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災禍の街 その30

街の教会に来ました。

「僕達も、ご一緒してもいいのですか?」


 ルルカッタがフレイに聞き返した。


「ええ。最高司祭様は誰でも分け隔てのう会わはる方どす。 それに私一人でお伝えしてもそこまで大事とは思われへんかもしれへん」


「そやさかい、うちの母…いや、巫女長倒れとった状態やらを伝えて欲しいんどす」


 フレイは真剣な眼差しでルルカッタを見つめた。

 その様子をみたルイカが、ルルカッタの背中を叩いた。


「ええんちゃう? アイコもまだこの街にきとらんし、ここまで乗りかかった船や、最後まで付き合ったらんとな」


 ルイカはニッコリと笑うとフレイの手をとり告げた。


「ええよ。うちらがついて行ったる」


「あ、ありがとうございましゅ」


「「ましゅ?」」


「噛んじゃいました…」


 恥ずかしそうにフレイは告げた。

 そしてフレイの案内で街の中にある最も大きな教会にやってきた。

 教会の入り口には二人の僧兵がいた。

 僧兵はフレイを見ると訝しむように見つめると声をかけた。


「止まれ、貴様らは…冒険者か? ここは竜人教の総本山だ! なんの用でここにきたのだ?」


「うちは、東の街の巫女、フレイ・カグラどす。 急ぎ最高司祭様にお伝えすべきことありまして、伺うたんどす」


「何故、巫女が来るのだ? それに巫女ならば最高司祭様に会えるのは、街の代表司祭のみということを知らぬわけではあるまい?」


「ソナタの街の司祭はどこだ?」


「うちの街の司祭様は亡くなりました。巫女長も亡くなられてまい、私が司祭様の代理で参った次第どす」


僧兵はルイカたちをみて尋ねた。


「ソナタが巫女としてでも、この生臭い者達はなんだ?」


「「なっ! 生臭いですってぇぇl!!」」


 指さされたルイカとアウロトが顔を真っ赤にして怒った!

 そんな二人を無視してフレイは答えた。

 


「うちを護衛して街にお連れもろた冒険者の方達どす」


 僧兵は少し話すとコソコソと二人で話し告げた。


「しばし待たれよ。 確認する。」


 僧兵の一人は教会の中に入っていった。

 そして僧兵が出てきたのは、それから少ししてからだった。


「入れ。最高司祭様がお会いになるそうだ」 

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