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クライクラスト商会にて その4

ニコラの苦悩…

「えっ? 聞きたいことって?」


 そう告げる二コラは力無く笑い告げた。


「精霊のイセさん?だっけ、ダンジョンの運営で少し苦労してるって報告がきてね…アイコ君…君らはダンジョンで戦った敵のことを覚えているかい?」


「ええ…忘れるわけないわ。 あの骸骨武者ボーンジェネラル軟体魔物オクトーパの事だもの」


「そう、それなんだよ。 君らは一体どんなレベルの魔物と戦ったと思っているんだい?」


「それは……」


 愛子は思い返した。

 ダンジョンの魔物は強かった。アイコでさえも


「そう…ダンジョンの魔物が強すぎるんだよ…」


「たしかにボスは強い魔物が多かったですよ。 でもフロアに居る骸骨兵スケルトンはそれほど強くなかった気がするんですけど…」


「アイコ君…君の強くないってどの程度だと考えているんだい? あの骸骨兵スケルトンは冒険者のレベルで言えばEクラスだ。一般的な冒険者がEクラス、歴戦の冒険者でC、Bクラスだ。でもフロアボスになれば難度がいきなりAクラス…いや場合によってはSクラスに値するんだよ…?」


「…無理ゲーですね…」


「無理とは言わないが効率が悪すぎる。 集客率で言えばEレベルの魔物とA、Sクラスの魔物が混在していては対象の冒険者が、一部のマニアのみになってしまう…死体愛好者ネクロフィリアにね」


 愛子と二コラは深いため息をついた。


「二コラさん、それで聞きたいことっていうのは?」


 二コラは力無く笑いながら告げた。


精霊イセの下に、うちの部下を一人派遣したいんだ。 仕事はかなり出来るヤツだ。 一応アイコ君にも許可を取ってからにしようと思ってね」


「なんだ、そんなことか。 別にイセが困っていて、それの対策で人員を送るならいいんじゃない?」


「そこで依頼なんだが、奴を精霊イセの下に送りとどけてくれ」


「なんだ、それくらいならいいわよ。 私に任せて」


 愛子は胸をはって二コラに告げた。


「うむ、任せた。 アイコ君はルイカ姫とココを明日でるだろ? そのついでで送り届けてもらえばいいから」


「ちなみにその人ってレベルはどれくらいなの? 強くないとダンジョンの魔物に勝てないわよ」


「それについては安心してくれ、奴は冒険者で言えばAクラスだ。 明日出発前に執務室によってくれ。 ヤツに来させておくから」


「わかったわ!」


―――キィィ、パタン―――


 依頼を聞いた愛子は二コラの部屋を後にした。


「さて、明日することが増えちゃったから、今日中にする事しときましょうかぁ」


 愛子は足早にルイカとコリーが居る調理場い向かった。



いつも読んでくださりありがとうござます。

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