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古の神殿 その3

魔獣とは

「ヴォォォォォォ」


 馬車の荷台から降りた先ではすでに戦闘が始まっていた。

 黒い猪みたいだが、尋常ではない大きさだ。


「ぐっ! ’火炎ヴェノ’」


 一人の魔人族が魔法を放っていた。

 赤い魔法力マナで描かれた魔法陣から火の塊が魔獣にむけて放たれた。


「グヴォォォ」


 魔獣は火炎にむけて黒い風を放った。


「くそ! あいつブレスまで放ちやがる! 災害ボルニカ級か?」


 魔人族の青年は、悪態をついた。


「加勢するわ!」


 愛子が魔人族の青年に声をかけた。


「なっ! 神人族!? なぜ神人族が…」


 青年は愛子に驚きと畏怖のまなざしを向けた。


「私はアイコ。 神人族ではないわ! あなたは魔法師ソーサラーなの? それよりアイツを何とかしないと」


 愛子が青年に告げた。

 青年はハッとした表情になり目線を魔獣に向けた。


「俺はガイン。 俺は魔法師ソーサラーではないんだ。 それにあいつは俺の火炎魔法程度ではダメージを与えることもできないみたいだ!! おそらく災害ボルニカ級の魔獣だ」


 そう聞くと愛子は深い呼吸を行い義足に意識を向けた。

 そして走り出した。


「わかったわ。私が近接格闘をしかけてみるわ! ”闇脚グルド”」


―――ガシャ!フィィィィン!――― 


 義足のふくらはぎが縦にわれて廃熱口スラスターが現れた。

 スラスターから空気が吐き出され、愛子がさらに加速した。


―――ヒュ! ガギィィィンン―――


「グモモモォォォ」


 魔獣のこめかみに愛子が加速のスピードそのままに回し蹴りを放った。

 しかし、魔獣の分厚い皮膚に阻まれた。


「くっ! 面の皮が厚いわね」


 愛子が悪態をついて、バックステップで後ろに下がった。


「ウチの出番やな!?」


 ルイカが杖を構えてそこに立っていた。

いつも読んでくださりありがとうござます。

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