ヴィスタ奪還 その13
「厄災ですか…その名を呼ばれるのは魔法大学以来です」
そう神人族の魔法師にルルカッタは告げた。
「魔法開発は天才的だが、魔法力が足りなくて魔法を放つことができない欠陥魔法師って聞いてるぜ」
ルルカッタは神人族を睨みつけた。
「それだけ知っているということは、貴方はこの魔法師たちの部隊長ですか?」
ルルカッタは問いただした。
「はははっ!そうだ!俺様が第四騎士団隊長のグリモア・メナスだ!」
グリモアは手にした二振りの魔剣をかざして叫んだ!
「’喰らえ!血化粧!’」
二振りの魔剣が赤い魔法力を刀身に纏った。
「ウィルヘイムの魔剣技味わってくれよ!厄災!!」
グリモアは右手の魔剣を振り上げた。
赤い魔法力の刃がルルカッタに襲い掛かった。
「ぐぅ!」
「おらぁ! あまり逃げるなよ! おまえの大事な者が斬れちまうぞぉ!!」
「「きゃぁ!」」
ルルカッタが避けた赤い斬撃がケイラに襲い掛かった。
「あぶない!」
それをライラックが魔法力の手に集中して弾いた。
「いつまで逃げられるかなぁ?厄災?」
いつも読んでくださりありがとうござます。
感想、ご意見、誤字脱字があれば報告をお願いします。