余裕なんて無かったし……」

「そればっかりは残念としか言えないかな……。でも、何かの切っ掛けがあればレンみたいにいつでも使えるようになるかもしれないよ?」

「その切っ掛けが分からないんだよー! 瞑想とかしてみても何も反応なし! うぅ、私の新しい魔法、この眼で見て体験したかった……」

「あ、あはは……それじゃあ今回の授業はおしまい! 次回はトウカだよー!」

「うぉー! こうなったら魔法の特訓だー!」

「ちょ、サユリ!? ここで砲撃なんか使ったら――あっ」


読んでいただきありがとうございました!

次回は内容通り桐花のプロフィールになるのでお楽しみに!


それとは別に、この場を借りて皆様にお知らせを。

以前よりやってはいたのですが、章が終わった節目という事で本編の内容を本格的に加筆修正しようと考えています。


最初の頃はローマ数字表記でやっていたのですが、自分で見返してみて違和感が酷く今では漢数字を使用するようにしています。

こういったプロフィール紹介の際は見やすさも兼ねてローマ数字を使用しますが、本編ではこれからも漢数字を使用していきたいと思います。


読者の皆様に不便な思いをさせるかもしれませんが、どうか承知のほどをお願いします。

それでは、また次回でお会いしましょう!





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[一言] ベネト……惜しい人を亡くした……(`・ω・´)ゝ
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