表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チート勇者も楽じゃない。。  作者: 小仲酔太
第3章 旅は道連れ、よは明けやらで
55/160

設定集 エリモ砂漠に生きるものたち

 エリモ砂漠。メラン王国領ピュロス地方の南端にある過酷な乾燥地帯。かつては砂漠の北東のオアシスに栄えていた聖都ペトラの自治区だったが、メラン暦52年、突如ペトラは滅亡して以来、実質統治を放棄されていた。それでもオアシス都市クレーネや遊牧民の集落のいくつかは存続しており、過酷な環境でも強く生きる人々の生活を見ることができる。冒険者ギルドが存在しないため、近隣のポエトロギルド、キラーザギルドから遠征という形で向かうことが多いだろう。貴重な植物や魔物の素材が豊富に取れるので是非一度足を運んでみてほしい。

ーーー出展:『冒険者のススメ』




◯オアシス都市(オアシスの町)クレーネの住人


町長アブドゥル・クレイン 58歳・ヒューマン・男

 クレーネの町の町長を務めているが、元は町を訪れる人に様々なものを売っていた商人。お金にはがめつい面もあるが、元は有料だったオアシスの水を無料にした実績もある。ティップに騙されて町を乗っ取られかけているが、生きるためにはそれもやむなしと覚悟を決めている。


神父ターヒル 47歳・男・オプリアンスロープ・アンティロピ

 クレーネの町の教会の神父。病気がちであまり人前に出てこない。かつては遊牧民に捨てられた孤児だったが、この教会で育てられ、その恩に報いるため神父となった。クレーネの行く末を思い寝ながらでも祈りの言葉を唱えている凄い人。


修道女(シスター)イマン・クレイン 29歳・女・ヒューマン

 クレーネの町の教会にいるシスター。実は町長アブドゥルの娘。ピュロス地方で商人をしている弟もいる。毎日この砂漠に生きる者と父のために祈り続けている。




◯元聖都ペトラの住人


長老ゼルダ 22歳・女・ライカンスロープ・アローペークス

 砂漠の聖都ペトラの生き残りで、5年前に聖都が滅ぼされて以来長老となり、聖都復活を目指している。かつては巫女として踊りを神に奉納する役目を負っており、聖都復活に必要な豊穣の祈り「太陽の踊り」の継承者。金髪に大きな耳、大人になっても少女のような見た目は種族の特徴であるが、中でもゼルダは小柄、小顔な方である。


ワンダ  享年14歳・女・ライカンスロープ・アローペークス

 ゼルダの妹。5年前に奴隷狩りの襲撃に遭い、逃げる途中で鉄砲水に流され溺死。直前にゼルダと喧嘩してしまい、ゼルダもその事をずっと気に病んでいる。


戦士ファム 17歳・男・ドディアンスロープ・クネーリ

 砂漠の聖都ペトラの生き残り。アルタイルによる襲撃当時は見習い戦士だったが、その実力を買われてゼルダの護衛として同行し、姿を隠して生き延びた。戦いに参加できなかったことを悔やんでいる。テオンとの手合わせで歯が立たなかったことも気にしている。


宿屋ネクベト 49歳・女・アレクトリデウス・ペルクノプトル

 エリモ砂漠の北の端で宿屋を営む女主人。10年前までは聖都ペトラに店を構えていた。聖都復活に必要な鎮魂の調べ「大地の歌」を継承したもの。既に歌い手は引退しているが、その歌声は健在。鳥の声を聞いて、砂漠で起こることは大体把握している。




◯エリモ砂漠の遊牧民


ミミ 14歳・女・ドディアンスロープ・クネーリ

 エリモ砂漠の北側で遊牧を営んでいた集落の元気娘。褐色の耳に茶髪のショートカット、小麦色の肌をしている。アルタイルの襲撃で仲間のほとんどはアウルム帝国へ連れていかれてしまった。落ち込んでいたところをゼルダに励まされて以来行動を共にしている。


マール 17歳・女・ドディアンスロープ・クネーリ

 ミミと同じ集落の無口な娘。引きこもりがちだったためか色白でネズミ色の耳が銀髪から覗いている。テオンたちとアルタイルが戦ったときテオンとララの傍にいたのだが、存在感が無さすぎて二人には忘れ去られてしまった。実はファムといい感じ。


アデル 23歳・男・アイルーロス

 砂漠の遊牧民アレーナの生き残り。砂を自由に移動できる毛皮のブーツを伝統的に着用し、足跡を残さず砂漠を歩ける。勇敢な剣士の青年であったが、ティップの策略にはまり集落を滅ぼされてしまう。ゼルダ同様、大人になっても少年のような見た目をしている。


カタリフ 33歳・女・オプリアンスロープ・カミラ

 砂漠の遊牧民カミラの生き残り。ゼルダやミミたちと一緒にアウルム帝国から逃げてきた戦争難民だったが、プルース三兄妹に捕まって再びアウルム帝国に送られた。現在オプリアンスロープ・カミラの生き残りは、彼女を含めて世界にたった4人しかいない。




◯その他


バートン 35歳・男・オプリアンスロープ・ミノタウロス

 ゼルダやミミたちと一緒に逃げてきたアウルム帝国の奴隷。強靭な体躯を生かして農作業に従事していた。土魔法による農業の効率化を得意としており、多少水属性も扱える。ゼルダの案で発動した流砂の罠が正式に大規模魔法としてレベルシステムに登録された。


ハフマン 38歳・男・オプリアンスロープ・ミノタウロス

 ゼルダやミミたちと一緒に逃げてきたアウルム帝国の奴隷で、クレーネの町でプルース三兄妹の襲撃からゼルダたちを庇って捕まり、カタリフと一緒に帝国に送還された。土魔法が使えるが、畑の土を柔らかくする程度のことしかできない。


メルー 28歳・男・オプリアンスロープ・クリオス

 ゼルダやミミたちと一緒に逃げてきたアウルム帝国の奴隷。バートンほどではないが土魔法の適正がある。帝国では毛織物の工場に勤めており、手先が器用。機織りのほか、手編みや裁縫、刺繍などもお手の物だが、ミシンだけは音が怖くて苦手である。


ジェイク 24歳・男・ライカンスロープ

 アウルム帝国軍の兵士だが、カクト地方に来てからほとんどティップの私兵に成り下がっていた。奴隷狩りが連れてきた者を人身売買の市場まで運ぶ役に就いていたが、姫騎士スフィアの襲撃に際してゼルダたちを逃がし、自身もそのまま混乱に乗じて逃げ出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7fx2fj94k3jzaqwl2la93kf5cg2g_4u5_p0_b4_1
ESN大賞
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ