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クライクラスト商会にて その7

チャラ男出現

―――ピィ~―――


「ん? なんだ朝か。 はぁあ」


「アイコさん、起きるの遅いんちゃう?」


 愛子が瞼を擦ると、ルイカが支度を済まして立っていた。


「今日はヴィスタ城に行くんやろ? いまもう日が昇って結構たつで」


「やばい! やばいわ! 二コラさんから途中イセのダンジョンに人を連れていくの頼まれてたんだった!」


 そういうと愛子はベッドから飛び起きて服を着替えた。

 水瓶から水をたらいに移して顔を洗うとルイカを連れて執務室にいそいだ。


「ごめんなさい! 二コラさん! 昨日言われてた事なんだけど」


「…アイコさん…遅いです。 まぁ依頼を忘れていないだけ良しとしましょう。 こいつを連れて行ってほしいんですよ」


 そうニコラが告げると指をパチンと鳴らした。


―――キィ~―――


 「ち~す! 失礼しまっす。 おーかわいこちゃんじゃないですか! もう~二コラさんこういうことは早く教えてくれないと」


 奥の扉からはチャラ男が現れた。

 愛子とルイカは引き気味だ。


「…あの二コラさん」


「…皆までいうな。 こいつは困難だが、実務は優秀なんだよ…実務は」


「もう二コラさん、もって褒めてくれていいんすよ?」


「だれも褒めてねぇわ!!」


 二コラが額に青筋を立てて告げた。


「とにかくこいつを厄介バラ…ごほん! 精霊イセのサポートをさせたいんだ。 こんな奴だが企画運営能力は高いんだよ。 きっとバランスの良い魅力的なダンジョンに出来るはずだ」


 二コラがそう告げると、男は姿勢を正して愛子とルイカに向かってまじめな顔をした。


「では、改めまして ガストローム・バイツァです。 お嬢様こんな私ですが、道中よろしくお願い致します」


 まじめな顔でガストロームは告げた。


「…なんかホスト見たい」


 愛子はつぶやいた。


「なんか信用できへんけど…まぁ精霊イセがどう思うかだし…はやく行こうや」


「…しかたない。 ガストロームさん、今から出るけど用意できてる?」


「おっけ~す。 よろ~」


「「軽いなぁ!!」」


 ルイカは愛子を促した。

 しぶしぶながら愛子はガストロームを連れてルイカと一緒にクライクラスト商会を旅立った。



いつも読んでくださりありがとうござます。

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