ヴィスタ奪還 その1
過去の内容を改変しながら書き進めてきます。
愛子とルルカッタは、王都に戻ってきた。
自分たちが逃げ出した都は、今は神人国の手の中にあった。
その為、都の入り口には神人族の騎士が門を閉じて行く手を遮っていた。
「アイコ様、このままでは、城に入れません。私たちが脱出するときに使った隠し通路から入りましょう。」
そういうとルルカッタは愛子を案内した。ヴィスタ城に続く下水道へと。
それは遙か昔に作られ今は使われていない下水道だった。
ヴィスタの街を取り囲むようにそびえる外壁、そこより200mくらい離れた場所にそれは在った。
一見するとただの石の建物だが、そこから中に入ると下水道へ一本の道でつながっていた。
「このまま、進みましょう。これは城につながっています。城には兄王様やお姉様たちが、とらえられているはずです。それに城にはきっとこの街にいる神人族を指揮している人間もいるはずです。そいつをやっつければきっと!!」
「そうね、ルル君。早く城にとらわれている人たちを開放しましょう!」
愛子とルルカッタは、城へ向けて走り出した。それが罠だと知らずに……
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