災禍の街 その29
首都到着です。
愛子達がグラマナス・エンヴィのダンジョンを攻略した時から二日ほど遡る。
ルルカッタ達は暴れるアンジュルムを取り押さえ、猿轡を咬まして竜人国の首都を目指し進んだ。
途中で、虫型の中型魔物にも遭遇したが、ルイカの火炎魔法とルルカッタの獣魔召喚術やアウロト達の剣技で切り抜けた。
そしてルルカッタとルイカ達は、二日かけて竜人国の首都、竜都に辿り着いた。
「ここが、竜人国の首都ですか。 魔法学院で話を聞いた時から一度は訪ねたいと思っていたんです」
ルルカッタが瞳をキラキラと輝かせながら竜都を覆うように聳え立つ白い城壁を見つめた。
「はぁ……あんた、前も思ったけどお城とか都市とか好きよな?」
「ええっなんでわかるんですか?」
「だって前の機人国でもエクス・マキナのお城を食い入るように見てたやん?エクス・マキナが困るくらい質問しまくってたんやんか」
「えへへ。 お恥ずかしながら、僕は大きな建物が好きなんですよ〜特に聳え立つ城門とかすごい好きです」
恥ずかしそうにルルカッタにルイカに答えた。
そんなやりとりを行いながらルルカッタ達は、フレイの案内で竜都での最高司祭の居城たる白亜の城に向かっていた。
「さぁ! フレイさん。 ここまでお連れするというのがお約束でしたね」
「はい。 ルルカッタはん、ルイカはん。おおきにどした。 ではうちは最高司祭様に街での窮状をお伝えして参りますぅ」
フレイはルルカッタ達にペコリとお辞儀をした。
そしてフレイは尋ねた。
「つかへんことお聞きするけど、あんた様はどちらに行かれるんどすか?」
「えっと…僕たちは…」
ルルカッタを見つめるとにフレイは恥ずかしそうに体をモジモジしながらルルカッタの言葉を遮るように話した。
「もしよろしかったら、うちの謁見に立ち会うてもろうてもよろしいどすか?」
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