精霊のダンジョン その1
イセが病んでます
道に出ると、愛子とルイカとガストロームは馬車に乗ってイゼルに向かった。
「イゼルから、少し行くとダンジョンの目印となる木があるの。 その樹の近くで精霊に連絡するからね」
愛子はガストロームに伝えた。
「おっけ~す。 カワイ子ちゃん! それにしても精霊かぁ。 どんな子なんだろうね。 楽しみだなぁ」
「ガストロームさん? お仕事ですからね…間違っても精霊に手を出しちゃだめですよ」
「ふっ アイコさん。 私はね目の前に居る女性が困っていると全力でお助けしたいんです。 精神的にも肉体的にも」
そう愛子に告げるとガストロームはキラキラとした瞳で愛子を見つめた。
そして日が暮れるころ、イゼルの街に近づいたところで愛子が声を上げた。
「あっ! すいません。 ここでおります」
愛子が告げると馬車の番頭はいった。
「いいのかい? もう夜になるよ?」
「はい! いいんです。 ほらガストロームさん、ルイカちゃん降りるよ」
「「は~い」」
そう告げると3人は馬車から降りた。
そして樹の近くに行くと愛子は腕の魔道具に向けて話した。
「精霊、ついたわよ」
「あ…アイコさ~~~~ん」
愛子の魔道具から声が聞こえた。 鳴き声だ。
「イセ、助っ人つれてきたわよ」
「本当ですかぁ~ありがとうございます!! いまから転移させますので、気を付けてくださいね」
精霊は力無い笑顔でサムズアップをした。
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