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メモリーズ・マギア  作者: 雨乃白鷺
始まりの章 キミの想いが魔法になる
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第21話 臨界突破

第21話、ラストスパートです。


「地球が、終わる? ……な、何かの冗談、ですよね?」

「残念だけど冗談じゃないよ。本当の話だ」


 無情なまでに冷静な声が空間を支配する。

 しかしそんな中、恋だけはその空気に呑まれていなかった。


「ベネト、もう少し詳しく教えてくれ」

「ああ、それはいいんだけど――みんな、防御!」


 ベネトの叫び声に彼が見る方向に視線を移す。

 遥か遠くに聳え立つ大樹――アルカエスの花が金属反射のように煌めいた数秒後、恋たちが居る場所に眩い光線が幾つも襲い掛かる。

 爆ぜた風が周囲に吹き荒れる。舞い散る砂埃が晴れれば、そこには無事な三人の姿が。


「ッ、大丈夫か!?」

「……私は大丈夫」

「ボクもベネトさんも大丈夫です!」


 恋は盾を構えたまま振り向き声を上げる。葵は自身で作った防御壁の背後に、育とベネトはドーム型の防御壁の中でそれぞれやり過ごしていた。

 エノ・ケーラッドが居た場所へと視線を移せば先ほどの攻撃が彼の元にも降り注いでいたらしい。その証拠に彼の周囲が削られていた。


「……なるほど、まだ揺れておるのか」


 エノは手に持つ杖を振ると魔法によって作り出された防御壁を消した後地面に先端を当てカツンと鳴らせば次の瞬間にはアルカエス樹、その真下にその姿を現す。そしてその杖を大樹へ突き刺せば互いが引き合うように結合した。


「ぐ……っ、やはり、負担が大きいか……ッ」


 彼の口から赤い液体が零れその足元に小さな斑点を作る。アルカエスはその幹から繊維を伸ばし杖を伝って彼の腕を取り込んでいき、肩口まで侵食したところで停止すると同時にアルカエスの花は魔力の光を発し始めた途端開花が加速していく。

 そして今現在、アルカエスの花は天を衝くその枝の1割ほどを埋め尽くしていたその光景にベネトたちは顔を歪めた。


「みんな、急いで樹の根本に向かって!」

「わかった! 葵、育、行くぞ!」


 遥か遠くに悠然と構える大樹に向かって走り始めたと同時に再びアルカエスの樹の枝からレーザーが放たれたのに対し、三人は縦に一直線に並ぶと先頭を駆ける恋が盾を構え迫り来る極光を逸らす。


「簡単に説明するよ! アルカエスの花は根付いた星に存在する全ての生物に催眠幻術をかけてしまう植物だ! だけど、今回のは少しばかり違う!」

「違う!? なんか言ってることおかしくないですか!?」


 先ほどされた説明をひっくり返したベネトに対して育の言葉が響く。そんな言葉にベネトは申し訳なさそうな表情を浮かべた。


「さっき言ったのはあくまでアルカエスが咲いたときの結果! 今回エノ・ケーラッドがやってるのはその特性を悪用したものだ!」

「……悪用って、具体的には?」


 迫り来る極光に向かって時折矢を放つ葵は怪訝そうに問いかける。それに対しても即座に答えが返ってきた。


「あの花がもたらす催眠は“掛かった生物自身が望む夢を見せる”っていうもの! そのままでも凶悪だけど、一番問題なのは知性生命体があの花に取り込まれていることだ!」


 ベネトの視線は未だ遠くにある大樹、その幹に埋め込まれている黒髪の人間に向けらる。


「“誰もが望む夢”っていう本来なら無機質なそれが、“取り込まれた生物が望んだ夢”に変わるんだ! つまり無差別だった催眠に指向性が与えられるってわけ! 今は樹に取り込まれているあの桐花って少女の望む夢が広がろうとしてるんだけど!」


 恋の盾とレーザーがぶつかる音が響く中、彼の言葉が続けられる。 


「これはあくまで予想だけど、エノ・ケーラッドがやろうとしてるのはアルカエスが星に根付くことを利用した世界の上書きだ!」

「……世界の、上書き?」


 レーザーの行く先を逸らす防御壁を設置しながら話を聞いていた葵が困惑の声を漏らす。その表情は相変わらずの無表情さだったが心なしか困惑の色が浮かんでいるがそんな彼女に肯定の意を示しながらベネトが口を開く。


「アルカエスが根付いた星は乗っ取られ、()()()()()()()()()()()()()()! 催眠なんてものは星を乗っ取るまでに外敵から身を守るための防衛能力でしかない!」


 風を切る音の中に、彼の声が木霊する。


「まあ最終的にどうなるかだけど。アルカエスに“指向性の夢”なんてものを与えて花が咲き切ったが最後、あの花が根付いた星にその夢が現実のものとして反映されてしまうってこと!」


 ベネトの言葉に効いていた全員が目を剥く。

 現実と夢の境界が歪む。つまり夢で望んだことが現実の出来事として反映されてしまうということである。


 ――例えばの話をしよう。

 この指向性のある夢の内容が、“男が存在しない世界”なんてものだったとする。

 荒唐無稽で誰もが冗談だと笑うような夢だが、ベネトが言っているのはつまり、アルカエスが花開いた時そんな空想が現実のものとなってしまうということだ。

 女性だけの世界が出来上がってしまうのか、はたまた男が必要とならないように生物全てが無性生殖できるようになるのかは分からないが、男――すなわち雄が存在しない世界が出来上がってしまう。

 そんな途轍もないことが今、この地球で起ころうとしているのだ。


「まあ、エノ・ケーラッドはあの少女の夢に干渉して彼自身の望むことをしようとしてるみたいだけどね! 彼女はいわゆるアルカエスの花と相性のいい苗床兼間接制御装置ってところかな!」

「なあベネト、お前なんでそんなに詳しいんだ?」


 その指摘はもっともで、彼は敵の目的を具体的に語っている。そんな存在を疑ってしまうのは仕方のないことだろう。

 後ろを走る葵と育の視線がベネトに向けられる中、彼は目を細めながら口を開く。


「数多くの魔法研究を手掛けていたエノ・ケーラッドだけど、その中でも熱心に研究していたのが“夢や願いが現実に及ぼす影響について”っていうテーマでね。その中でも御伽話に出てくるアルカエスの花には熱心に調べていたのを思い出したんだ」


 ベネトは懐かしむような表情を浮かべる。


「それに、僕はその研究の手伝いをしていた時期があった。だからあの人のしようとしていることが死ぬ気で止めなくちゃいけない事だって分かる。……でもまさか、御伽噺の中でしかなかった植物を探し出してくるなんて思わなかったけど」


 彼の瞼が一度閉じて再び開かれた。

 燃えるような真紅の瞳にも拘らず、そこには恐ろしく冷たい感情が宿っているように感じられる。


「さて、そんなこんなでこの話はおしまい! ここからは僕たちの勝利条件だ!」


 張り詰めていた空気が霧散するとベネトはいつもの調子を取り戻す。三人もこれ以上は問い詰めることは無く彼の言葉に対して静かにに耳を傾けた。


「一つ、苗床になっている少女、桐花の救出! 彼女を樹から切り離せば苗床を失ったアルカエスは指向性のある夢を失う! まあ今の彼女は魂だけの状態だから、これは僕の担当!」


 翼の先端を指のように立てるベネト。


「二つ、アルカエスの花の討伐! あれそのものを何とかしない限り結局地球は乗っ取られる! タイムリミットは勿論、花が咲き切るまでだ!」

「でも、あんなバカみたいに大きい樹をどうやって倒すんですか!?」


 育の悲痛な声が響く。

 その言葉の通り、今彼らが目指している目標は宇宙にまでその枝を伸ばす樹。幹の太さも尋常なものではなく、その壮大さから感じる神々しさもありとてもではないが敵う気がしない。

 しかし育の言葉に対してベネトは首を横に振った。


「伝説の存在とは言うけど、あれも今を生きている生物に変わりはない! 樹を丸ごと伐採するか、生命維持に必要な核を破壊すれば崩壊する筈だ!」

「かなり無茶を言うな! でも、先ずはこっちの無茶を通さないことには始まらないぞ!」


 盾を構えながら走る恋が吠える。

 走り出した地点からアルカエスの樹まで既に半分ほどまで進んだがそれに伴って敵の攻撃が激化し、攻撃を捌くことに重点が置かれてしまって最初より全くと言っていいほど前進できずにいた。しかもその枝へと視線を向ければ開花状況が3割強にまで進んでしまっている。

 焦りを見せる中でも着実に進む中、ふとレーザー攻撃が止む。一気に前進していく恋たちだったが、地面が揺れ響き始めた。

 大地を割って現れたのはエノ・ケーラッドが操っていた樹根。しかしその規模は段違いで、数にして五〇を優に超える。

 それでも止まる訳にはいかない。今までの戦闘経験を活かし、大樹に向かって着実に進み続ける。

 そこに再び放たれる光の柱。なんとか回避するも、恋たちは分断されてしまった。


「葵、育!」

「……! 駄目、後ろッ!!」


 助けに向かおうと振り向いた恋だったが、その背後から迫る脅威に葵が叫ぶ。

 言葉は届かず、彼の死角から大樹の根が鞭のように振るわれると鈍い音と共に炸裂した。


「が……ッ」

「ごぼ……ッ」


 吹き飛ばされた彼らは浮き出た巨大な根に叩きつけられ、その体が地に落ちる。

 ベネトは一切の動きを停止。当たりどころが悪かったのか、ぴくりと動く気配も見せない。咄嗟に恋を庇ったがゆえの負傷だった。

 そんな助けられた恋もなんとか立ち上がろうと力を込めているが、一向に叶う気配は無い。まるでアリジゴクの巣に落ちた蟻のように、藻掻いても何も変わらない。

 足掻く足元から(つた)のような根が幾つも現れ纏わりつく。魔法を発動させてもなお拘束から抜け出すことは出来なかった。


「レンちゃんッ!!」

「恋先輩! くそ、退けっ!」


 救援に向かおうとする葵と育だったが新たな根が幾つも現れ行く手を阻む。

 何度も何度も貫き、切り裂く。

 しかし二人が処理した傍からそれと同じ数の根が再び現れ、その足を進ませない。


「駄目、駄目……ッ」


 まるで泣きかけの子供のような表情を浮かべる葵。伸ばされたその手は届かない。

 静かに恋の瞳が閉じられ、彼の体は完全に飲み込まれた。





 ふわふわと軽い感覚がするのに、ずっしりと重い感覚が体を包む。

 浮いているような感覚がするのに、沈んでいくような感覚がする。

 ――ノイズが走る音がした。


「……ここ、は……?」


 ゆっくりと瞼を開く。

 辺りを見渡しても、何もない白い空間が広がるだけ。

 ――――ノイズが走る。



『なあ、――は将来の夢ってもうあったりするのか?』

『突然どうしたの?』

『いや、少し気になってな』

『あ、わたしも気になる!』


 二人の大人と二人の子供が食卓を囲んでいた。


『うーん……あ! ―――みたいに、カッコいい男になりたい!』

『……この野郎! 嬉しいこと言ってくれるなぁ!!』

『わー! 揺れるからやめてー!?』

『おおー、――に―――んカッコいいな! じゃあわたしは、――に―――んのお嫁さんになりたい!』

『あらあら――ったら――のこと大好きなのね』

『うん! ――に―――んのこと大好き!』


 机を挟んで交わされる会話。

 そこには笑顔が溢れていた。

 ――――ノイズが走る。



『……………………、』


 音が鳴る。

 音が鳴る。

 音が鳴る。


 四つの塊が転がっている。

 その全てが、赤色に染まっていた。 

 ――――ノイズが走る。



『――わたしを見つけて?』


 期待も、不安も、希望も、絶望も、何もない声で白い少女は謳う。

 その瞳には、星空が渦巻いていた。

 ――――ノイズが走る。



『……見つけた』

『――アハッ、見つかっちゃった』


 雨が地を打つ音だけが響く公園。

 少年の瞳は、真紅に染まっていた。

 少女の瞳は、翡翠に染まっていた。

 少年に手を引かれた少女の口元は、三日月に歪んでいた。

 ――――ノイズが、走る。



「…………、」


 静寂だけが存在する白い空間。

 視線を下へと向ければ、白い服を身に纏った少年がこちらを見ていた。


「……思い出した?」


 小さく頷き、少年へと近付くと同じ目線の高さになるよう膝を付く。

 自身の目に映るその瞳は燃えるような真紅色だった。


「ねぇ、忘れちゃだめだよ」


 ゆっくりと腕を振り上げ――


「キミは」


 振り下ろす――


「苦しむために生きてるんだから」


 視界の全てが赤色に濡れて、燃え上がる。

 ――何かが、割れる音がした。





 恋が根に取り込まれて直ぐ、根の群は葵たちに狙いを定める。俯いていた二人を囲むように動いていたそれは…突如弾け飛んだ。

 そこから糸が伸びると地に伏していたベネトの身体を優しく包み二人の元へと運ばれる。


「……また、私は何も出来ないの?」


 か細く紡がれる言葉。

 しかしそれを発した少女には、憤怒の炎が盛っていた。


「……私は、私が許せない」


 新しく現れた根が揺らめき彼らへと襲い掛かろうとしたその瞬間一方は葵から発せられた矢によって破砕され、もう一方は育の糸によって切り刻まれていた。


「肝心な時ばかり……何も出来ない私がッ!」


 葵の叫びを皮切りに次々と根が押し寄せるがその悉くが二人の攻撃によって退けられ、新しく生え始めていた根も生え終わる前に根元から断たれていた。

 根が蠢く音、矢が放たれる音、糸が空気を裂く音、戦闘が織りなす様々な音がその空間に入り乱れる。

 一心不乱に矢を放つ葵と糸を操る育、二人の体は大量の魔力光を発していることからその感情から魔法の威力がいつもより上昇している。


 しかしそれでも足りない。


 初めは押されていた樹の根だったが暫くするとその勢いが増し次第に膠着状態になるとそのまま数の暴力で押し潰さんと一斉に襲い掛かろうとしたその瞬間、鈍い打撃音が空気を震わせたことでその攻撃が中断される。

 そして一定の間隔で何度も鳴っていたソレがひと際大きくなった時、根が泡立ったように膨れ上がったかと思えば弾け、発生した爆風によって二人の周りを囲んでいた樹の根が全て塵に帰る。

 そこには、赤い魔法少女の姿があった。


「レンちゃんッ!」

「恋先輩! よかったぁぁぁ!」

「――ごめん、心配かけた」


 恋は駆け寄ってきた葵と育に笑顔を向けた後、倒れていたベネトがゆっくりと起き上がった。


「う……」

「ベネトさん、大丈夫ですか!?」

「みんなが、頑張ってるんだ……僕も頑張らないと、でしょ……!」


 今のベネトはかなり怪我が目立つ状態であり、そこは看過できるものではなかった。

 そこで育は『コネクト』の魔法を発動させベネトと自身を繋ぐと魔力を幾らか送る。その魔力を使ってベネトは自身に治癒魔法を発動させれば身体に刻まれていた傷は気にならない程のものとなった。


「ふぅ……ありがとう育、助かったよ」

「これくらいどうってことないです! それより……」


 再び彼らを囲むように根の群が生え、恋たちは互いに背を合わせる。


「……このままだとジリ貧」

「それなら、やることは一つ」


 葵の質問に答えた恋の顔には――不敵な笑み。


「正面突破、だ」





 アルカエスの花の樹、その根元。自身の腕を埋め込んだエノ・ケーラッドはその枝に咲く花を眺め計画の進行を確認していた。

 だがそれは突如起きた爆発音によって遮られる。

その方角を見れば巨大な爆弾が爆発したのかと思うほどの粉塵が舞っていたが、それ以外は特に異常もない。

 しかしその地点から異変を探るため周囲を見渡し――その目を見開く。彼の視線の先には魔法少女三人とベネトが金属光沢の輝く板にしがみ付きながら空を飛ぶ姿だった。


「いやー考えたね! 育のコンストラクトで大きな物体を作ってそれをロックで固定、そこに全力で攻撃を加えることで超特急の乗り物の出来上がりか! でも正直、二度目は勘弁かな!!」

「でも、意表は突けた! このまま突っ込むぞ!」


 必死の形相で吹き飛ぶ金属板にしがみつく恋たち。その速度もあって花から放たれるレーザーを掻い潜り見事、その樹の根元へと着地した。

 そんな恋たちを待っていたとばかりに地面が突如大きな揺れに襲われる。地面だと思っていたそこは、もはや樹の根そのものだったのだ。つまり今、恋たちは敵の掌の上にいるも同義である。


 触手のように不規則に襲いかかる樹の根と真上から降り注ぐレーザーを捌く恋たち。しかしどうしても物量には敵わず徐々に押され始める。そして樹の根による叩きつけ攻撃を受け止めたその瞬間、現在開いている花が一斉に輝けば極大の光線が彼らを襲った。


「……結局は届かぬのよ。この“夢幻”には」


 爆音を響かせ土煙が上がった場所を見据える。樹の根は獲物を貪るように蠢いていた。

 エノ・ケーラッドは視線を樹の花咲せる枝に移す。それはまるで遠き日を垣間見るようなものだったが、直ぐに思考を現在に戻した。


「七割を突破したか」


 花の様子と自身の腕から伝わる情報を照らし合わせる。このまま行けば一〇数分程でこの地球という惑星は夢幻へ誘われると予測を立てた。


「ようやく……主の願いを叶えることが出来る」


 言葉が空気を小さく震わせ、静かな極彩色の世界へ静かに響き渡る。

 ――その時、風が流れた。

 初めは何とも思わなかった。しかしその風がまるで意志を持ったかのように動くそれは最早異常と言っても差し支えなく、その気配がする場所へと視線を向けた。


「なんだ……何が起こっている!?」


 そこにあったのは恋と葵と育、魔法少女三人の姿。

 しかしそれはあり得ないもの。

 恋たちは糸で吊るされている訳でもなく、あるがまま宙に浮いていたのだ。


「……魔法少女になった時に願ったんだ。なりたい自分、自分が望んだ自分になるんだって」

Safety(安全機構), Release(全解除)


 機械音声と共に彼らに装着される機械装備が忙しなく動く。それはまるで今この瞬間に、装備を新たに作り出しているようにも見える。

 そこにアルカエスの花が光ると何本ものレーザーが射出されれ爆風が巻き起こった。


「だからこそ、他者を食い物にしてでも願いを叶えようとするお前には……」


 突風が巻き起こり宙に舞っていた煙が晴れる。

 其処には変わらず無傷の三人の姿。

 そして――


「絶対に、負けられないんだアァァァッ!!」

LIMIT OVER(臨界突破)


 ――現れたのは、翼。

 星の如く煌めくアルカエスの花に負けない、月のように淡く輝く翼だった。


ここまで読んでくださりありがとうございます!

さあ次話はいよいよ最終話、地球の存亡をかけた最終決戦です!

拙いながらも頑張りますので応援のほどよろしくお願いします!


今回は後書きが短くなりますがこれまで!

主人公たちの雄姿をお楽しみに!

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