ヴィスタ奪還 その4
過去を修正しながら、現在も進めていきます。。
―――ピイィィ!―――
愛子はルルカッタが廊下を走り抜けていくのを確認すると、階段を上がり始めた。
「私は王宮の頂点、王の間をめざそう」
そうつぶやくと、愛子は義足に向けて言った。
「コール!マナチャージ!」
すると義足の太もも部分から四角い物が飛び出した。
中には、5つのさらに小さい区切りがされていた。
「ここに魔石をいれるってエクス・マキナは言ってたよのね…よいしょっと」
そういうと、愛子は魔石を5つ入れて、飛び出した箱を太ももに押し込んだ。
――――ガシャン!―――フィィィィーーン―――
義足は、スリットから紫色の光を放った。
「わぁおっ!なんか足が軽くなったみたい。これが言われてたチャージって感覚なのね」
そして愛子は、階段の上の階に進んだ。
―――カンカンカン―――
硬質な大理石が、愛子の義足とぶつかり音を立てた。
「あっ!扉がある。ここしか入れる場所は、無いみたいだし、入ってみるしかないか」
―――ギイィィ―――
そこは黒く閉ざされた空間だった。
そして硬質な言葉が響いて愛子に聞こえた。
「待っていたぞ。オンナ!」
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